ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

①韓国文学②韓国漫画③韓国のメディア観察④韓国語いろいろ⑤韓国映画⑥韓国の歴史・社会⑦韓国・朝鮮関係の本⑧韓国旅行の記録

韓国内の映画の興行成績 [10月23日(金)~10月25日(日)]と人気順位 ►1位「サムジングループ英語TOEIC班」は90年代の公害事件等が素材 ►韓国では国が〈英才教育〉に注力しているが・・・

2020-10-28 20:47:34 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
<東京国際映画祭>で上映される韓国映画は、特別招待作品の「新感染半島 ファイナル・ステージ」(残席少)の他に「スレート」の2作品だけ。「新感染半島 ファイナル・ステージ」は来年の元旦から一般公開の予定なので、焦ることはありません。「スレート」(原題も「슬레이트[Slate]」)は韓国内でも未公開で当方情報ナシ。韓国関連では他に台湾映画「チャンケ:よそ者」があります。また北朝鮮関係では→3ヵ月ほど前の記事で紹介した清水ハン栄治監督の「トウルーノース」があります。
 それにしても、チケットのネット予約で悪戦苦闘。毎度のことなのでいい加減になんとかしてほしい。これに比べると韓国文化院のオンライン「コリアン・シネマ・ウィーク 2020」はまだマシ・・・とは言っても、こういったPCの作業は私ヌルボのような高齢者には手間も時間もかかってシンドイだけですわ。けほけほ・・・。

▶今回の記事で注目した韓国映画は、ネチズンの評価ランキングで10.00という満点で1位となった「ディア・マイ・ジーニアス」というドキュメンタリー。「英才になりたい」という8歳の女の子と、それを支えるママ=監督の話ですが、「え? 天才とか英才なんて生まれつきのものだろうに・・・」と疑問に思ってちょっと調べてみたら韓国では国が才能教育にずいぶん力を入れているのですね。韓国がノーベル賞にずいぶんこだわるのも日本に対する対抗意識以外のこんな点にも関わっているのかも、と思いした。詳しくは下の記事で・・・。

▶この1週間で観た映画は横浜みなとみらいのkino cinemaで観た1本だけです。「朝が来る」★★★★☆(特別養子縁組で育ての親となった夫婦と、産みの親が・・・という設定でイヤな予感がしたが、良い意味で裏切られた。) 先週同じ映画館で観た「ミッドナイトスワン」等、このところ日本映画の注目作が目につきます。

         ★★★ NAVERの人気順位(10月27日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
  ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
        「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(新) ディア・マイ・ジーニアス(韓国)  10.00(23)
②(1) アルピニスト - あるカメラマンの告白(韓国)  9.90(20)
③(2) 復活: その証拠(韓国)  9.68(292)
④(新) 紙の花(韓国)  9.63(59)
⑤(4) こんにちは、ミヌ(韓国)  9.50(48)
⑥(-) フォードvsフェラーリ  9.49(8,177)
⑦(7) さすらいのシェフ(韓国)  9.49(98)
⑧(6) ブータン 山の教室  9.47(103)
⑨(3) カイラスへ行く道(韓国)  9.44(141)
⑩(8) 少年の君  9.40(1,397)

 韓国映画が6作品で、うち5作品がドキュメンタリーと、いつもの傾向が増幅された感があります。①と④が新登場です。
 ①「ディア・マイ・ジーニアス」は韓国のドキュメンタリー。第23回釜山国際映画祭やEBS国際ドキュメンタリー映画祭で好評を得た作品です。タイトルの意味は「親愛なる私の天才」。「私もお姉さんのように<英才>になりたい」。<英才>になるのが夢であり目標である8歳の娘(妹)ユニョン。その夢を実現できるように最善を尽くすつくすママ。このママがすなわち本作のク・ユンジュ監督です。さて、ご存じない方が多いと思いますが、韓国では90年台末頃から国が才能教育に力を入れているのですね。2000年には英才教育振興法が制定されました。才能のある子供を育成するため、たとえば英才教育院といって、地域の教育庁と大学が運営している塾のような施設もあります。つまり、才能のある人材は国家的資産として支援するというものです。ユニョンが夢見る<英才>も単にテストで高得点をめざす等の漠然としたものではなく、上記のような具体的な資格・肩書を獲得するということなのです。そしてママのク・ユンジュ監督自身、かつて<英才>だったのです。全校1位で<科学英才>に選ばれ、両親の自慢の種でした。下右の画像は仁川科学英才教育院の修了証です。しかし、<英才>になると幸せになるのでしょうか? ク・ユンジュ監督の場合、大学卒業を前にしばらく立ち止まった状態の<カンガルー族>(=大学卒業後も経済的・精神的に自立できず親と同居して頼る若者)でした。しかしユニョンは確固とした目標を持って激しい学業戦線に飛び込み、ママも今一度教育に情熱を燃やします。塾に行く時が一番幸せというユニョンに対して、ママもユニョンが毎日の勉強の計画をすべて終える時を幸せと感じます。そんな中でク・ユンジュ監督は勉強漬けの母娘の厳しく不安な日々をカメラに収めます。撮影期間は4年間に及びました。英語のリスニングで朝が始まり、夜遅くまで勉強するユニョンの横にはママが付きっきりです。しかし撮影しながらも監督は自分の過去を振り返り、不安な未来に対して心配します。監督は<科学英才>とは全く関係のない英文学を専攻しました。その後圧迫感から脱出して過去を振り返ってみたとのことです。科学英才教育院の修了証を取得するため難解な講義を知っているふりをして聴いていたこと等を思い浮かべ、韓国の教育システムに対する疑問や怒りが募ったと言います。自分と同じ道を歩み始めたユニョンも摂食障害になったりしているそうです。そんな状況を見て監督は、現在の韓国社会に対する疑問を投げかけます。2002年以降、毎年韓国政府は数万人の子供を公式英才として認定してきました。累計では約100万人の<英才>がいるのです。その英才たちは今どうしているのでしょうか? いつからか英才認証書は名門大学入学のための礎石とされる等、そのシステムには問題もあるようです。監督の問いかけに対して、観客が自ら答えを見つけることができるように、本作は客観的な視線で撮影し構成したとのことです。原題は「디어 마이 지니어스」です。
   
 ④「紙の花」は韓国のドラマ。これまで葬儀用の<紙の花>を折って人生を送ってきた葬儀屋のソンギル(アン・ソンギ)は、事故で体が不自由になって人生に対する意欲を失った息子ジヒョク(キム・ヘソン)と暮らし向きの事情のために大規模な互助会で新たに仕事を始めることになります。そんなある日、向かいの家に引っ越してきたウンスク(ユジン)とノウル(チャン・ジェヒ)の母娘がソンギルとジヒョクの人生にふとかかわることになります。明るい2人の姿を見て、だんだんソンギルとジヒョクは忘れていた希望を再び抱き始め、互いの希望になる奇跡のような瞬間がやってきます・・・。原題は「종이꽃」。アン・ソンギ氏健在! ネチズンも注目してます。

     【記者・評論家による順位】

①(1) 燃ゆる女の肖像  9.22
②(2) 恐怖分子  8.22(9)
③(-) ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語  8.00(10)
④(3) ハラボジの家(韓国)  7.83(12)
⑤(-) マロナの幻想的な物語り  7.83(6)
⑥(-) フォードvsフェラーリ  7.63(8)
⑦(-) 台北ストーリー  7.40(5)
⑧(5) トムボーイ  7.33(9)
⑨(6) 逃げた女(韓国)  7.33(6)
⑩(-) 家族を想うとき  7.29(7)

 過去1年以内に上映された話題作が大挙再上映されています。ということもあり、こちらも高レベルの作品が並び、新登場の作品は入りませんでした。

 ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績10月23日(金)~10月25日(日) ★★★
        コ・アソン主演の「サムジングループ英語TOEIC班」が1位 評論家等も高評価

【全体】
順位・・・・題名 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・累計観客動員数 ・・累積収入・・・上映館数
1(新)・・サムジングループ・・・・・・・・・10/21 ・・・・・・・270,839 ・・・・・・・358,620・・・・・・3,007 ・・・・・1,603
       英語TOEIC班(韓国)
2(2)・・担保(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・9/29・・・・・・・・・72,821 ・・・・・1,579,196・・・・・13,566 ・・・・・・・645
3(新)・・ミスタートロット・・・・・・・・・10/22・・・・・・・・・57,598・・・・・・・・・86,913・・・・・・・・778 ・・・・・・・448
       :ザ・ムービー(韓国)
4(1)・・音もなく(韓国)・・・・・・・・・・・・10/15・・・・・・・・・54,847 ・・・・・・・344,919・・・・・・3,049 ・・・・・・・682
5(新)・・劇場版 Fate/stay night ・・10/22・・・・・・・・・21,268・・・・・・・・・31,004・・・・・・・・284 ・・・・・・・149
       [Heaven’s Feel]III.spring song(日本)
6(3)・・TENET テネット・・・・・・・・・・・・8/26・・・・・・・・・17,361 ・・・・・1,939,771・・・・・17,898 ・・・・・・・189
7(新)・・熊出没:原始時代・・・・・・・・・10/22・・・・・・・・・・4,769・・・・・・・・・・5,008・・・・・・・・・・40 ・・・・・・・217
8(新)・・ハロウィーン・ジャックの伝説・・7/21 ・・・・・・・3,850・・・・・・・・・・4,750 ・・・・・・・・・22 ・・・・・・・・15
9(59)・・武侠:ザ・コード ・・・・・・・・・・6/22 ・・・・・・・・・・3,377・・・・・・・・・・5,673 ・・・・・・・・・20 ・・・・・・・・19
10(70)・・ゴシック・ハーヴェスト ・・・6/23 ・・・・・・・・・・3,376・・・・・・・・・・6,072 ・・・・・・・・・20 ・・・・・・・・17
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 今回の新登場は2・4・6位以外の7作品です。
 1位「サムジングループ英語TOEIC班」は韓国のドラマ。イジャヨン(コ・アソン)は実務能力はカンペキ、現実はコーヒー淹れの達人の生産管理3部のでしゃばり、チョン・ユナ(イ・ソム)は推理小説マニアで手厳しいコメントに長けたマーケティング部の直球投手、シム・ボラム(パク・ヘス)は数学オリンピック優勝者でしたが、実体は偽領収書の細工の達人の会計部数学王。この3人、入社8年目の同期の末端女性職員たちですが、1995年にTOEICで600点を超えれば代理になれるとのことで、代理になれば本当の仕事をすることができるという希望を抱いてサムジングループ英語TOEIC班に結集します。ところが、雑用で行った工場で、黒い廃水が流出するのを目撃したジャヨンは、ユナとボラムと共に会社が何を隠そうとしているか、決定的な証拠をつかもうとします。3人の仲間は解雇の危険を冒して奮闘を開始しますが・・・。原題は「삼진그룹 영어토익반」です。※この作品のモチーフは、1991年の斗山電子による洛東江フェノール流出事件とのこと。また女性労働の価値を不当に軽視した当時の状況も描いています。
 3位「ミスタートロット:ザ・ムービー」は韓国の公演実況です。しかしK-POPのアイドルグループではなく、トロット(演歌)歌手6人なのですね。イム・ヨンウン(임영웅)、ヨンタク(영탁)、イ・チャンウォン(이찬원)、チョン・ドンウォン(정동원)、チャン・ミノ(장민호)、キム・ヒジェ(김희재)という面々。韓国では、やはり年配層を中心にトロットは変わらぬ人気がありますね。この6人は皆若く、最年長がチャン・ミノの43歳ですが、オドロキは最年少チョン・ドンウォンの13歳! 文章で説明するよりも、本作の→予告編と、→チョン・ドンウォンの歌をYouTubeで視聴してみてください。原題は「미스터트롯: 더 무비」です。
 5位「劇場版 Fate/stay night [Heaven’s Feel]III.spring song」は、いろいろある日本アニメの中でも私ヌルボが一番縁遠い部類に属していて、何ともコメントできません。韓国ではネチズン265人(7割が20代男性)の平均評点が9.27の高評価。国の違いを超えて相通じる人たちがちゃんといるということです。韓国題は「페이트 스테이 나이트 헤븐즈필 제3장 스프링 송」。毎度のことながら、日本アニメ、とくにシリーズ物のタイトルは長過ぎるぞ。
 7位「熊出没:原始時代」は、中国の人気アニメ<熊出没>シリーズの最新作。韓国では<ブーニーベア(부니베어)>シリーズとして2014年から今回まで6作全部劇場公開されています。「いやあ、ここは一体どこだ?」 クマの兄弟ブライとブランブルそしてビッグたちは蝶を追っているうち偶然に原始時代にタイムスリップしてしまいます。そこで原始人や動物に追われた彼らは臆病者のチビ狼ペペと出会い、想像しがたい冒険を繰り広げます。はたしてクマの兄弟や仲間たちは力を合わせて元住んでいた所に無事帰ることができるでしょうか・・・。韓国題は「부니베어: 원시시대 대모험」です。
 8位「ハロウィーン・ジャックの伝説」(仮)はイギリスのホラー。小さな町のダンウィッチが残酷な殺人事件で大騒ぎとなります。刑事のフランクは自分のミスで容疑者ジャック・ケインが法の網を抜け出すと、殺人魔を見つけ出して直接正義の審判を下します。1年後、ハロウィーンの雰囲気で陽気な町で相次いで殺人事件が発生し、フランクは被害者たちの間に驚くべき関連があることを発見しますが・・・。韓国題は「할로윈: 살인마 잭(ハロウィーン:殺人魔 ジャック)」。以下の2作品も含めて日本公開はなさそう、です。
 9位「武侠:ザ・コード」(仮)はアメリカのアクション。環境破壊に人々が病気にかかり、すべての生命体がなくなる危機に直面すると、世界中の人々はメディカンという会社で作られた空気浄化システムに依存して生きていくことになります。しかし、環境汚染がさらに悪化すると、それさえも役に立たなくなり、その上システムを更新するためのコードが流出される事件まで起きます。一方、事件を解決した唯一の解決士クラウドは、知らず知らずのうちに危険な仕事に巻き込まれることに・・・。韓国題は「무협: 더 코드」です。
 10位「ゴシック・ハーヴェスト」(仮)はアメリカのホラー。ニューオーリンズ恒例の祝祭マルディグラに来た4人の仲間は、最後の夜を楽しむためにバーを探します。そこで1人の男と遊んでいた友人ホープが突然連絡が途絶え、残りの友人は彼女を探します。一方、見知らぬ男と一緒に夜を過ごしたホープは、偶然彼の家族が平然と人を殺すシーンを見ることになりますが・・・。韓国題は「죽이는 여자(殺す女)」です。

【独立・芸術映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・上映館数
1(新)・・熊出没:原始時代 ・・・・・・・・・・・・・10/22・・・・・・・4,769・・・・・・・・・・・5,008 ・・・・・・・・・40 ・・・・・・・217
2(18)・・紙の花(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・・・10/22・・・・・・・3,177・・・・・・・・・・・4,951 ・・・・・・・・・42 ・・・・・・・256
3(新)・・Every Time I Die・・・・・・・・・・・・・・10/21 ・・・・・・2,056・・・・・・・・・・・3,826 ・・・・・・・・・31 ・・・・・・・135
4(31)・・バハールの涙・・・・・・・・・・・・・・・・・・10/22 ・・・・・・1,487・・・・・・・・・・・1,862 ・・・・・・・・・16 ・・・・・・・103
5(9)・・復活: その証拠(韓国) ・・・・・・・・・・・10/08・・・・・・・1,419 ・・・・・・・・・10,067・・・・・・・・・・86 ・・・・・・・・20

 5位以外の4作品が新登場です。
 1位「熊出没:原始時代」と2位「紙の花」については上述しました。
 3位「Every Time I Die」はアメリカのスリラー。湖畔で謎の死を受けたサム。そして・・・。「私は誰なのか?」 目を覚ました瞬間、現実のすべてが揺れる・・・。謎の事故で死んだサムが苦しむ予測不可能の体験を強烈に描写した幻覚スリラーです。韓国題は「에브리타임 아이 다이」。日本公開はなさそう、かな。
 4位「バハールの涙」はイラク、シリアのISとの戦闘を女性の視点で見つめたフランスのドラマ。日本では19年1月に公開されています。韓国題は「태양의 소녀들」です。
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韓国内の映画の興行成績 [10月16日(金)~10月18日(日)]と人気順位 ►秋夕の反動? - 観客数逆戻り ►今公開が一番待ち遠しい映画「燃ゆる女の肖像」、韓国では今年1月公開

2020-10-20 23:44:42 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▶昨年2~3月に韓国旅行に行って以来ずっと韓国に行けず。こんなに長いブランクは21世紀に入って初めて。もうほとんど玄界灘、じゃなくて限界だなー・・・。
 タイトルに書いたフランス映画「燃ゆる女の肖像」は12月4日公開。韓国では今年1月公開されました。今まで何度も言ったり書いたりしてきましたが、なんでこんなに遅いのか、その根本原因がわかりません。もしかして映画に限った話でもない? 

▶今日横浜みなとみらいのkino cinemaで「ミッドナイトスワン」を観て、これが今年88回目の鑑賞。4~5月に2ヵ月弱のブランクがあって昨年のペースには及ばないものの、それに次ぐ本数になってきました。しかし観る予定だった映画で油断していて見逃したものもけっこうあるし(「行き止まりの世界に生まれて」「その手に触れるまで」等)、映画ファンとしては必見の部類(?)の「TENET テネット」は未見のまま。目下スクリーンを席巻している「鬼滅の刃」はブームが去ってから観に行くかな・・・。

▶この1週間で観た映画の短評。「島にて」★★★★(酒田港から船で約75分の飛島のことを初めて知った。こういう島で生まれ育つと日本や世界の姿も違って見えるのだろうか等々いろんなことを考えた。) 「魔王の娘、イリシャ」★★★(<花コリ>で観た韓国長編アニメ。前半はとくに子供っぽい感じ、後半少しだけ持ち直してもこの評価。物語のキモというべき普遍的な価値が見えないのが致命的。) 「韓国短編プログラム1 「To You」」★★★(今回は視覚的にも内容的にも強く引きつけられる作品に出会えなかった。残念。 「ミッドナイトスワン」★★★★☆(40人以上の観客中男性はヌルボ以外に1人だけ。観た人たちの高評価はわかる。私ヌルボは感動にはイマイチだが、草彅剛と新人・服部樹咲の演技に+☆)

         ★★★ NAVERの人気順位(10月20日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
  ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
        「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(新) アルピニスト - あるカメラマンの告白(韓国)  9.85(13)
②(1) 復活: その証拠(韓国)  9.71(272)
③(3) カイラスへ行く道(韓国)  9.50(140)
④(-) こんにちは、ミヌ(韓国)  9.50(48)
⑤(6) 私を救わないでください(韓国)  9.48(88)
⑥(2) ブータン 山の教室  9.47(88)
⑦(5) さすらいのシェフ  9.45(85)
⑧(8) 少年の君  9.39(1,377)
⑨(10) 再び出会った日々(韓国)  9.37(142)
⑩(-) 帰郷[落葉帰根]  9.37(19)

 ①「アルピニスト - あるカメラマンの告白」が新登場です。韓国山岳映画の代表的な撮影監督として知られているイム・イルジン監督が、2009~13年の4回のヒマラヤ遠征に参加して行動を共にした人々の姿を撮り、彼らの話を収めたドキュメンタリーです。2017年の<第2回蔚州世界山岳映画祭>のワールドプレミア部門で、本作は「アルピニスト」というタイトルで初公開され、熱い関心を集めました。以後共同演出を引き受けたキム・ミンチョル監督は、カメラマンとしてヒマラヤ遠征隊を間近で撮ったイム・イルジン監督に注目して彼へのインタビューを追加撮影し再編集して、国内一般公開用として本作を完成させました。しかし2018年グルジャ・ヒマル(7193m)で韓国人&ネパール人計9人が亡くなる遭難事故(雪崩 ?)がありましたが、イム・イルジン監督もその犠牲者中の1人になり、そんなわけで本作が彼の遺作になってしまいました。原題は「알피니스트 - 어느 카메라맨의 고백」です。

     【記者・評論家による順位】

①(-) 燃ゆる女の肖像  9.22
②(1) 恐怖分子  8.22(9)
③(2) ハラボジの家(韓国)  7.83(12)
④(-) その手に触れるまで  7.50(4)
⑤(-) トムボーイ  7.33(9)
⑥(4) 逃げた女(韓国)  7.33(6)
⑦(5) TENET テネット  7.18(11)
⑧(新) 音もなく(韓国)  7.00(7)
⑨(6) ブータン 山の教室  7.00(5)
⑨(6) さすらいのシェフ(韓国)  7.00(5)

 ⑧「音もなく」が新登場ですが、この作品については後述します。

 ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績10月16日(金)~10月18日(日) ★★★
        「担保」に代わって1位の「音もなく」は評論家好みの犯罪ドラマ

【全体】
順位・・・・題名 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・累計観客動員数 ・・累積収入・・・上映館数
1(新)・・音もなく(韓国)・・・・・・・・・・・10/15 ・・・・・・・・184,233 ・・・・・・・220,376・・・・・・1,974 ・・・・・1,082
2(1)・・担保(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・9/29 ・・・・・・・・114,546 ・・・・・1,448,732・・・・・12,534 ・・・・・1,034
3(5)・・TENET テネット・・・・・・・・・・・・8/26 ・・・・・・・・・20,486 ・・・・・1,911,612・・・・・17,632 ・・・・・・・345
4(新)・・CAPONE / カポネ・・・・・・・・・10/14 ・・・・・・・・・・9,764・・・・・・・・・21,069・・・・・・・・175 ・・・・・・・443
5(新)・・映画 妖怪ウォッチ ・・・・・・・・10/15 ・・・・・・・・・・8,405・・・・・・・・・・9,142 ・・・・・・・・・72 ・・・・・・・421
       FOREVER FRIENDS(日本)
6(新)・・石ころ(韓国) ・・・・・・・・・・・・・10/15 ・・・・・・・・・・8,051・・・・・・・・・11,711・・・・・・・・100 ・・・・・・・425
7(2)・・アンヒンジド・・・・・・・・・・・・・・10/07 ・・・・・・・・・・7,945・・・・・・・・112,613・・・・・・・・974 ・・・・・・・379
8(3)・・グリーンランド・・・・・・・・・・・・・9/29 ・・・・・・・・・・7,200・・・・・・・・319,743 ・・・・・・2,736・・・・・・・291
9(11)・・きみ、ありがとう ・・・・・・・・・・9/29・・・・・・・・・・・5,767・・・・・・・・・87,267 ・・・・・・2,695・・・・・・・・96
       :キム・ホジュン 生涯初のファンミーティングムービー(韓国)
10(4)・・国際捜査(韓国)・・・・・・・・・・・・9/29・・・・・・・・・・・4,173 ・・・・・・・532,987 ・・・・・・4,466 ・・・・・・・226
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 週末観客数がまた落ちこんでしまいました。4位でも1万人に届かないのは9月第1週に逆戻りです。
 今回の新登場は1・4・5・6位の4作品です。
 1位「音もなく」は韓国の犯罪&ドラマ。テイン(ユ・アイン)とチャンボク(ユ・ジェミョン)は犯罪組織の下請けとして勤勉にして誠実、そして専門的に死体の収拾をして暮らしています。ある日、お得意さんだった犯罪組織の室長ヨンソクに頼まれて、誘拐された11歳の女の子チョヒ(ムン・スンア)を無理矢理押しつけられます。ところが、次の日再びその子を返そうとした2人の前にヨンソクが死体となって現れ、2人は予期せぬ出来事に巻き込まれてしまいますが・・・。普通の人たちの誠実さが犯罪になって悪と善の境界を崩し、また観客の読み筋を外す展開で、評論家や記者たちもなかなか高く評価しているようです。原題は「소리도 없이」です。
 4位「CAPONE / カポネ」はアメリカの犯罪&ドラマ。アル・カポネ(トム・ハーディ)と言えばもちろん禁酒法が施行されていた1920年代のアメリカで密造酒の取引により圧倒的な権力でシカゴを支配していたギャング界のボス。そんな彼が脱税の罪でアルカトラズ刑務所に投獄された後、梅毒により痴呆症を患うようになります。そんな晩年、やっと長年の監獄生活の末に隠しておいた巨額の財産を取り出す時がやってきました。しかし周辺に対する疑念とFBIのさらなる圧迫は彼を締めつけます。一体誰を信じ、また誰を信じてはならないのか? 彼が過去殺めてきた被害者たちは悪夢を介して彼に襲いかかってきます。そんな中、隠されたお金を向けた息をのむ攻防が始まります・・・。韓国題は「폰조(Fonzo)」。コロナ禍のためアメリカでは劇場公開はなく配信のみ。日本もそうなる? 詳細は不明です。
 5位「映画 妖怪ウォッチ FOREVER FRIENDS」は、<妖怪ウォッチ>シリーズの第5作。韓国でも2014年以来これまでの全5作がすべて公開されています。そして日本同様、韓国でも保作がシリーズ中1番の評価を得ているようです。韓国第は「극장판 요괴워치: 탄생의 비밀이다냥! (映画妖怪ウォッチ誕生の秘密だニャン!)」。韓国題は「극장판 요괴워치: 포에버 프렌즈」です。
 6位「石ころ」は韓国のドラマ。優しい隣人と親しい友だちがいる村で精米所を営んでいるソック(キム・デミョン)は30代の青年ですが知能は8歳くらいのレベルです。村祭りでスリと誤解された家出少女のウンジ(チョン・チェウン)を見たソックは真犯人を探し出して、2人は互いに保護者兼友だちになることに。ウンジを保護していた避難所のキム先生(ソン・ユナ)は2人の間の友情に危険なことがあることを心配しますが、ソックの世話をしている聖堂のノ神父(キム・イソン)はそのまま彼らを見守りましょうとキム先生を安心させます。ところがある夜、ソックの精米所に1人でいたウンジに予期できなかった事故が起き、それを目撃した金先生は彼のふるまいを通報するに至るのですが・・・。原題は「돌멩이」です。

【独立・芸術映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・上映館数
1(新)・・石ころ(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・10/15 ・・・・・・8,051・・・・・・・・・・11,711 ・・・・・・・・100・・・・・・・425
2(3)・・奇々怪々 整形水(韓国)・・・・・・・・・・・9/09・・・・・・・2,122・・・・・・・・・・98,697 ・・・・・・・・845 ・・・・・・・・・9
3(20)・・男と女 人生最良の日々 ・・・・・・・・10/15・・・・・・・1,898・・・・・・・・・・・2,530 ・・・・・・・・・22 ・・・・・・・・69
4(1)・・さすらいのシェフ(韓国) ・・・・・・・・10/07・・・・・・・1,798・・・・・・・・・・10,453 ・・・・・・・・・82 ・・・・・・・・64
5(15)・・プロキシマ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10/15・・・・・・・1,693・・・・・・・・・・・2,436 ・・・・・・・・・22 ・・・・・・・・76

 1・3・5位の3作品が新登場です。
 1位「石ころ」については上述しました。
 3位「男と女 人生最良の日々」は、カンヌ映画祭グランプリを受賞したラブストーリーの名作「男と女」(1966)を、53年後の今同じクロード・ルルーシュ監督が、同じ主演の2人を起用して撮った続編。ただ音楽を担当したフランシス・レイは2018年に他界したとか・・・。主人公の男ジャン・ルイは今は養護施設暮らし。それでもになるところはさすがにフランス映画(笑)。韓国題は「남과 여: 여전히 찬란한」。日本ではすでに今年1月公開されています。
 5位「プロキシマ」(仮)はフランス・ドイツ合作の宇宙飛行士映画モノ。・・・と言うと英雄的な男性がイメージされるでしょうが、これは女性、それもシングルマザーが主人公で、監督(アリス・ウィノクール)も女性です。宇宙飛行士サラ(エヴァ・グリーン)は欧州宇宙機関プロキシマの1年間の長期ミッションクルーに選ばれます。夢の実現に喜ぶものの、心残りは8歳の娘。出発前の訓練もキツイが、それ以上に辛いのは7歳の娘ステラとの別れ。母親が仕事と子育ての両立に苦労するのはここでも同様です。結局別れた夫に娘を預けるのですが・・・。と、これまでの宇宙飛行士映画とはかなりフンイキが異なるようです・・・。韓国題は「프록시마 프로젝트(プロキシマ・プロジェクト)」。日本公開は未定のようです。(坂本龍一が音楽を担当してるのか。)
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韓国内の映画の興行成績 [10月9日(金)~10月11日(日)]と人気順位 ►観客動員数「担保」だけが突出 ► NHK-BSでも放映されていた「さすらいのシェフ」のイム・ジホさんに注目

2020-10-15 11:27:44 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▶今回の記事中で私ヌルボが興味を持った映画は韓国のドキュメンタリー「さすらいのシェフ」です。いや、正確にはその映画よりも、主人公のイム・ジホさんという人に注目したのです。彼はKBSの「人間劇場」やSBSの「放浪食客」といったTV番組で知られる料理士・自然料理研究家です。21世紀に入って韓国でも諸分野での自然志向が一挙に高まりましたが、彼の場合はそんなブームに乗って登場したのではなく、その出自によって子供の頃から差別され、放浪癖が身についてしまったという経歴が大きく関わっているように思われます。→ナムウィキの記事によると、結婚した後で彼が婚外子であることが嫁の側の知るところとなって怒りを買い、結局結婚生活は破綻したそうです。1956年生まれの彼がこれまで歩んできた人生の前半はそんな前近代的因習がまだ色濃く残っていた時代で、その中で懸命に生きてきたことが現在につながっているということなのでしょうね。

▶この1週間で観た映画の短評。「真夏の夜のジャズ」★★★☆(「マイルス・デイヴィス クールの誕生」と比べると音質は当然落ちるし、説明とかも入らないし・・・。ビッグ・メイベル・ルイスの→ドスの効いた歌が恐かった。(笑)) 「異端の鳥」★★★☆or★★★★☆(登場人物は多いがこれほど笑顔も笑い声も少ない(ゼロ?)映画はめずらしい。歴史性(具体性)をもっと思い切って削って寓話性(象徴性)を鮮明にした方がよかったのでは?)  「82年生まれ、キム・ジヨン」★★★★(小説を読んでから観た人は「生ぬるい」等々概して批判的かも。私ヌルボは日韓の社会の比較等を考えたりして・・・つまり映画自体には没頭できなかったということか。) 「ヤンヤン 夏の想い出」★★★★☆(タイトルは「プロヴァンス物語 マルセルの夏」を思わせるが全然大違い。さすがにチミツな構成だが単純な展開を好む観客は多いでしょうね。)
 いやあ、今回の評点はなかなかむずかしい。物語に自然に没入して登場人物と共にハラハラしたり喜んだり泣けたりできる映画はたくさんあっても、それで感動がずっと残ったり物事を深く考える契機になるわけでもない。一方、タイクツなんだけど最後まで我慢して観てふり返ってみるとずいぶん「深い」映画だったなーと思うこともあります。(例:「ニーチェの馬」) 私ヌルボは後者に重点を置いているとは言っても、やっぱり映画としておもしろくなくちゃ、という考えもあります。上記「異端の鳥」以下の3作品、どれも迷いました。年末あたりには評価が変わるかもしれません。

         ★★★ NAVERの人気順位(10月13日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
  ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
        「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(新) 復活: その証拠(韓国)  9.79(145)
②(3) ブータン 山の教室  9.51(75)
③(2) カイラスへ行く道(韓国)  9.50(139)
④(4) フォードvsフェラーリ  9.49(8,174)
⑤(新) さすらいのシェフ  9.49(65)
⑥(6) 私を救わないでください(韓国)  9.48(88)
⑦(-) きみ、ありがとう:キム・ホジュン 生涯初のファンミーティングムービー(韓国)  9.45(880)
⑧(7) 少年の君  9.40(1,353)
⑨(9) BREAK THE SILENCE: THE MOVIE(韓国)  9.38(469)
⑩(10) 再び出会った日々(韓国)  9.37(137)

 ①と⑤の2作品が新登場です。
 ①「復活: その証拠」は、すべての宗教は死を超えた世界に関心がありますが、それでも宗教を持つ人々にとっても死は恐怖の対象です。イ・ヨンギュ教授、俳優クォン・オジュン、イ・ソンヘは、苦痛のために再び生まれないことを願う人々と、苦痛の中でも復活の望みを持って生きてきた人々を訪ねます。インドのバラナシとチェンナイ、そしてイタリアのローマにあるカタコンベまで。生者と死者の間にいる人たちに会って話を聞きます。現代の最大の問題は「死が死んでしまった」というイ・オリョン(李御寧)教授と彼らの旅は、最終的に末期がんの判定を受けた後、80回抗癌剤療法をして復活の証人になった1人(チョン・ジョンウン)に出会いますが・・・。原題は「부활: 그 증거」です。
 ⑤「さすらいのシェフ」も韓国のドキュメンタリー。<放浪食客>イム・ジホは山や海を歩き回って草や木の枝やコケ、小さなカニ等々、自然の食材を用いて独創的な料理を作る料理士・自然料理研究者で、TVを通じてよく知られているようです。安東市で巫女の子として生まれましたが、その生母とは3歳の時生き別れとなり、継母に育てられることになります。そうした境遇のため近所や学校で差別を受けたことも多く、11歳の時木浦まで初めて家出して以来放浪癖が身についてしまったそうです。そして行く先々で自分の母や姉のような年配の女性に出会うとそのまま放って行けず、彼女たちのために料理を作ってあげるのが習慣になったとか・・・。そして今作では、自分の実母と養母、そして智異山で出会って以来<道の上の母>とも思うキム・スンギュおばあさんを含めて、今は亡き3人の母のために、3日間で108皿分を心を込めて調理し、丹念に盛り付けた膳を用意する・・・という企画がひとつの柱になっているようです。原題は「밥정」ですが、最初有名なお坊さんの法頂(법정.ポプチョン)?と思ってしまいました。법(法)ではなく밥(パプ.飯)なのですね。で、この「밥정」をどう訳すか後で考えようと思っているうちに、2019年5月NHKので放映されていたことを知りました。そのタイトルが「さすらいのシェフ」だったというわけです。(→コチラ参照)
 なお、→コチラと→コチラのブログ記事はソウルの清潭洞にあったホジョン(호정)というイム・ジホの店の2号店ですが、楊平郡にあった1号店と共に今はなく、2017年江華島に新たにサンダン(산당.山堂)という店を開店させたとのことてす。※→コチラのブログ記事参照。江華島の西側、対岸が席毛島です。

     【記者・評論家による順位】

①(2) 恐怖分子  8.22(9)
②(3) ハラボジの家(韓国)  7.83(12)
③(4) フォードvsフェラーリ  7.63(8)
④(7) 逃げた女(韓国)  7.33(6)
⑤(9) TENET テネット  7.18(11)
⑥(-) ブータン 山の教室  7.00(5)
⑥(新) さすらいのシェフ(韓国)  7.00(5)
⑧(-) マティアス&マキシム  7.00(4)
⑨(-) 帰郷[落葉帰根]  7.00(3)
⑩(-) 海獣の子供(日本)  6.83(6)

 ⑥「さすらいのシェフ」が新登場ですが、この作品については上述しました。

 ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績10月9日(金)~10月11日(日) ★★★
        2週連続1位「担保」の独走状態続く

【全体】
順位・・・・題名 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・累計観客動員数 ・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・担保(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・9/29 ・・・・・・・・258,788 ・・・・・1,241,312・・・・・10,743 ・・・・・1,219
2(新)・・アンヒンジド・・・・・・・・・・・・・10/07 ・・・・・・・・・61,059・・・・・・・・・88,807・・・・・・・・769 ・・・・・・・676
3(3)・・グリーンランド・・・・・・・・・・・・・9/29 ・・・・・・・・・37,437 ・・・・・・・302,977 ・・・・・・2,592・・・・・・・555
4(2)・・国際捜査(韓国)・・・・・・・・・・・・・9/29 ・・・・・・・・・34,782 ・・・・・・・517,909 ・・・・・・4,341 ・・・・・・・596
5(4)・・TENET テネット・・・・・・・・・・・・8/26 ・・・・・・・・・34,123 ・・・・・1,878,886・・・・・17,314 ・・・・・・・408
6(37)・・アフター: その後・・・・・・・・・10/07 ・・・・・・・・・15,441・・・・・・・・・25,547・・・・・・・・216 ・・・・・・・420
7(6)・・ミュウツーの逆襲 EVOLUTION(日本)・・9/29・・12,884 ・・・・・・・86,077・・・・・・・・690 ・・・・・・・301
8(41)・・どこ行った、バーナデッド・・10/08・・・・・・・・・12,016・・・・・・・・・16,651 ・・・・・・・・145 ・・・・・・・243
9(9)・・劇場版 ミニ特攻隊 ・・・・・・・・・・9/30 ・・・・・・・・・・7,768 ・・・・・・・・47,152 ・・・・・・・・380 ・・・・・・・197
       :ハンバーガー怪物の襲撃(韓国)
10(11)・・BREAK THE SILENCE: THE MOVIE(韓国)・・・・・・・7,042・・・・・・・122,390・・・・・・1,078 ・・・・・・・105
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 秋夕(チュソク)の後、また元の数字に戻りました。10万人以上は1位「担保」だけ。しかし9位までが1万人を超えているのが多少の救いかな?
 今回の新登場は2・6・8位の外国映画3作品です。
 2位「アンヒンジド」はアメリカのスリラー&犯罪。場所はニューオーリンズ。月曜日の朝、レイチェル(カレン・ピストリアス)は遅刻した15歳の息子カイル(ガブリエル・ベイトマン)を学校に連れて行ってやってから出勤をしなければなりません。渋滞した道路、直進信号になったのに前の車のドライバーは車を動かそうともしません。イラつくレイチェルは必要以上に警笛を大きく鳴らすと、前の車の運転手は「失礼だ !」と謝罪を要求してきます。それを無視したまま彼女はあわててそこから出ますが、前にいた車が彼女の車を追って来始めます。そしてすぐレイチェルは恐ろしい事実を知ります。彼女に対して怒りを爆発させた男(ラッセル・クロウ)が自分だけでなく友人や家族、そして息子までも狙っていることを・・・。韓国題は「언힌지드」。日本公開は未定のようです。
 6位「私たちが衝突した後に」(仮)はアメリカのラブロマンス&ドラマ。初恋の相手ハーディン(ヒーロー・ファインズ・ティフィン)が自分との恋愛に賭けたという秘密を知ったテッサ(ジョセフィン・ラングフォード)。2人は別れたものの、お互いの肌と息づかいは断ち切れず、きわどい友だち以上恋人未満の関係を続けています。以後、大学卒業を控えて就職準備中のテッサは大手出版社のインターンシップに合格し、ハーディンとは180度性格の異なるジェントルな会社員の男友だちトレバー(ディラン・スプラウス)と会うことになります。ハーディンはロンドンに出発する予定ですが、その前にテッサに向かう気持ちを伝えようと決心します。彼はテッサの許しを待ちつつ、過去の過ちをひとつずつ直していきます。そんなハーディンに、ワークショップパーティーで酔ったテッサから連絡が入ります。ハーディンの思いは期待と心配が半々でした。そして結局テッサのホテルの部屋でハーディンはその男トレバーと向き合うことに・・・。原題は「AFTER WE COLLIDED」ですが、「私たちが衝突した後に」と訳すと連続性に欠けるので韓国題「애프터: 그 후(アフター: その後)」を仮題としました。日本では前作「アフター」がNetflixで配信されたので、本作も同様になる見込みです。
 8位「どこ行った、バーナデット」(仮)はアメリカのコメディ&ドラマ。最年少でマッカーサー賞を受賞した天才建築家だったベルナデット(ケイト・ブランシェット)でしたが、現在は社会性ゼロの問題的隣人になってしまっています。仕事しか知らないワーカホリックの夫エルジン(ビリー・クラダップ)、事あるごとに干渉し、近所を牛耳る隣家のオードリー(クリスティン・ウィグ)、 一挙手一投足を監視して夫に告げ口をする秘書のスーリン(ゾーイ・チャオ)まで、静かに暮らしたいというバーナーデットの希望とは違って周囲は毎日騒がしくなり、ついにバーナデッドのイライラ感は爆発してしまいます。オンライン秘書のマンジュラと共に友だちのような娘のビーの願いだった家族旅行を準備していたある日、バーナーデットは、自分が国際犯罪に巻き込まれたという事実を知って FBIの調査が突然開始されると、彼女は跡形もなく消えてしまったのです・・・。韓国題は「어디갔어, 버나뎃」。日本公開は決まっていますが、その期日は未定のようです。

【独立・芸術映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・上映館数
1(14)・・さすらいのシェフ(韓国)・・・・・・・10/07・・・・・・・3,337・・・・・・・・・・・6,732 ・・・・・・・・・54 ・・・・・・・182
2(11)・・復活: その証拠(韓国) ・・・・・・・・・10/08・・・・・・・3,173・・・・・・・・・・・5,211 ・・・・・・・・・46 ・・・・・・・111
3(3)・・奇々怪々 整形水(韓国)・・・・・・・・・・・9/09・・・・・・・2,482 ・・・・・・・・・93,697 ・・・・・・・・819 ・・・・・・・・21
4(1)・・海獣の子供(日本) ・・・・・・・・・・・・・・・9/30・・・・・・・2,411・・・・・・・・・・12,875 ・・・・・・・・117 ・・・・・・・・55
5(2)・・ブータン 山の教室・・・・・・・・・・・・・・・9/30・・・・・・・1,302・・・・・・・・・・・4,727 ・・・・・・・・・39 ・・・・・・・・25

 1位「さすらいのシェフ」、2位「復活: その証拠」が新登場ですが、いずれについても上述しました。
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韓国内の映画の興行成績 [10月2日(金)~10月4日(日)]と人気順位 ►今年の秋夕連休の勝者は「担保」 ►注目のブータン映画「ブータン 山の教室」、日本では半年後に公開

2020-10-07 13:05:49 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▶韓国では9月30日(水)~10月4日(日)の5連休に合わせて新作が一挙に公開。観客の入りも悪くはなかったようです。(決してよかったとは言えませんが。) その中で圧倒的に観客動員数1位の座を勝ち取ったのは「担保」。アクションよりも人情ドラマでしたね、今回は。内容詳細は後述しますが、子役の女の子パク・ソイの演技が注目されているようです。

▶今回初登場の作品中で個人的注目作は「ブータン 山の教室」。これはめずらしい、ブータンの映画です。内容は後述。これはぜひ観たい!と思ったら来年4月岩波ホーメで公開とのこと。しかしなんで韓国より半年も遅くなるんだろ? まあ毎度のことになりますが・・・。それに日本公開作品の事前情報を仕入れるのもこの記事を続けている大きな理由でもありますが・・・。

▶この1週間で観た映画の短評。「肉体の門(1964年)」★★★★★(物語だけでなく宍戸錠・野川由美子・松尾嘉代等の俳優陣もパワー全開! 鈴木清順監督さすが。) 「れいこいるか」★★★☆(期待しすぎたか? 阪神淡路大震災の被災者を変化球で描くが・・・)  阪神淡路大震災関係の映画で印象に残っているのは「その街のこども」(2010)。NHKのドラマの映画化作品で、先週の記事で書いた「ワンダーウォール 劇場版」と同じ、・・・とここで気づいたのはどちらも渡辺あやさんの脚本ということ。「ジョゼと虎と魚たち」も良かったな。「天然コケッコー」は観てなくて悔やまれます。残念なのは何と言っても朝ドラ史上最高傑作とされている「カーネーション」を再放送等を含め全然見てないことなんですけどね・・・。

         ★★★ NAVERの人気順位(10月6日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
  ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
        「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(3) チア・アップ!  9.60(15)
②(2) カイラスへ行く道(韓国)  9.55(137)
③(新) ブータン 山の教室  9.52(46)
④(-) フォードvsフェラーリ  9.49(8,168)
⑤(1) 転がる車輪(韓国)  9.48(23)
⑥(6) 私を救わないでください(韓国)  9.46(83)
⑦(7) 少年の君  9.40(1,326)
⑧(4) 帰郷[落葉帰根]  9.37(19)
⑨(8) BREAK THE SILENCE: THE MOVIE(韓国)  9.36(439)
⑩(5) 再び出会った日々(韓国)  9.36(129)
 ③「ブータン 山の教室」が新登場です。物語の舞台だけでなく制作国もブータンのドラマです。幸福度1位というブータンの首都ティンプーで新任教師として働くユゲンは教師としての適性がゼロなのか? 教育省はオーストラリアに行ってミュージシャンになりたいという夢を抱く彼を人口わずか56人の人里離れた秘境ルナナ村の学校に転任させます。電気もなく、すべてが不便な高度4,800mの奥地の村でユゲンは冬が来るまで生徒を指導しなければなりません。事ごとに不平不満の彼でしたが、手つかずの美しい自然の景観と純粋な村の住民のもてなし、そして学びたいという子供の情熱に直面して、徐々に変わり始めます・・・。韓国題は原題「Lunana: A Yak in the Classroom」に沿って「교실 안의 야크(教室の中のヤク)」。日本公開は来年の4月3日岩波ホール。すでに公式サイトができています。(→コチラ) また日本版ポスターもすでに完成しています。(右)

     【記者・評論家による順位】

①(1) 燃ゆる女の肖像  9.22(9)
②(2) 恐怖分子  8.22(9)
③(3) ハラボジの家(韓国)  7.83(12)
④(-) フォードvsフェラーリ  7.63(8)
⑤(4) その手に触れるまで  7.50(4)
⑥(-) トムボーイ  7.33(9)
⑦(6) 逃げた女(韓国)  7.33(6)
⑧(7) ボーダー 二つの世界  7.29(7)
⑨(8) TENET テネット  7.18(11)
⑩(9) 水の中のつぼみ  7.14(7)

 今回新登場の作品はありません。

 ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績10月2日(金)~10月4日(日) ★★★
        秋夕連休の<かせぎ時>を制したのは「担保 -2位「国際捜査」は遠く及ばず

【全体】
順位・・・・題名 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・累計観客動員数 ・・累積収入・・・上映館数
1(新)・・担保(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・9/29 ・・・・・・・・508,974 ・・・・・・・821,466・・・・・・7,093 ・・・・・1,342
2(28)・・国際捜査(韓国) ・・・・・・・・・・・9/29 ・・・・・・・・181,669 ・・・・・・・449,366・・・・・・3,754 ・・・・・1,041
3(新)・・グリーンランド・・・・・・・・・・・・9/29 ・・・・・・・・130,431 ・・・・・・・238,955・・・・・・2,044 ・・・・・・・779
4(1)・・TENET テネット・・・・・・・・・・・・8/26 ・・・・・・・・・67,643 ・・・・・1,827,159・・・・・16,814 ・・・・・・・573
5(11)・・死なない人間たちの夜(韓国)・・9/29 ・・・・・・・34,789・・・・・・・・・88,021・・・・・・・・722 ・・・・・・・551
6(新)・・ミュウツーの逆襲 EVOLUTION(日本・・9/29・・33,853・・・・・・・・68,175・・・・・・・・547 ・・・・・・・554
7(69)・・きみ、ありがとう・・・・・・・・・・・9/23 ・・・・・・・・・28,109・・・・・・・・・59,349・・・・・・1,837 ・・・・・・・106
       :キム・ホジュン 生涯初のファンミーティングムービー(韓国)
8(2)・・剣客(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・・・9/23 ・・・・・・・・・27,771 ・・・・・・・174,151・・・・・・1,494 ・・・・・・・454
9(新)・・劇場版 ミニ特攻隊・・・・・・・・・・9/30 ・・・・・・・・・23,125・・・・・・・・136,774・・・・・・・・298 ・・・・・・・413
       :ハンバーガー怪物の襲撃(韓国)
10(新)・・鋼鉄の雨2・・・・・・・・・・・・・・・・9/30・・・・・・・・・・12,037 ・・・・・・・・16,693・・・・・・・・・・80 ・・・・・・・126
      :首脳会談[拡張版](韓国)
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 先週の記事で予想したように秋夕(チュソク)の5連休を期してこれぞという新作が一挙に登場。その結果4位と8位以外の8作品が新登場となりました。
 1位「担保」は韓国のドラマ。舞台は1993年の仁川。情け無用の貸金業者ドゥソク(ソン・ドンイル)とジョンベ(キム・ヒウォン)は借金の取り立てに行った時、9歳の女の子スンイ(パク・ソイ.成長後ハ・ジウォン)を担保として預かることになります。「タンポって何なの?」。わけもわからないまま担保になったスンイとその母親の事情によって、ドゥソクとジョンベは養子に出すことまで責任を取ることになります。しかし金持ちの家に行くと思っていたスンイがとんでもない所にいると知った2人はスンイを連れ戻して世話することになります。予告なくやって来た子に人生を担保にされたドゥソクとジョンベ。借金のせいでおじさんたちに預けられたスンイ。ドゥソクとジョンベ、そしてソンイの3人はいつしかお互いにとって特別な存在になっていきますが・・・。原題は「담보」です。あらすじだけでうるうる・・・、って借金のカタに子供を云々という設定が現代もあるのか ??
 2位「国際捜査」は韓国の犯罪・アクション・ドラマ。テチョン[大川]警察署凶悪事件担当チームのホン・ビョンス(クァク・ドウォン)は人生初の海外旅行でフィリピンに向かいます。ところが旅行の甘い夢も束の間、ビョンスは犯罪組織キラーのパトリック(キム・ヒウォン)のセットアップ犯罪(→コチラや→コチラ参照)に巻き込まれて殺人事件の容疑者となり、濡れ衣を晴らすため現地のガイドで故郷の後輩マンチョル(キム・デミョン)と共に捜査を始めます。しかし刑事の本能が煮えたぎる心とは違ってビョンスの体と英語がついてこず、フィリピンで再会したカタキのような旧友ヨンベ(キム・サンホ)が関わったせいで捜査は意図しない方向に流されていきます・・・。原題は「국제수사」です。
 3位「グリーンランド」はアメリカ・イギリス合作のディザスタームービー。強力な破壊力を持つ彗星が地球に衝突することが報じられましたが、ジョン(ジェラルド・バトラー)の一家は気にも留めずに日常を過ごしていました。ところがやがて鳥が一斉に羽ばたき、ジョンが家から飛び出すとすさまじい爆風に襲われてしまいます。全世界がパニックに陥る中、ジョンはグリーンランドに地下シェルターが存在するという噂に望みを託して妻アリソン(モリーナ・バッカリン)、息子ネイサン(ロジャー・デール・フロイド)と共に北へと旅立ちます。彗星の破片が降り注ぎ、世界の都市は崩壊して民衆は暴徒化するという最悪の状況下、ギャリティ一家は壮絶な旅を続けます・・・。韓国題は「그린랜드」です。
 5位「死なない人間たちの夜」は、韓国のコメディ&スリラー。新婚の甘い夢にふけっていたソヒ(イ・ジョンヒョン)は、1日21時間休まずに活動する、到底人間らしくない夫マンギル(キム・ソンオ)が自分を殺そうとしていることを知ります。高校で同窓のセラ(ソ・ヨンヒ)と、偶然合流したヤンソン(イ・ミド)、そしてミステリー研究所の所長ドクター・チャン(ヤン・ドングン)と力を合わせて反撃に出ます。マンギルの正体が地球を奪いに来た宇宙人アンブレイカブルだということが明らかになり、政府の要員まで加勢して対決はどんどん前代未聞の状況にまで大きくなりますが・・・。原題は「죽지않는 인간들의 밤」です。
 6位「ミュウツーの逆襲 EVOLUTION」は、私ヌルボ、ポケモン関係はゲーム、アニメ、漫画&絵本等を含めて全然見てないので、なんとも書きようがありません。すみませんです、はい・・・。韓国題は「극장판 포켓몬스터 뮤츠의 역습 EVOLUTION」と、原題の前に「劇場版 ポケットモンスター」が付きます。
 7位「きみ、ありがとう:キム・ホジュン 生涯初のファンミーティングムービー」は韓国のトロット(演歌)歌手キム・ホジュンの公演実況。この映画の原題は「그대, 고맙소 : 김호중 생애 첫 팬미팅 무비」なのですが、その中の「고맙소(コマプソ)」が「ありがとう」で、彼の代表曲の1つなのです。歌詞の訳は→コチラのブログ記事参照。またコチラ(→YouTube)で実際に聴くとトロットにしてはずいぶん声量があるなーと驚くのでは? 実は彼、韓国映画「パパロッティ」(2013)のモデルになった歌手なのですね。(→コチラ参照。) つまり大学で声楽を専門に学んだ経歴があるのです。そんな彼が今年8月、38歳にして初めてのファンミーティング現場での撮影で、そのための特別のステージで全10曲を披露します。
 9位「劇場版 ミニ特攻隊:ハンバーガー怪物の襲撃」は韓国のアニメ。2014年9月からEBSで放映されている韓国アニメの劇場版シリーズの新作です。動物仲間が暮らすブルーシティを守るために結成されたのがこのミニ特攻隊で、リーダーがボルトという名のリス。ピーナツが大好物です。今回の物語の発端はブルーシティ最高のグルメ店Mr.Jバーガーでボルトがハンバーガーを食べる姿を偶然撮影されたところから。SNSで大ヒットを記録したこの映像のおかげでボルトはMr.Jバーガーの広告モデルに抜擢されます。これでスーパースターになったボルトは多忙なスケジュールで友だちとケンカし、最終的にはミニ特攻隊を脱退してしまいます。そんな中、ハンバーガーだけ食べる世界を作ろうと企むブレーカーJとハンバーガーモンスター軍団が現れ、平和だったブルーシティは危険にさらされます。ボルトが抜けたミニ特攻隊はお手上げ状態になってしまいますが・・・。うーむ、この仮想世界も実際の世界をそのまま反映してますなー・・・。原題は「극장판 미니특공대: 햄버거괴물의 습격」です。
 10位「鋼鉄の雨2:首脳会談[拡張版」は、新作というにはムリがありすぎ(笑)。潜水艦の中で繰り広げられるアクションとドラマだけではなく、公開当時好評を受けた韓国大統領(チョン・ウソン)と北朝鮮の核潜水艦兵長(シン・ジョングン)の話がより強化されたとのこですが、追加されたのがわずか11分なんですけどね。

【独立・芸術映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・上映館数
1(13)・・海獣の子供(日本) ・・・・・・・・・・・・・・9/30・・・・・・・4,808・・・・・・・・・・・8,361 ・・・・・・・・・76 ・・・・・・・・72
2(新)・・ブータン 山の教室・・・・・・・・・・・・・・9/30・・・・・・・1,387・・・・・・・・・・・2,460 ・・・・・・・・・21 ・・・・・・・・30
3(1)・・奇々怪々 整形水(韓国)・・・・・・・・・・・9/09・・・・・・・1,164 ・・・・・・・・・90,881 ・・・・・・・・803 ・・・・・・・・30
4(2)・・フランシス・ハ・・・・・・・・・・・・・2014/7/17 ・・・・・・・・863 ・・・・・・・・・81,604 ・・・・・・・・636 ・・・・・・・・34
5(26)・・ザ・レスト・オブ・アス・・・・・・・・・・・9/30・・・・・・・・・743・・・・・・・・・・・1,363・・・・・・・・・・11 ・・・・・・・・35

 1・2・5位の3作品が新登場です。
 1位「海獣の子供」は私ヌルボは未見。韓国ではネチズンよりも記者・評論家の評価が高いようです。韓国題は「해수의 아이」ですが、韓国人の多くは「海水の子供」と思うのでは?
 2位「ブータン 山の教室」については上述しました。
 5位「ザ・レスト・オブ・アス」(仮)はカナダのドラマ。女性たちがメインのインディ映画です。カミィ(ヘザー・グラハム)は元夫の死後、娘のアスター(ソリー・ネリッセ)と住む家での同居を後妻のレイチェル(ジョディ・バルフォー)に提案します。レイチェルにもタルーラ(アビゲイル・プニョウスキ)という娘がいます。突然の別れに直面したこの4人の女性、一緒に暮らすことになる? 彼女たちが別れの後に知ることになったものとは・・・。韓国題は「우리가 이별 뒤에 알게 되는 것들(私たちが別れの後に知ること)」。日本公開は未定のようです。
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