ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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[韓国鉄道旅行①] 聞慶から清州に行くのにわざわざ遠回りの鉄道の旅にしたわけは?

2013-06-30 23:57:21 | 韓国旅行の記録
 6月17~22日の韓国旅行の記録(の一部)です。
 1日目から順次書いていこうと下書きを始めたものの、瑣末なことまでグダグダと書き連ねた焦点のない駄文になってしまったので方向転換。テーマごとにまとめて、焦点を絞った駄文を書くことにしました。

 で、今回は6月20日の汽車旅行について。

 6月23日の記事で書いたように、聞慶(ムンギョン)で18・19日と連泊したオジサン4人組、次はどこ行くか?についてカンカンガクガクの議論、というよりも「オレはどこでもいいよ~」という理解ありそうで無責任な人ばかりでなかなか結論が出ず、その後どういう成り行きだか清州(チョンジュ)に行こうとの粋(酔)人H氏の発案(だったかな?)で異論もなくまとまりました。

 聞慶と清州の位置関係を見ると、清州は聞慶の左ちょっと下、つまり西南西。
 ところが聞慶辺りは山がちな地域なので直線ですっと行かれるわけではなく、直行バスは午後3時台の1本だけ。
 まあ、ふつうに早く行くのなら、本数の多い忠州経由でバスを乗り継いでいくのが順当なところでしょう。

 下の略地図を見てみて下さい。

      (※秋山芳弘「韓国・北朝鮮の鉄道」所収の図を加工。)
 【清州は鳥致院の2駅東。直線で行かれないのがなんともむずかしいところ。(では、なんでここに行くことに?) 】   

 ところが、われわれが選んだコースは、まず聞慶市の表玄関というべき店村(점촌.ジョムチョン)の鉄道駅までバスで行って、そこから汽車を乗り継いで清州まで行くというもの。

 それも、店村→(慶北線)→栄州、栄州→(中央線)→堤川、堤川→(忠北線)→清州 という、反時計回りに2回乗り換えて行くという経路。

 左下に行くのに、ひらがなの「の」の字の逆まわりに右下からぐるっと回って行こうってんですから・・・。(笑)
 店村駅で切符を買った時に、駅員さんも、金泉まで行って、大田から北上するのがふつうだ、と言ってたそうです。(購入のやりとりをしたのはH氏やTヒョン。)

 ところで、韓国での鉄道・バス利用に際して、これは便利!というのがTヒョンが大事に所有している時刻表。昨年(2012年)6月号を最後に廃刊となってしまいました。
インターネットで見られるとはいうものの、スマホやパソコンを持ち歩かないオジサンの旅には今も重宝!! いや、オジサンでなくても便利だと思うんですけどねー。

          
    【Tヒョンの「お宝」。この他にも、もっと前の漢字表記もある号も持っています。】

  
          【市外バスターミナルの索引図。聞慶は下右の158番。】

   
     【その158番を見ると、聞慶からのバスの行先や本数、料金等がわかる。】

 さて、そんなわけで店村から汽車に乗り込んだわれわれですが、おっと、その店村駅というのが鉄道ファンにとってはちょっと注目に値する駅のようなんですね。
 というのは、帰ってから図書館で下の画像の本を見てみたら・・・

              
   【路線や車両の説明、切符の買い方、その他さまざまな情報をコンパクトに載せています。】

      
   【記事冒頭の見出しには「訪れるだけで楽しい駅」とあります。(そうだったのかー。) 】

 この駅のことについては、続きで・・・。

 あら、[鉄道旅行]と銘打ったのに、まだ汽車にも乗ってないなー。
 「わざわざ遠回りの鉄道の旅にしたわけ」もまだ書いてないなー。1つ目の理由は「鉄道の旅を楽しみたいから」です。2つ目の理由は、先の記事を読まれた方はおのずとわかるはず、かな?  
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鳥致院(世宗市内)駅前のキムパプ天国で食べたみぞれ冷麵

2013-06-29 19:30:03 | 韓国料理・食べ物飲み物関係
 一応、ひとつ前の記事に続いて冷麵の話です。

 6月21日(金)昼頃、清州の古印刷博物館前からタクシーで鳥致院(チョチウォン)駅前へ向かったオジサン4人組。(タクシー代は約2万ウォンでした。)
 清州は忠清北道で、鳥致院は忠清南道ということを運転手さんから聞いて初めて知りました。また鳥致院はこの数年話題の世宗市の一部ということを、駅前の地図掲示板を見て初めて知りました。(2012年7月から。)

 この時期、駅前の露天で売っている果物で目につくのは、やっぱりチャメですね。

    
        【一人旅だったらその場で買って食べてたところ。】

 駅で切符を買う前に、まず腹ごしらえ。入った店はおなじみの安食堂チェーン店。

       
  【写真を撮ってなかったので、NAVERのコリビューを援用しちゃいました。】

 何年前だったか、ソウルで初めてこのキムパプ天国に入った時にはカツカレーを食べたのですが、この店のメニューにはオムライスはあってもカレーライスはありません。

      
  【右の列の真ん中、5500ウォン(?)に値段変更されているハンバーグステイ(!?)というのが気になります。】

 →コチラのブログ記事には「扱っているメニューはだいたい同じなのだが、材料や味が、お店によってかなり違う。どうやらかなり自由度の高いフランチャイズのようだ」と書かれていますが、カレーの有無も店によりけりということなのでしょう。
 しかし、このメニューを見ればわかるように、多様なメニューのすべてが5000ウォン以下という、たいへんにありがたい食堂です。

 辛いもの、赤いもの、分量が多いものを避けると、選択肢は限られます。蒸し暑い日だったし、私ヌルボ(とTヒョン)が水冷麵(물냉면)を注文したのは至極当然。

 で、出てきたのがこれ。

      

 なんか白っぽいぞ、と思ったら、みぞれ状の氷で覆われているのです。22年前、平壌の玉流館で初めて冷麵を食べて以来、こういう冷麵は初めて。といっても、22年間で20回も食べてないですけど。

        

 帰ってきてから「냉면」で画像検索した結果(→コチラ)を見ると、韓国ではわりとふつうにあるみたい。
 一方、「冷麵」で画像検索した結果は→コチラ
 またいくつか記事も読んでみたところ、日本でもみぞれ冷麵の店はあることはありますが、まだそんなポピュラーなものにはなっていないようです。
 それよりも、画像検索結果を比べてすぐ気がつくのは、日本の冷麵にはスイカが入っているものがとてとても多いこと。それがむしろふつうですね。韓国ではスイカ入りはなさそう。
 (この違いにはどんな経緯があるのか、までは今回は深入りしません。)

 このみぞれ冷麵、美味しいといえるかどうかはわかりませんが、決して不味くはなかったし、何よりも涼味満点で4500ウォン、十分満足しました。

 ただ、一緒に注文した牛肉キムパプ(3000ウォン)は、たんに具に少し牛肉が入っているだけで、ちょっと期待外れでした。

        
   【もっとふんだんに牛肉が入っているものと一方的に期待をかけていたため、肩すかしをくらった感じでした。】
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冷麺のコシの強さと、手動製麺機(麺押し機)のこと等

2013-06-28 23:36:05 | 韓国料理・食べ物飲み物関係
 今晩、今シーズン初めて横浜スタジアムにナイター観戦に行ったら、思いもよらぬ中日・山井投手のノーヒットノーラン! ヤター!!(私ヌルボ、名古屋生まれ。) さすがに今回は9回で岩瀬にスイッチというのはありませんでした。(笑) ヌルボのノーヒットノーラン観戦は、2000年4月にバンチ投手のを観て以来2回目です。
 ・・・ということで、記事書きが遅くなってしまいました。記事の日付けは28日ですが、実際はとっくに29日になってます。

 韓国の街歩き中、時節柄「냉면 개시(冷麵開始)」の貼り紙が目にとまりました。これを見ると、関川夏央が食堂で「ネンミョンケーシを下さい」と言って店員さんに笑われたというエピソードを思い出します。(「ソウルの練習問題」が出たのはちょうど30年前か・・・。この頃古いネタが多いなー。)

 昨日発売の「週刊文春」(7月4日号)で、平松洋子さんも「冷麵あります」という見出しでソウルの冷麵屋を訪ねた時のことを書いています。88(パルパル)オリンピックの2年前というから1986年のことですね。
 過去記事(→コチラ)で紹介した「韓国むかしの味」にも書かれているように、韓国各地に足を運んであのヌタウナギのようなおぞましい(!?)モノまで食している彼女ですが、やはりブームの起きるずっと以前から行っているのですね。

 その「とくに看板もない、木造のちいさな店」(←名前や場所等は記されていない)で厨房に入れてもらった平松さん、そこで「もっとも知りたかった謎」、すなわち「そもそも朝鮮半島の麵は、なぜ嚙み切れないほどハードなのか」という謎が「一瞬で解けた」と記しています。

 それは手動の製麵機(麵押し機)を見たから、なのだそうです。
 背丈1mほどの筒状の道具で「筒の上からこねておいた生地を入れ、手押しポンプみたいな柄を一気に引き降ろす。すると、筒先の盤の無数の穴を通過して、いっせいにすだれのように垂れてくる細い麵。そのすぐ下、ぐらぐら沸騰した大釜の熱湯が待ち受ける」という構造になっています。
 そしてお店の人の説明。生地を押すとき圧力がかかるから、麵に強い弾力がでるんです。昔っからのこの道具がなきゃだめ」。  

 以下、平松さんの文をそのまま引用します。

 そうだったのか! 世界最強のコシの秘密はこれだったか。じゃがいものでんぷん、そば粉、水、三つの配合の妙だと思っていたけれど、それだけではなかった。「むぎゅっと押しだす道具」の存在をはじめて目にして、わたしは興奮し、取材ノートにスケッチを書きつけた。

 ・・・残念ながらそのスケッチは載っていないので、その麵押し機=クッストゥル(국수틀)を画像検索してみました。結果は→コチラです。すると、木製のかなり大きなテコのような道具の画像がたくさん出てきていますが、どうみても相当に昔の、博物館の展示物のようなもので、現在使っている道具とはとても思えません。それ以外の金属製のものは電動のものばかりで、平松さんが見たと思しき麵押し機は簡単には見つかりませんでした。

 ・・・が、ついに見つけたゾ!というのは、春川にあるマックス体験博物館にある物。コネストの記事(→コチラ)にも画像がありますが、この博物館を紹介した動画(韓国語)の中にありましたので載せておきます。

   
 【2:40から、家族連れが講師の女性に教わりながら、この道具を使って麵作り体験をしています。】

 さて私ヌルボ、なんでこんなちょっとムキになっていろいろ調べたのかというと、先の平松さんの文章に疑問をもったからなのです。どこかというと、お店の人の説明部分。
 「生地を押すとき圧力がかかるから、麵に強い弾力がでる」というのは理由と結果が逆でしょう。つまり「生地が硬いから強い力を加えないと下の穴から出てこない」ということではないでしょうか?
 強い力で押すと強い弾力がでるのなら、トコロテンも力いっぱい押しだすとコシのあるトコロテン(??)が出てくるはず。(笑)

 右隣りの席で野球を観ていたベイスターズファンの理科専門・I先生にこの件について尋ねると、「おっしゃる通りです」。そして、麵類のコシの強さを決定づけるのは、小麦粉等を水で延ばして捏ねるとか叩くくとかすると形成されるグルテンが・・・云々云々以下省略とのこと。
 (あ、もしかして強い圧力を加えるとグルテンの形成が促進される云々ということがあるのかな?ってことは訊かなかったな。)

 また左隣りのベイスターズファンF氏は、「美味しんぼ」の中にあった讃岐うどんの腰の強さをテーマにした話のことを驚異の記憶力を発揮して語ってくれました。帰宅後の検索の結果は→コチラです。

 「週刊文春」の記事に戻ります。
 日本蕎麦が生地を麺棒で広げ、包丁で切って麺を作るのに対して、冷麵(やマックス)は上記のように麵押し機で穴から麵を押し出すというのを現地で見て、平松さん、感動したお気持ちはわかりますが・・・、やっぱりヘンですね。ま、そんなに目くじら立てるほどのものでもありませんが・・・。

 それから、この記事では次のようにも書かれています。

 いまでももちろん、伝統のおいしさを守る冷麵屋の厨房には、この手動の麵押し機がちゃんとある。

 ふーん、そうなのかー、・・・ってホントにそうなのかなー?
 ウィキペディアの「冷麵」の説明には次のような記述もあります。

 人力で操作する木製の押し出し機が使われていた時代は太い麺だったが、電動の製麺機が登場して以降の麺は徐々に細くなっていった。

 人力で操作する木製の押し出し機のことは過去形で書かれていますよ。また、穴を小さくして麵を細くするためには、電動で強い力を加えなければならないということでしょう。
 しかしはたして、今の韓国で、手動の麵押し機を使い続けている冷麵屋はどれくらいあるのでしょうか?
 少なくとも、先週行った鳥致院(チョチウォン)の大衆食堂チェーン店・キムパプ天国の冷麵は手動でないことはたしか。え、もしかして出来合いの袋入りの麵?

 あら、その鳥致院で食べた冷麵のことも書こうと思ったのですが、ここまで(ムキになって)たくさん書きすぎてしまったので、また別の機会にします。

        
   【春川のマックス体験博物館は、建物自体が昔の麵押し機をデザインしています。】
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驚いたなー、HJリムの演奏と、彼女のリサイタルに対する×評

2013-06-26 21:06:09 | 韓国の文化・芸能・スポーツ関係の情報
 もう先々週のことになりますが、6月10日(月)は「この味がいいね」と君が言ったけど 六月十日は時の記念日(清水義範)と詠まれた時の記念日、・・・は関係なくて、新聞休刊日で朝刊はナシでした。で、その日の「毎日新聞」夕刊を見て、私ヌルボ、ありゃっ!と驚いたのです。

 何の記事かというと、3日から始まった韓国人の女性ピアニストHJリムのピアノリサイタル評。
 音楽評論家でもある平野昭慶応大教授が書いているのですが、見出しが「楽譜を読み直して」なんですよ。
 自分自身が「楽譜を読み直して」思ったという意味ではなくて、(このピアニストは)「楽譜を読み直して」ほしいものだ、と厳しい注文をつけているのです。
 新聞の音楽評等は、必ずしも予定調和的な提灯持ち記事というわけでもありませんが、ここまでの酷評はめずらしいのではないでしょうか? 平野教授も、長年のベートーヴェン研究者として覚悟をもって書いたものだと思います。
 ※この記事、ネット検索してもぜんぜんヒットしないのはなぜ?

 HJリムは本名イム・ヒョンジョン(임현정)。最近急速に注目を集めている若手(26歳)ピアニストです。12歳の時からフランスに留学してパリ国立高等音楽院等で学んだ彼女ですが、広く知られるようになったのは、コンクールで優勝して、というよくあるパターンではなく、韓国の家族に演奏を見せるためにYouTubeにアップした動画がネットユーザーの間で評判になったというもの。これに注目したEMIクラシックスが2011年に専属契約を結んだことも、またいきなりベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集でデビュー(2012年5月発売)したのも異例で、おまけにこのアルバムが米ビルボード誌のクラシカル・アルバムで1位を記録してイッキに話題のピアニストになった、というわけです。

 上記のYouTubeで注目された演奏というのが、具体的には次の3曲等。
①リムスキー・コルサコフの「熊蜂の飛行」 (→YouTube)
②ショパンのエチュードop10-4、op10-5「黒鍵」 (→YouTube)
③ラフマニノフの「エチュード」op.39-6、op.39-2 (→YouTube)

 はピアノ以外にもいろんな楽器の演奏家が演奏していますね。私ヌルボ、ずーっと以前にフルーティストのゴールウェイの演奏(→コチラ)をカセットテープで聴いて驚いたことがあります。鼻で息を吸っている間に口に溜めていた息を出すという循環呼吸法!(笑) 
 数多くのピアニストの中では、最近話題の、これも最近(4月)日本各地で公演を行ったユジャ・ワンの演奏(→コチラ)はすごいなーと思いました。中国人の女性ピアニストで、年齢は26歳。ということはHJリムと同い歳か。
 ところが、ユジャ・ワンが1分24秒で演奏しているのに対して、HJリムはもっと速くて1分20秒。まあ速さがそのまま演奏の評価になるわけではないですけどね。聴き比べて、いかがなもんでしょうか?
 ※「熊蜂の飛行」の韓国語タイトルは「왕벌의 비행」です。

 のショパンのエチュードop10-4嬰ハ短調は、ホロヴィッツ、ポリーニ等々錚々たる顔ぶれの演奏をYouTubeで聴くことができます。
 で、たとえばその定評あるポリーニが1分58秒で演奏(→コチラ)しているのに対して、HJリムは1分43秒。つまり、とにかく指が速く動くのです。この曲も、それなりに速さ勝負みたいな面も(ほどではないにしろ)ありますが、聴いてると急かされているような感もあります。
 ・・・と、ここで私ヌルボ、あらためて凄いなと舌を巻いたのがリヒテル(→コチラ)。1分32秒とHJリムよりさらに早く、それ以上に(直前にハンカチを投げるところから(笑))まさに入魂の演奏という感を受けます。

 ラフマニノフの「エチュード」は、私ヌルボ、これまでちゃんと聴いたことがありませんでした。
 聴いてみると、速さといい力強さといい、たしかにスリリングであるとともに、上記の平野昭教授が(ベートーヴェンのソナタについてですが)指摘しているような「まるで・・・団子になって主題の旋律性を犠牲あるいは放棄するスピード」というようなのはこのあたりについても言えるかな、という箇所も。

 平野教授は、ベートーヴェンの「告別ソナタ」については「終楽章の悪はしゃぎには高貴な大公との再会の喜びの表現が微塵も感じられなかった」とまで書いています。

 一方高評価もたくさんあって、評論家も宇野功芳氏を筆頭に賛辞が寄せられています。

 また6月16日の読売新聞の演奏会評(無署名)では、「楽聖ベートーベンの特性 浮き彫りに」との見出しで、批判的用語は用いないでそのユニークさを伝えています。いわく「急速楽章での異常なまでに速いテンポには驚く」、「無理のある楽曲構成をものともしない破天荒な推進力」、「ベートーベンの音楽が持つ暴力性を浮き彫りにしている」等々。

 クラシックファンの人たちのブログ評も賛否こもごも。
 たとえば→コチラの記事の「意気軒昂はいいけれども、正直なところ、聴いていると非常に疲れる」という受けとめ方はめずらしくない、というよりむしろふつう。
 一方、→コチラや→コチラは、音楽に関わっている方の感想ですがとても肯定的に受けとめています。その他絶賛記事もありますが、省略します。

 なお、6月28日まで(?)→コチラで彼女の東京(浜離宮朝日ホール)での「ハンマークラヴィーア」演奏の動画を視聴できるようになっています。

 この日本での公演に先立って、HJリムは故郷の韓国で5月23日初のステージに立ちました。
 それに先立って、「中央日報」等が詳しい紹介記事を掲載しています。

 また、それより前に、彼女が広く知られる以前の2010年の時点でインスタントメッセンジャーによるインタビュー記事がオーマイニュースのサイト中にありました。
 そしてHJリムがデビューアルバムを出した後の昨年5月、ショーケースのため韓国に立ち寄った際、そのインタビュアーのスンイ(쑹이)さん(女性)が招待されて、会場(COEXのヤマハ)で直接いろいろ話を聞いたとのことで、その記事が→コチラです。
 ヤマハを愛用している理由等を聞いた後、意外に小さい体格なのに、どうしてあんな強い打鍵力がでるのかと問うと、そこにいたお母さんが言うには子供の頃力が強くてあだ名が林巨正(イム・コクチョン)だったとか。
 そしてこの記事中に、その時演奏した「ピアノソナタ第8番"悲愴"」1楽章の動画があります。これは聴きものです! 
 演奏後、会場から当然のごとく出た「テンポが少し早いようですが」との指摘にも、彼女は(たぶん毎度のように)よどみなく次のように答えています。
 「私の演奏の速さは、ベートーヴェンが作曲した当時、メトロノームで音の一つひとつに直接速さを記録し、ていねいに作曲したその速さです。現代の便宜のためゆっくりと、演奏者にとって楽に演奏するというのは正しくないです。彼が定めた速さを弾くために手から血が出ても、その限界を跳び越えようと努力するのが正しい姿勢だと思います。」

 さて、私ヌルボの感想ですが、とても独創的な演奏だと思いました。しかし「衝撃」というものではありません。
 もっとも、これまでの音楽との衝撃的な出会いというのはそんなに数多くはありませんでしたが・・・。
 たとえばジュリアードSQによるバルトーク「弦楽四重奏曲」とか、大方の同世代(以上か?)の共通体験のグールドの「ゴルトベルク変奏曲」とか、アルバート・アイラーとかチック・コリアとかレッドツェッペリンとか・・・。
 ・・・あ、若かりし頃のばっかりだな。その後感性が鈍ったということかもなー。 年をとると音楽的感性も保守的になるのかもしれない・・・、ということも思ったりして・・・。

[2015年7月21日の追記] 2014年12月HJリムの来日公演がありました。その時の堀内悠希の指揮する都響と共演したチャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番」等について、私ヌルボが「なるほど」と思ったブログ記事は→コチラ。バッハのリサイタルの曲目解説を担当した鷲尾仁美さんの「HJリムの音楽について、音大ピアノ専攻卒の私が思うこと。」という記事です。また、→コチラの方の感想記事も興味深く読みました。私ヌルボはというと、別のオケと共演した→コチラの動画でチャイコンを聴いただけですが、少なくとも「これは自分の知っているチャイコフスキーではない」といった感じで、音楽を聴く「心地よさ」はありませんね。ま、「心地よさ」以外の感動が得られる方もいるかもしれませんが・・・。
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韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績[6月21日(金)~23日(日)]

2013-06-25 23:55:52 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 今日は6月25日朝鮮戦争勃発の日で、韓国では午前、第63周年6.25戦争記念式が開かれました。6月6 日は顕忠の日ということもあり、この時期は朝鮮戦争関係の、国防意識を高めるような映画が作られることが以前はよくあったようですが、この頃はそんなでもないような・・・。少なくとも、現在公開中の韓国映画をざっとみてもとくに関係ないみたいですね。むしろアメリカ映画があいも変わらず正義を旗印に戦争を鼓舞するような作品を量産し続けていますが。
 ※今SARUさんのtwitterを見ていたら、「韓国映像資料院で、最近発見されたという朝鮮戦争中に制作されて現存している唯一の映画「太陽の街」(1952)が上映された」とのことです。

 さて、昨日は川崎で昨年話題をよんだ2つの韓国映画「10人の泥棒たち」「嘆きのピエタ」を観てきました。
 しかし、「10人の泥棒たち」の字幕版がどの上映館でも13:00からの1回だけというのはどーゆーつもりじゃ?() またすべて1800円均一料金というのはどーゆーつもりじゃ?(怒怒) ホントに腹立た椎の木。その上、けっこう宣伝しておきながら2週間限定公開とは! アミューズの大里会長、「韓流への熱い思い」をいろいろ語っていても(→コチラ)、なんだか疑わ椎の実だなー。
 さて2つの映画についてですが、私ヌルボの評点は「10人の泥棒たち」は予測よりちょい下で8.0(10点満点)、「嘆きのピエタ」は予想よりずっと上で9.0~9.5といったところか。
 前者は安心して楽しめる、ストーリーもアクションもよく出来た娯楽作だと思いますが、その「安心して楽しめる」ところが今ひとつといった感が残ります。
 逆に「嘆きのピエタ」は暴力の描写その他、イヤ~な感触の作品で、始まってから30分くらいで出ていったお客さんの気持ちがよくわかります。しかし、この一貫して緊張感を強いられるサスペンス仕立ての展開のラストで謎が明かされると、監督の意図の深さに感じ入ってしまいました。
 しかしキム・ギドク監督、こんなに映画に丸ごとのめり込んでしまってダイジョーブなのかな?と心配になっちゃいます。もうちょっとユトリを持った方が作品もいいのができるんじゃないかな?
 あ、9.0~9.5という高い点をつけましたが、「好きな映画」の範疇には入らないですね、絶対。

           ★★★ Daumの人気順位(6月25日現在上映中映画) ★★★

【ネチズンによる順位】

①踊る森(韓国)  9.4(27)
②レオン 9.4(605)
③道の上で(韓国)  9.3(39)
④ザ・クルーズ  9.2(288)
⑤チスル – 終わらない歳月 2(韓国)  9.1(553)
⑥カルテット!人生のオペラハウス  9.1(39)
⑦ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア  9.0(172)
⑧ポピュレール  9.0(38)
⑨風声  9.0(202)
⑩ウォールフラワー  8.8(123)

 多少の順位変動はありましたが、新登場の作品はありません。
 ⑩「ウォールフラワー」については5月21日の記事で紹介しました。

【専門家による順位】

①チスル – 終わらない歳月 2(韓国)  9.0(5)
②スター・トレック イントゥ・ダークネス  7.8(6)
③ビフォア・ミッドナイト  7.7(4)
④アイアンマン3  7.5(6)
⑤天使の分け前  7.5(4)
⑥ザ・クルーズ  7.3(3)
⑦君と歩く世界  7.2(5)
⑧SHAME -シェイム-  7.0(5)
⑨ピュア  7.0(2)
⑨バーニー みんなが愛した殺人者  7.0(2)

 今回の新登場は⑨位の2作品。
 ⑨「ピュア」は2010年のスウェーデン映画。同年の釜山国際映画祭上映作品です。主人公は20歳の問題少女カタリナ。YouTubeでたまたま聴いたモーツァルトのレクイエムが彼女の人生を180度変えます。都市の外れのみすぼらしい生活から脱して、ヨーテボリのコンサートホールで新しい生活を始めることに誓うのですが、しかし美しい世界と信じていたそこに待っていたのは、妻帯者マエストロとの危険な関係そして・・・。英題が「Pure」で韓国題もそれにならって「퓨어」。日本公開はないでしょう、たぶん。
 ⑨「バーニー みんなが愛した殺人者」は、96年にテキサス州の田舎で起きた39歳の男が老人を殺害した事件を再現ドラマ化した作品。殺人者バーニーが誰からも愛される人柄で・・・というところがミソ。日本では7月13日公開で、もう予告編やってます。(ヌルボも昨日観たなー。) 韓国題は「버니」。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[6月21日(金)~23日(日)] ★★★

         「隠密に偉大に」、2位に落ちるも600万人を超える

【全体】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(新)・・ワールド・ウォー Z・・・・・・・・・・・6/20・・・・・・・・・・・・1,303,634・・・・・・・・・1,546,674 ・・・・・・・11,727・・・・・・・962
2(1)・・隠密に偉大に(韓国) ・・・・・・・・・6/05・・・・・・・・・・・・・・504,968・・・・・・・・・6,176,159 ・・・・・・・43,351 ・・・・・・648
3(2)・・マン・オブ・スティール・・・・・・・・・6/13・・・・・・・・・・・・・・347,274・・・・・・・・・1,899,607 ・・・・・・・14,998 ・・・・・・610
4(新)・・ザ・コール・・・・・・・・・・・・・・・・・・6/20・・・・・・・・・・・・・・・37,775 ・・・・・・・・・・・51,246・・・・・・・・・・・375 ・・・・・・240
5(49)・・トトの魔法の森 ・・・・・・・・・・・・・6/20・・・・・・・・・・・・・・・32,666 ・・・・・・・・・・・34,130・・・・・・・・・・・223 ・・・・・・191
6(新)・・ドクター(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・6/20 ・・・・・・・・・・・・・・32,389 ・・・・・・・・・・・45,135・・・・・・・・・・・338 ・・・・・・156
7(3)・・スター・トレック・・・・・・・・・・・・・・・5/30・・・・・・・・・・・・・・・30,751・・・・・・・・・1,555,933 ・・・・・・・12,622・・・・・・・140
       イントゥ・ダークネス
8(5)・・ザ・クルーズ・・・・・・・・・・・・・・・・・5/16・・・・・・・・・・・・・・・25,260 ・・・・・・・・・・898,002 ・・・・・・・・6,263・・・・・・・137
9(新)・・操り人形(韓国) ・・・・・・・・・・・・・6/20 ・・・・・・・・・・・・・・15,443 ・・・・・・・・・・・21,432・・・・・・・・・・・159 ・・・・・・134
10(8)・・ビフォア・ミッドナイト・・・・・・・・・5/22・・・・・・・・・・・・・・・・6,417・・・・・・・・・・・176,461・・・・・・・・・1,293・・・・・・・・33
       ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 ブラピ主演の「ワールド・ウォー Z」に首位を譲ったものの、「隠密に偉大に」が600万人突破。ただ先週に比べ動員数は約半分と鈍ってきてます。この先どうかな?
 他の韓国映画2作品はどちらもスリラー。時節柄ですけどねー・・・。
 今回の新登場は1・4・5・6・9位で、半分が交替しました。
 1位「ワールド・ウォー Z」はマックス・ブルックスの小説をブラッド・ピット自身が製作を担当し映画化。世界規模で急激に蔓延して猛威を振るうウイルスによるパニックと、それに立ち向かう国連職員(ブラッド・ピット)等の戦いを描く。韓国題は「월드 워 Z」。日本公開は8月10日です。
 4位「ザ・コール」はアメリカのスリラー。911番、すなわちアメリカの緊急電話には日々HELP!を求める通報が入ってくるので、オペレーターは冷静で適切な応答が求められます。ところが判断を誤って最悪の結果を招いて落ち込んでいたベテランオペレーター(ハル・ベリー)のもとに、一少女から「家に侵入しようとしている男がいる!」という切羽詰まった通報が入ります。一度は切れた電話にこちらからかけ直すと、そこからまた新しい緊迫した事態が展開していきます。つまり、外にいた男が電話の音を聞いて・・・、あれ~っ! 韓国題は「더 콜」。日本公開は未定、かな?
 5位「トトの動く森」はデンマークのアドベンチャー・アニメ。2012年の釜山国際映画祭の開幕作で、ソウル環境映画祭でも上映されました。夏休みになっておじいさんの家に遊びに行ったジョナサンとソフィーの兄妹。森の中で遊んでいていなくなったソフィーを見つけるため魔法の森の中に入ったジョナサンは、伝説の巨大熊トトと出会います。そのトトというのが、森を背中に乗っけて歩きまわるという・・・、と書いてあるので私ヌルボ、「何だ?」と思って予告動画を見たらたしかに。しかし兄妹はそのトトが危機にあることを知るのですね。そしてトートを守ることを決意する、というのはなるほど環境映画祭上映作です。韓国題は「토토의 움직이는 숲」、日本公開は未定のようです。
 6位「ドクター」は韓国のスリラー。ある日人生のすべてだった妻(ペ・ソウン)の浮気を目撃した整形外科医(キム・チャンワン)が隠していた本性を爆発させ、「精巧で美しい復讐」を企てるという話ですが、その殺人の道具というのが整形外科で使われるボトックスとか、手術用のメスとか・・・おお、恐!原題は「닥터」、発音はダクトね。
 9位「操り人形」も韓国スリラー。ある日精神科医ジフン(イ・ジョンス)を訪ねてきた友人の恋人は人形デザイナー(ク・ジソン)。怨霊に悩まされているとのことです。催眠治療により少しずつぞっとするような過去から抜け出す彼女ですが、一方、彼女の魅力に取り込まれた医師はタブーを犯して、彼女に「毎週日曜日3時にどんなことがあっても会いに来なさい」という“後催眠”のタブーを犯してしまいます。それが残酷な恐怖の始まりとなることも知らずに・・・。原題は「꼭두각시」です。

【多様性映画】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(2)・・道の上で(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・5/23 ・・・・・・・・・・・・22,515・・・・・・・・・・・・・・17,146・・・・・・・・・・122・・・・・・・・・・14
2(新)・・チキンとプラム・・・・・・・・・・・・・・・・・6/20 ・・・・・・・・・・・・・2,483・・・・・・・・・・・・・・・3,442 ・・・・・・・・・・・25・・・・・・・・・・16
       あるバイオリン弾き、最後の夢
3(25)・・バーニー みんなが愛した殺人者・・・6/20・・・・・・・・・・・1,556・・・・・・・・・・・・・・・・4,531・・・・・・・・・・・31・・・・・・・・・・29
4(3)・・エブリデイ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6/13・・・・・・・・・・・・・・・802・・・・・・・・・・・・・・・・4,873・・・・・・・・・・・34・・・・・・・・・・15
5(4)・・マリー・クロイヤー ・・・・・・・・・・・・・・・6/13 ・・・・・・・・・・・・・・800・・・・・・・・・・・・・・・・4,929・・・・・・・・・・・34・・・・・・・・・・11

 新登場は、2位と3位の2作品です。
 2位「チキンとプラム あるバイオリン弾き、最後の夢」は日本では2012年11月に公開されました。韓国題は「어느 예술가의 마지막 일주일(ある芸術家の最後の1週間)」です。
 3位「バーニー みんなが愛した殺人者」については上述しました。
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[韓国の旅館事情] 洗面台からの水でバスルームが水浸しになるよ~(泣)

2013-06-25 16:36:45 | 韓国の街ネタ、観光ポイント、店・施設等
 5月23日の記事で旅行家ハン・ビヤさんの本に載っていた韓国の旅館事情を紹介しました。
 1999年の記録なので、その後TVが大画面になる等の変化はありますが、今の韓国の安宿(モーテル、荘旅館レベル)でもほぼ同じようなことが言えるのでは、と私ヌルボも本を読みながら思いました。

 ハン・ビヤさんがなかなかシビアにいろいろと指摘していたその文中で、なぜか書かれていなかった問題点で、私ヌルボが気になっていることを、声を大にして言いたい・・・といってもここはブログなので、文字を大にして書きます。それは・・・
    洗面台の水が下からジャジャ漏れだっ!
ということ。

 どこのモーテルでもそうだというわけではありませんが、今回の旅で利用した4つのモーテルでは2つが問題あり、でしたね。

        

 これはソウル・江辺(カンビョン)のモーテルの洗面台です。この写真でははっきりわかりませんが、矢印の部分、つまり洗面台の排水管と床の隙間から水が漏れてくるのです。いや、流れ出てくるといった方がいいかも。洗面台の前に立っている人の足下は確実に水浸しになります。

 過去泊まったことのあるホテル等では、広めのバスルームの半分以上水浸しになたこともありました。ヌルボよりはるかに多く韓国を旅してきた同行の「酔人」H氏によれば「韓国はどこでもそうだよ」とのことです。

 次の写真は清州のモーテルのもの。

        

 コチラの漏れ具合はさほどでもありませんでした。
 ・・・と下を見ると、次のような工夫(?)が施されていました。

        

 洗面台からの水を排水管に繋げて流すのではなくて、排水口に真上から落とし込むんですねー。
 うーむ、なんで直接きちんと繋がないのかなー?
 この方式でも水をイッキに出すと床面に少し溢れ出すんだけどなー。これもフツーだとみんなが思っていたら改善しようという考えも出てこないのかなー?
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[韓国語] 「モクシドンナ」という店の名前はどういう意味?

2013-06-24 20:31:42 | 韓国の街ネタ、観光ポイント、店・施設等
 韓国に行く旅に痛感するのが聞き取り能力の未熟なこと。今回も、清州国立博物館で本館、ホール(特別展)と見学した後、館員さんがわれわれに「キジュンシレ カセヨ」というようなことを言うのですが、その意味がすぐにはわかりませんでした。
 「基準(기준.キジュン)」では意味不明だし、「規定(규정.キュジョン)」でもないし・・・。しかたなくノートを出して書いてもらったら기증실(キジュンシル)」。なんだ「寄贈室」かと、やっとわかった次第。つまり、寄贈された文化財等を展示している第3館のこと。うーむ、何年経ってもnとngの区別が聞いてすぐわからないまま、ってことです。

 聞き取りに比べると文字を読む方はまだマシ・・・とは言っても、街を歩いていて「これは何だ?」と首をひねることはこれまた何度もあります。

 今回の旅行で最後に泊まった所はソウルの新村。前に1度だけ延世大をちょっとのぞいてみたのが最初の韓国旅行の時、つまり1992年だったから、おっ、21年も昔じゃあないですか!?
 やっぱり学生の街たけあって、道行く人たちの平均年齢は相当に若く、私ヌルボ、浦島太郎みたいな気分。帰ってみればこはいかに(恐い蟹)です。

 そこの現代百貨店の脇にあったのが下の画像の店。入ったわけではないのですが、看板の4文字を見て意味がわからなかったというか、それとともに韓国語としてフシギな文字列なので目にとまったのです。

       

 먹쉬돈나。「シドンナ」です。最初の먹は「먹다(モタ.食べる)」の먹だから、・・・とは考えてみたのですが、そのまま続けて考えなかったのがダメでしたね。
 われわれオジサン4人組の知り合いの韓国人女性Nさんに尋ねると、「食べて休んで金を出して出ていけ、という意味です」とのこと。
 つまり내가 가!」。知ってみればな~んだ、です。

 帰ってからちょっとネット検索してみると、一昨年頃から人気のトッポッキのチェーン店だそうで、ソウルナビ等でも紹介されています。

 ところが、韓国サイトを見ると、韓国の人でも「どういう意味ですか?」と質問をしている人もいるんですね。
 で、上記の「먹고 쉬고 돈내가 나가!」という回答が寄せられているのですが、中には「먹고 쉬지말고 돈내고 나가!」つまり「食べて休まないで金を出して出ていけ!」というのもあったりして・・・。この店のサイトを見ても、店名の説明はありませんでた。

 ついでにメニューを見てみると、一番人気というチーズの他に海鮮、プルゴギ等5種類のトッポッキに、ギョーザ・ゆでたまご・おでん・春雨・天ぷら等々11種類ものトッピングがあるみたいです。行って食べてみた人のブログ記事(→コチラや、→コチラ)では「美味しい〜!」とすこぶる好評。
 しかし、元々あれこれ混ぜて食べるのが苦手なヌルボとしては、写真を見ても食欲をそそられるどころか、一昨年→コチラの記事で書いた済州島の(恐怖の)モダクチギを思い出してしまいました。
 
 韓国語といい韓国料理といい、ヌルボにとってなかなか超えられない壁が立ちはだかっています。
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オジサン4人組の無計画・結果オーライ韓国旅行の総括と反省 ~聞慶(ムンギョン)・清州(チョンジュ)編~

2013-06-23 23:27:50 | 韓国の街ネタ、観光ポイント、店・施設等
 6月17日(月)~22日(土)、私ヌルボにとっては、昨年12月以来ちょうど半年ぶりの韓国旅行でした。
 しかし、今回の旅は前回とは全然、まるっきり違う旅。中身の濃ゆ~い旅という点だけは同じでしたが・・・。
 
 何が違うかというと、前回は1人旅でしたが、今回は4人連れ。
 4人という利点は、何と言っても宿代だのタクシー代だのが安く済むこと。
 現地の宿泊は、全然予約なしで着いてから安モーテルで広いオンドルパン1部屋で5~6万ウォンだから、1人1泊あたり千円ちょっと。5泊でも5千ナンボ。タクシーもちょうど1台に乗れるので、アタマ割りにすれば元々低料金の韓国では好都合。
 ・・・ということで、現地で(つまり飛行機代以外)いくらくらいお金を使ったというと、約3万円てとこでしょうか。
 内訳を大雑把に計算すると、宿泊代5千円、食堂での食事代(8回分)8千円、交通費(バス・鉄道・タクシー)5千円、T-moneyカード充電2千円、雑費(温泉・レールバイク・入館料・みやげ等)4千円、酒&つまみ等6千円。
 ※航空券も、燃油サーチャージ等々ひっくるめて1人約2万8千円でした。つまり、5泊6日の旅行費用総額が約6万円だったということになります。

 われわれの旅の特徴は、ほとんど予定を立てないこと。私ヌルボの場合は、それでも「○○方面に行こうかな」という程度は決めて行くのですが、他の皆さんはもっとテキトー。以前私ヌルボが行かなかった時ですが、金浦だか仁川だかについてから「済州島に行こう!」ということになって即国内線で行ったということがありました。その話を聞いた私ヌルボ、率直に言って呆れました。(とは言っても、今は売っていない時刻表を持っていく等々、何の準備もないというわけではないのです。)
 そのような「ゼロからの選択」という事態を避けるため、本来は控えめな私ヌルボですが、今回は聞慶(ムンギョン)に行くことを提案しました。ちょい前の記事で紹介したドキュメンタリー映画「李藝 最初の通信使」を観たりハン・ビヤさんの本で読んだりして気になっていたからです。幸い聞慶は誰も行ったことがない所なので、とくに反対もなく行くことになりました。
 ただ、聞慶についた日は雨がザーザー降っていて、「この時期に行こうと言ったTヒョンの責任だ」とか、なぜか「ヌルボが悪い!」となじりあったりもしたり、今回は仕事等で来られなかったサークル仲間がうれしげに笑う顔が思い浮かんだりもしましたが、その日はモーテルで酒を飲みなから市川雷蔵や勝新の話等で盛り上がった後は聞慶温泉に入るだけにして、あとはやっぱり酒を飲んで就寝。そしたら翌日はうってかわって好い天気! その後も暑いながらも雨にはたたられず、やっぱり日頃の行いだなということで収まりがつきました。(??)

 聞慶の次の行く先については、個人的にはそこから近い水安堡(スアンボ)温泉とか忠州方面を考えて、事前に多少調べてはいたのです。ところが、ヌルボの場合、韓国旅行の回数はたぶんまだ30回にはとどいていないのに対して、他の3人はその倍以上の場数を踏んで韓国の全土を行き来してきている人たちばかり。レジャーセンターみたいだったという水安堡温泉とか、忠州のスンデ通りとかの話を3人から聞いて、ヌルボは次の目的地選定会議から下りました。「どこでもいいよ」とTヒョンは仰ってましたが、遠くには行けないし、近くはよく知らないし・・・。
 会議は結局たまたま皆さんが行ってないという清州への鉄道の旅ということでなぜかまとまりました。(よく決まったものです。)
 ただ、そういう経緯で訪れた清州の街中を翌々日歩いていて、偶然われわれの目の前に現れた龍頭寺址鉄幢竿(国宝第41号)を見たYハラボジ、突然「あっ、ここは前に来たことがある!」と叫んでましたけどねー。(大笑)

 さて、先に「濃ゆ~い」旅だったと書きましたが、何が「濃ゆ~い」かというと、まず第1にアルコール漬けという点。
 前回は、私ヌルボが3泊4日の旅で飲んだ酒といえば、帰りのアシアナの機内で飲んだ缶ビール1杯だけ。
 とこが今回はその正反対でした。つまり、飲まなかったのは帰りのアシアナの機内だけですからねー(笑)。他の3人は当然のごとく機内サービスでウィスキーを飲んでましたけど・・・。

 ヌルボ以外の顔ぶれをみると、「お酒の好きな」Tヒョン(兄)は文字通りの酒好きだし、ハラボジY氏(といってもカツカツ戦後生まれ)は見かけによらない酒豪で、ともに米はご飯でなく酒でもって摂取するのを常態としている人たちだし、もう1人の粋人H氏も実のところは粋人というより酔人の用字が妥当では、という御仁だからなー・・・。
 ということで、いつもは誘われたらおおよそは拒まないヌルボも、今回は「マイペースで飲むからねっ!」と事前にTヒョンに宣言していたのですが、それでも他の3人の6~7割くらいの分量は飲んだかもしれません。(これはすごいことなんですよ!)
 基本的に、まず朝起きたら飲む、食事時(日に2~3回)は飲む、列車内で飲む、宿を決めて部屋に入ったらまず飲む、夜は寝るまで飲む、ということですから、6日間で24回前後はコンベー(乾杯)やりました。酒は主にマッコリ。そしてビール、ウィスキー、焼酎。
 とくに今回はマッコリを11種類(たぶん)飲み、その成分をイチイチ見てみたりしたので、その点結果的にはちょっとベンキョーになりました。(おって記事にします。)

 「濃ゆ~い」2つ目は、韓国の人の情を感じた点です。具体的には店のアジュマ(おばさん)ですけどね。聞慶温泉すぐ近くのエイスモーテルの若くて元気なアジュマは、帰り際フロントにいなかったのでそこの子供に言って先に出たわれわれを走って追いかけてきて、「ちょっと待って」と言って車を回してきてバスターミナルまで送ってくれたし、その近くの高麗サムゲタンのアジュマは一家で日光や東京等に行った時の写真集を出してきて見せてくれたし(國神社に行って、(韓国人の?)特攻隊兵士の遺書のコピー(?)を持っている!)、清州の古印刷博物館では本業は銀行勤めというボランティアのガイドのアジュマがそれはもう熱心に説明してくれたし・・・。あ、鄭銀淑「マッコルリの旅」に載ってる清州の「ナムドゥルカルビ(남들가비)」のアジュマも忘れがたいなー。その本を見せたらとても喜んで、유미(YOOMI)というトゥロット(演歌)歌手でもある彼女自身のCD(→コチラ)を皆にくれたりなんかして・・・。(笑)

 「濃ゆ~い」3つ目は、聞慶セジェの古道を第2関門まで歩いたり、すぐ上で書いたように清州で古印刷博物館や国立博物館に行って韓国の歴史文化についてベンキョーしたこと。・・・と最後にちょいと書いても、なんだか言いわけっぽいですよね、はい。
 いや、まあそんなちゃんとしたベンキョーでなくても、いろいろ見たり聞いたり拙くても話したりしただけでもベンキョーですから、・・・ってやっぱり言いわけっぽいですね。(汗笑)
 あ、タイトルで「総括と反省」と書きましたが、「反省」を全然書いてないことに今気がついたゾ。うーん、ここは「反省をしないのが反省点」としておこう。いつものことですけどね。

 なんのかの言いながらも、またここにあれやこれや書きながらも、楽しい旅を共にした3人の先輩方にはどーもアリガトー!です。また行きましょうねー。次は懸案の黒山島あたりですかねー・・・。

 さてと、案の定ブログ記事のネタもいろいろ仕入れてきたので、これから2週間かそれ以上かけてちょこちょこと書いていくことにします。
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韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績[6月14日(金)~16日(日)]

2013-06-17 16:48:40 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 本記事、つまり毎週の韓国映画情報は、基本的に火曜日の夜更新しています。情報源はKOFIC(韓国映画振興委員会)で、月曜には新データが出るのですが、その後数字が多少変化したりするので火曜の夕方まて待って記事をアップすることにしています。

 ところが今回は個人的な事情で、って今日17日(月)の夜の便で仲間と韓国に行ってしまう(5泊6日)ので、当方としては少し変則的ですが1日早く記事をアップします。後日数字や順位等に変更があれば追って訂正することにします。

 先週1週間は映画は全然観ずじまいで、今回の韓国行きも映画鑑賞の予定はないので、しばらく観られない日々が続きますが、今週末から7月にかけてドカッと観るつもりの映画があるからなー・・・。

 旅行中のブログ記事の更新は、現地の宿泊先(未定)の環境によりますが、またネタばかりはどんどん増えていく一方、アウトプット(記事作成)が追いつかないという懸念が・・・。これは現実のものとなるな、間違いなく。

           ★★★ Daumの人気順位(6月17日現在上映中映画) ★★★

【ネチズンによる順位】

①道の上で(韓国)  9.5(34)
②踊る森(韓国)  9.4(26)
③レオン 9.4(599)
④ザ・クルーズ  9.2(286)
⑤フェニックス~約束の歌~(韓国)  9.1(238)
⑥チスル – 終わらない歳月 2(韓国)  9.1(548)
⑦カルテット!人生のオペラハウス  9.1(39)
⑧風声  9.0(194)
⑨ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア  9.0(170)
⑩ポピュレール  9.0(36)

 ⑧「風声」だけが新登場です。中国建国60周年だった2009年10月1日の国慶節に封切られた抗日スパイ映画。1942年、日本軍や対日協力の汪兆銘政権の要人が襲われる抗日テロが続発。どうも日本軍の特務機関内部情報が洩れているらしい、ということでスパイのあぶり出しが始まる、・・・というミステリー仕立ての作品で、内容を考えて日本での公開はないままですが、観た人の感想(→コチラとか→コチラ)を読むとおもしろそう。なんとなく、この頃韓国での中国映画の公開が目につくような感じですが(?)韓中接近と関係ある? それもなんで今4年前の抗日映画で・・・。(反日をあおるような内容ではないとのことです。)  タイトルは「うわさ」という意味。韓国題は「바람의 소리(風の声)」です。

【専門家による順位】

①チスル – 終わらない歳月 2(韓国)  9.0(5)
②愛、アムール  8.7(7)
③スター・トレック イントゥ・ダークネス  7.8(6)
④ビフォア・ミッドナイト  7.7(4)
⑤アイアンマン3  7.5(6)
⑥天使の分け前  7.5(4)
⑦ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(日本)  7.5(2)
⑧ザ・クルーズ  7.3(3)
⑨君と歩く世界  7.2(5)
⑩SHAME -シェイム-  7.0(5)

 先週と順位も評点もすべて同じです。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[6月14日(金)~16日(日)] ★★★

         「隠密に偉大に」と「マン・オブ・スティール」の2作品に観客集中!

【全体】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・隠密に偉大に(韓国) ・・・・・・・・・6/05・・・・・・・・・・・・1,053,987・・・・・・・・・5,267,935 ・・・・・・・37,005 ・・・・・・925
2(新)・・マン・オブ・スティール・・・・・・・・6/13・・・・・・・・・・・・1,025,794・・・・・・・・・1,205,690 ・・・・・・・・9,656・・・・・・・998
3(2)・・スター・トレック・・・・・・・・・・・・・・・5/30・・・・・・・・・・・・・・・97,185・・・・・・・・・1,467,272 ・・・・・・・12,006・・・・・・・308
       イントゥ・ダークネス
4(3)・・怖い話 2(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・6/05 ・・・・・・・・・・・・・・62,485 ・・・・・・・・・・465,683・・・・・・・・・3,189 ・・・・・・281
5(6)・・ザ・クルーズ・・・・・・・・・・・・・・・・・5/16・・・・・・・・・・・・・・・44,976 ・・・・・・・・・・870,163 ・・・・・・・・6,077・・・・・・・225
6(4)・・ワイルド・スピード EURO MISSION・・5/22 ・・・・・・・・・・21,323・・・・・・・・・1,774,069・・・・・・・・13,091 ・・・・・・121
7(6)・・エンド・オブ・ホワイトハウス・・・6/05・・・・・・・・・・・・・・・・11,290 ・・・・・・・・・・161,751 ・・・・・・・・1,148・・・・・・・・86
8(12)・・ビフォア・ミッドナイト・・・・・・・・・5/22・・・・・・・・・・・・・・・・9,014・・・・・・・・・・・163,436・・・・・・・・・1,196・・・・・・・・41
9(9)・・華麗なるギャツビー ・・・・・・・・・・5/16 ・・・・・・・・・・・・・・・8,126 ・・・・・・・・・1,418,941 ・・・・・・・10,393・・・・・・・・47
10(新)・・劇場版イナズマイレブンGO・・6/05 ・・・・・・・・・・・・・・・5,465・・・・・・・・・・・・36,269 ・・・・・・・・・・239・・・・・・・・67
        vs ダンボール戦機W(日本)
       ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 「隠密に偉大に」がもう500万人の大台突破ですが、これに新作スーパーマン映画「マン・オブ・スティール」が肉薄。ともに週末100万人以上動員で、3位以下と2ケタ違います。8位以下は1万人にも満たず、完全にこの2作品に食われた感じ。
 今回の新登場は、その2位「マン・オブ・スティール」だけです。故郷クリプトン星を後にし、地球で育ったスーパーマンが強大な敵に立ち向かう、というスーパーマンの新たな姿が描かれるとのことです。日本では8月30日公開ということで、すでに諸情報が流されています。韓国題は「맨 오브 스틸」。

【多様性映画】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(2)・・マイ・ラティマ(韓国) ・・・・・・・・・・・・・6/06 ・・・・・・・・・・・・1,476・・・・・・・・・・・・・・・・5,781 ・・・・・・・・・・・39・・・・・・・・・・29
2(3)・・道の上で(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・5/23 ・・・・・・・・・・・・1,411・・・・・・・・・・・・・・・12,202・・・・・・・・・・・88・・・・・・・・・・12
3(9)・・エブリデイ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6/13 ・・・・・・・・・・・・1,398・・・・・・・・・・・・・・・・2,883・・・・・・・・・・・20・・・・・・・・・・16
4(新)・・マリー・クロイヤー ・・・・・・・・・・・・・・6/13 ・・・・・・・・・・・・1,351・・・・・・・・・・・・・・・・2,433・・・・・・・・・・・17・・・・・・・・・・14
5(1)・・シェフ!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5/30・・・・・・・・・・・・・・725・・・・・・・・・・・・・・・・8,623・・・・・・・・・・・62・・・・・・・・・・18
      〜三ツ星レストランの舞台裏へようこそ〜

 このランキングの数字の確定日時が依然わからず、今回も前週との矛盾がありますが・・・。
 で、本記事としての新登場は、1位・3位・4位の3作品です。
 1位「マイ・ラティマ」は俳優ユ・ジテの、監督として初の長編で、昨年の釜山国際映画祭でも上映された作品です。作品。家族も職も金もなく世間に見捨てられた男(ペ・スビン)と、違法滞在のタイ人の女性労働者(パク・チス)が絶望の果てに遭遇した物語、だそうです。ネチズンの評点も現時点で8.5とまず好評。タイトルのマイ・ラティマは、その女性の名前です。原題は「마이 라띠마」。
 3位「エブリデイ」は、イギリスのマイケル・ウィンターボトム監督の作品。ママと子どもたちが毎日早起きするのは、刑務所に収監されている父親に面会に行くため。バスや電車を乗り継いて刑務所に行って「パパ、好きだよ」と言い、帰ってからママはパブで働き、子どもたちは学校へ。そんなエブリデイが5年に及ぶ・・・、って、この筋書きだけでも泣けてきます。予告編(英語)を見ると、もっと泣けてきます、うるうる・・・。韓国題は「에브리데이」。日本公開は未定。(たぶん)
 4位「マリー・クロイヤー」は、デンマークのビレ・アウグスト監督(「ペレ」「愛と聖霊の家」「マンデラの名もなき看守」等)の作品で、これも釜山国際映画祭2012で上映されました。画家同士のマリー・クロイヤー(1867-1940)とペーダ・セヴェリン・クロイヤーの結婚生活は当初は順調でしたが、やがて芸術への執着により乱暴になっていく夫のためにマリーは不安に苛まれるになります。そして休息のために旅に出たマリーは、スウェーデン人のミュージシャンと出会い、自らの幸せのために危険な愛を選択します・・・。韓国題は「마리 크뢰이어」。マリ・クロェイオ。ハングルではこう書くんですね。日本公開は未定。(たぶん)
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[クイズ] 韓国の果物の特産地は?

2013-06-12 23:42:40 | 韓国・朝鮮関係の知識教養(歴史・地理・社会等)
 4月28日29日の記事で、紹介した韓国の女性徒歩旅行家ハン・ビヤさんの韓国縦断記録「風の娘、わが地に立つ(바람의 딸, 우리 땅에 서다)」(1999年)を読むと、半島西南端タンクッから韓国内の東南端統一展望台まで歩く途中の沿道には、土地の特産物を栽培している畑や果樹園や、それを売っている店等があって、彼女は店や農家のおばさんたちと話したことや、それらの特産物についての説明をいろいろ書いています。

 そこで、それらの果物についていろんなことをちょっと調べてみたりしたのですが、とりあえず韓国の地理や産物について「少し知ってる」人向きのクイズを作ってみました。
 韓国の小学生レベルの問題です。

   [問題] 次の果物の特産地をA~Fの中から選べ。  
 ※正解は、(   )の部分を範囲指定すると現れます。
①梨(배)    →( E )  
②みかん(귤)  →( C )
③リンゴ(사과)  →( D )
④干し柿(곶감)  →( F )
⑤スイカ(수박)  →( G )
⑥ブドウ(포도)  →( H )
⑦クルミ(호두)  →( A )
⑧マクワウリ(참외) →( B )


 A.天安(천안.チョナン)
 B.星州(성주.ソンジュ)
 C.済州島(제주도.チェジュド)
 D.大邱(대구.)
 E.羅州(나주.ナジュ)
 F.尚州(상주.サンジュ)
 G.無等山(무등산.ムドゥンサン)←光州市
 H.永同(영동.ヨンドン)


 クルミは果物か?と言われると「いいえ」と答えざるをえませんが・・・。ちなみにトマトは韓国では野菜ではなく果物です。
 マクワウリといっても、韓国のチャメは私ヌルボが子どものころはよくあったのと色は同じ黄色ですが、韓国のチャメはずっと小さいです。(下の画像参照) 職安通りの韓国市場で売ってますね。通販等でもあるのかな?

       
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韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績[6月7日(金)~9日(日)]

2013-06-11 23:47:51 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 先週観たドキュメンタリー映画「李藝 ~最初の通信使」については、1つ前の記事で長々と書きました。

 キム・ギドク監督「嘆きのピエタ」が6月15日から。公式サイトは→コチラ
 「10人の泥棒たち」(→公式サイト)は6月22日~7月5日の2週間限定公開というのはどういうつもりなのかな?

 さて、今週の興行成績ランク、ぶっちぎりの1位「隠密に偉大に(은밀하게 위대하게)」の勢いがすごいです。
 「公開初日(5日)に49万8282人の観客を動員して「10人の泥棒たち」が持っていた韓国映画の初日最多観客動員数43万6596人の記録を塗り替えた」とか、「公開3日で最短期間100万突破」「公開4日で200万観客を突破」等々。
 主演のキム・スヒョン君、「10人の泥棒たち」、ドラマ「太陽を抱いた月」に続いて絶好調ですね。公開翌日(6日)にはもう「100万人突破」の報が入って、チャン・チョルス監督等と一緒にお約束のあの「キヨミソング(귀요미송)」を歌ったりしてます。(動画→コチラ。)
 ※キヨミソングのオリジナルは→コチラ。この最近大人気のこの歌の説明は→コチラのブログ記事参照。

 この映画「隠密に偉大に」は、HUN(本名はチェ・ジョンフン.최종훈)という漫画家のウェブトゥーン(ネット漫画)が原作です。DAUMに2010年連載され、翌年に単行本2巻が刊行されました。内容は、それぞれ違う目的で韓国の貧民村に潜入した3人の北朝鮮イケメンスパイの物語。キム・スヒョン演じる主人公は、競争率20000倍の中から選ばれたエリート。ところが北朝鮮で最高位の高官の息子でもある彼に与えられた指示は、他の2人がアイドル歌手志望者、高校生への偽装なのに対し、貧民街のパボ、つまりバカなのです。で、町内の人々とのコミュニケーションもあったり、もちろん本来の使命もあったり、スパイ間にもいろいろあったり・・・。

       
         【原作と映画の主人公を比べて見ると・・・。】

 私ヌルボがここで思い出したのが、以前翻訳で読んだ金英夏の小説「光の帝国」。純文学ですが長年韓国で家庭を持ち生活する北朝鮮のスパイが主人公という設定です。何年前だかに報じられたニュース等によると、実際にそういうスパイがいるようなんですね。
 それからもう1つ、とても気になったのが先に書いた「동네 바보(トンネ パボ)」という言葉。これがこの映画関係で頻出するのです。宣伝文、俳優やファンのコメントをとわずフツーの言葉として。原作漫画の帯にもありました。訳すと「町内のバカ」です。今の日本では「知的障害者」という言葉が使われるようになって、私ヌルボの子どもの頃町内で見かけた「そういう人たち」に対する言葉は用いられなくなり、また「そういう人たち」の姿もあまり見なくなりました。そんな現代日本の基準で見るとこうした映画に抵抗感を感じる人は多いのでは? 言葉だけでなく、彼らの挙動を笑ったたりするということも・・・。そういえばこれもカンプルの漫画が原作の「パボ」、映画は未見ですが、どうだったのかな? 原作は強力推薦の感動作だったですが・・・。この問題については、いずれあらためて考えてみたいと思います。
      
   【[左]は「あの娘(에미나이)、すごくかわいいな」。에미나이は「JSA」で広まった北朝鮮方言。[右]は「パボ」らしい描き方。】

          ★★★ Daumの人気順位(6月11日現在上映中映画) ★★★

【ネチズンによる順位】

①道の上で(韓国)  9.6(23)
②踊る森(韓国)  9.4(25)
③レオン 9.4(597)
④ザ・クルーズ  9.2(281)
⑤チスル – 終わらない歳月 2(韓国)  9.2(541)
⑥フェニックス~約束の歌~(韓国)  9.1(227)
⑦カルテット!人生のオペラハウス  9.1(39)
⑧ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア노킹 온 헤븐스 도어  9.0(169)
⑨ポピュレール  9.0(36)
⑩ウォールフラワー  8.8(119)

 若干の変動はありましたが、新登場はありません。
 ⑦は5月28日、⑩は5月21日の本ランクで紹介済みです。

【専門家による順位】

①チスル – 終わらない歳月 2(韓国)  9.0(5)
②愛、アムール  8.7(7)
③スター・トレック イントゥ・ダークネス  7.8(6)
④ビフォア・ミッドナイト  7.7(4)
⑤アイアンマン3  7.5(6)
⑥天使の分け前  7.5(4)
⑦ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(日本)  7.5(2)
⑧ザ・クルーズ  7.3(3)
⑨君と歩く世界  7.2(5)
⑩SHAME -シェイム-  7.0(5)

 先週のランクから4つ抜けましたが、新登場は⑩「SHAME -シェイム-」だけです。これは日本ではすでに3月に公開されています。韓国題は「셰임」。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[6月7日(金)~9日(日)] ★★★

         「隠密に偉大に」が記録的なスタート!

【全体】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(13)・・隠密に偉大に(韓国) ・・・・・・・・6/05・・・・・・・・・・・・2,064,543・・・・・・・・・3,491,357 ・・・・・・・24,642 ・・・・・1,321
2(1)・・スター・トレック・・・・・・・・・・・・・・・5/30・・・・・・・・・・・・・・284,114・・・・・・・・・1,261,067 ・・・・・・・10,429・・・・・・・412
       イントゥ・ダークネス
3(新)・・怖い話 2(韓国)・・・・・・・・・・・・・6/05 ・・・・・・・・・・・・・172,774・・・・・・・・・・・347,309・・・・・・・・・2,375 ・・・・・・337
4(2)・・ワイルド・スピード EURO MISSION・・5/22 ・・・・・・・・・・97,707・・・・・・・・・1,708,495・・・・・・・・12,626 ・・・・・・291
5(6)・・ザ・クルーズ・・・・・・・・・・・・・・・・・5/16・・・・・・・・・・・・・・・82,563 ・・・・・・・・・819,585 ・・・・・・・・5,740・・・・・・・272
6(新)・・エンド・オブ・ホワイトハウス ・・6/05・・・・・・・・・・・・・・・60,573 ・・・・・・・・・・113,476 ・・・・・・・・・・823・・・・・・・283
7(4)・・モンタージュ(韓国)・・・・・・・・・・・5/16・・・・・・・・・・・・・・・50,516・・・・・・・・・2,060,990・・・・・・・・14,766 ・・・・・・297
8(3)・・アフター・アース・・・・・・・・・・・・・・5/30 ・・・・・・・・・・・・・・37,122 ・・・・・・・・・・524,611 ・・・・・・・・・3,740 ・・・・・・270
9(5)・・華麗なるギャツビー ・・・・・・・・・・5/16 ・・・・・・・・・・・・・・28,758・・・・・・・・・1,391,904・・・・・・・・10,206・・・・・・・132
10(新)・・劇場版イナズマイレブンGO・・6/05 ・・・・・・・・・・・・・・16,287・・・・・・・・・・・・30,210 ・・・・・・・・・・199・・・・・・・・99
vs ダンボール戦機W(日本)
       ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 久しぶりにハリウッドの大作にかわって韓国映画「隠密に偉大に」がダントツの1位です。
 今回の新登場は1・3・6・10位の4作品。
 1位「隠密に偉大に」については、冒頭でいろいろ書きました。韓国題は「은밀하게 위대하게」です。
 3位「怖い話 2」は、昨年7月公開の「怖い話」に続く第2作。はや怪談の季節到来かー。今回も4編の怪談のオムニバス。詳しくいえば、「崖」「事故」「脱出」の3つのエピソードが「444」というエピソードで繋がれているのですが・・・。「脱出」は、教生として高校に来た初日、生徒たちに恥をかかされたビョンシン(←なんつー名前!)は一女子高生タニが教えてくれた怪談をまねて、地獄の入口に閉じ込められてしまう・・・、というのは「学校の怪談」みたいな話か? 原題は「무서운 이야기 2」です。
 6位「エンド・オブ・ホワイトハウス」は、日本でも6月8日に公開されています。韓国題は「백악관 최후의 날(白亜館最後の日)」。
 10位「劇場版イナズマイレブンGO vs ダンボール戦機W」は日本で昨年12月公開されました。韓国題は「극장판 썬더일레븐 GO VS 골판지 전사 W」。「サンダーイレブン」なんですね。

【多様性映画】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・シェフ!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5/30・・・・・・・・・・・・1,342・・・・・・・・・・・・・・・・7,121・・・・・・・・・・・52・・・・・・・・・・17
      〜三ツ星レストランの舞台裏へようこそ〜
2(3)・・道の上で(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・5/23 ・・・・・・・・・・・・・・911・・・・・・・・・・・・・・・・9,319・・・・・・・・・・・67・・・・・・・・・・11
3(4)・・天使の分け前 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・5/16 ・・・・・・・・・・・・・・815 ・・・・・・・・・・・・・・12,330・・・・・・・・・・・96・・・・・・・・・・・5
4(6)・・踊る森(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5/23 ・・・・・・・・・・・・・・643・・・・・・・・・・・・・・・・6,202・・・・・・・・・・・43・・・・・・・・・・15
5(7)・・ローマでアモーレ ・・・・・・・・・・・・・・・4/18・・・・・・・・・・・・・・・505 ・・・・・・・・・・・・・178,868・・・・・・・・1,310・・・・・・・・・・・6

 少し入れ替わりがありましたが、新登場の作品はありません。
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ドキュメンタリー映画「李藝 最初の朝鮮通信使」、観客多数

2013-06-10 23:42:38 | 韓国・北朝鮮に関係する映画
 いやー、こんなに混んでいるとは思いませんでしたね。
 ヒューマントラストシネマ有楽町で、朝10:00から1度だけの上映で、ざっと数えたところ80人くらい。あ、6日(木)の話です。

 「李藝 最初の朝鮮通信使」という、勉強にはなりそうですが、娯楽性はまず期待できなさそうな映画なので、こんなに大勢の人が観に来るとは予想外でした。(私ヌルボの観に行く映画の観客数は平均15人くらいなので・・・。)

 この映画は、金住則行の著書(映画と同じ書名)が原作です。内容は、タイトルそのままに、最初の朝鮮通信使、つまり、1428年(正長元年)に足利義教の将軍就任に際して来日する等、43年間に40数回も日本や琉球に渡った李藝(이예.イエ.1373~1445)という世宗の時代の外交官の紹介と、彼のたどった対馬~京都の路程の要所要所を、ナビゲータ―として俳優ユン・テヨンが訪れるというもの。

 あ、「要所要所」というのは、具体的にはパンフに地図が載っていますが(下の画像)、①対馬に博多③下関④下蒲刈(呉市)⑤三原市⑥鞆の浦(福山市)⑦牛窓⑧室津(たつの市)⑨神戸⑩大阪(竹林寺)⑪京都(大聖寺・等持院)
 (あら、三原市(筆景山)とか竹林寺とか映ってなかったんじゃないの!?)

    
     【④~⑧は、行ってみたいと思いつつ、行ってないとこばかり。】

 しかし、鞆の浦といい室津といい、映像で見るかぎり瀬戸内の昔からの港町の佇まいというのはどこも似た感じです。狭い石畳の坂道等々。
 それら通信使ゆかりの町のお寺や、そこに伝えられている遺物等についてもいろいろ紹介されていましたがここではすべて省略します。

 ユン・テヨン氏、空いている鈍行列車の車内で、彼に気づいた韓流オバサンたちからサインを求められたり、お返しに吉備団子をもらったりしたのは、撮影にご協力したというJR西日本ロケーションサービスの情報によると「赤穂線で邑久駅に向かう車内」だったのかな? 他のところではちゃっかりハグをしてもらっちゃったオバサンもいて、いやー、けっこう知られているんですねー。
 この映画館の入りも、もしかしてそういうオバサマ方が大勢来てらっしゃるから? 映画を観たちょっと後に、韓流ファンのオバサマ方と話をしたら、顔は知ってるというレベルの方から「サムソンの副社長の息子で・・・」ということまでご存知の方までバラツキはあるものの、私ヌルボが思っていた以上に知名度は高いみたい。全然知らなかったという方は→ウィキペディア参照。手っ取り早く言えば、ドラマ「太王四神記」で主演のヨン様の敵役として知られるようになった俳優です。

 映画のパンフの最初の8ページは、各地で撮られた写真ばかり。(下の画像) それも「なんだ!? ユン・テヨンの写真集か?」と思ったくらい。

      
  【どういう所を訪れたかは一応わかるようにはなっています。】

 しかし、その後のページを見てみると、李藝や通信使についてのずいぶん詳細な解説がついていたりして・・・。
 っっと、あれれっ! 解説を書いているのは私ヌルボもよ~く知っているN先生ではないですか!! そーか、先生はかつて李藝について論文を書いたという、まさにご専門だったんですよね!?

 また、この映画では、在日韓国大使館の企画による「第3期SNSリポーター」として2012年夏韓国を訪ねた日本人大学生約20人の5日間の旅のようすも挿入されています。
 ソウル、聞慶(ムンギョン)、星州(ソンジュ)のチャメ(マクワウリ)畑、慶州、蔚山(ウルサン)、釜山、利川とは、ずいぶんせわしない旅だなー。
 釜山外国語大学の学生たちとの懇談会では、(案の定)「独島問題」を話題にされたりして・・・。「私たちは過去に被害を受けたという気持ちを忘れていない」と言う韓国の学生に対して「被害者意識をいつまでも持っていたら日本を超えられないと思います」という日本の学生の発言もあったりして・・・。ここらへんはどうも苦心して編集したんじゃないかな?
 そういえば「毎日新聞」の記事等によると、2011年12月に始まった撮影は両国関係の悪化で公開のめどが立たなくなり中断し、スタッフの人件費などが膨らんだため、ホームページなどで寄付を呼びかけりして日韓両国から約2000万円が集まったとか・・・。その間、映画の中身にも手を入れたようです。・・・というようなこともあって、当初の予定より4ヵ月遅れて公開に至ったとのことです。

 上記第3期SNSリポーターの皆さんによる韓国探訪の動画記録はYotubeにupされています。<芸術班>は→コチラ、<生活班>は→コチラ、<宗教班>(←ネーミングと内容が合ってないような・・・)は→コチラです。

 映画の冒頭で、SNSリポーターの皆さんが訪れた聞慶のセジェと、蔚山の石溪書院が映されていました。
 石溪書院のことは全然知りませんでした。李藝の出身地蔚山で、彼が祀られている施設です。(→参考(韓国語)。)
 2012年1月にはここで日韓同時発売されたこの映画の原作小説の奉呈式が行われ、著者・金住則行、本映画プロデューサー・益田祐美子両氏等が参加しました。李藝の第18代子孫という李秉稷(イ・ビョンジク)氏は蔚山韓日親善協会の会長とのことで、映画にも登場しています。
 李藝という人は韓国でもそんなに有名ということでもないような・・・。(少なくともユン・テヨン氏はご存知なかった。) 韓国ウィキペディア(→コチラ)にはそれなりに説明されていますが・・・。2005年に韓国文化観光部が今月の文化人物に、また 2010年には外交通商部が今年の外交人物に選定してます。

 聞慶(ムンギョン)は慶尚北道の北西端の市で、北の峠を越えれば忠清北道の忠州方面です。地理的に韓国の真ん中。そういえば、今読んでいるハン・ビヤさんの韓国徒歩縦断記録「風の娘、わが地に立つ」でも、半島南西端のタンクッから北東端の統一展望台までの道のりのちょうど半ばのこの聞慶で、ハン・ビヤさん一旦旅行を中断して、TVの録画撮り等のため数日ソウルに行ったりしてましたね。韓国の短い方の対角線・ソウル~釜山のほぼ真ん中でもあります。

     
   【聞慶の位置や、関門の写真もパンフに載っています。】

 さて、その峠というのが昔から難所として知られるセジェ(새재)。鳥(새)も越えられない峠(재)という意味だとよく言われていますが、他の説もあるようです。半島南部の人たちが都(ソウル)に上る時必ずここを通ったという由緒のある古道で、道立公園があり、またKBS撮影セット場もあったりして観光客も多く、修学旅行のバスも一杯、ということが上述のハン・ビヤさんの本に書かれていました。時代劇でおなじみの、なかなか見映えのいい3つの関門や城壁がありますが、第2関門の鳥谷関は1594年、主屹関(第1関門)と鳥嶺関(第3関門)は1708年に造られ、後に毁損しましたが1966年に史蹟に指定され、1976年に復元されました。
 南から科挙を受けるためセジェを発った人たちを想い、今そこの公園に「과거 길(科挙の道)」と刻まれた石碑が建てられています。(知らないと「過去の道」と読んでしまいそう。) しかし、ここはまた北から南に向かう通信使一行が通った道でもあったわけですね。(李藝の時代にはまだ関門等はなかったのですが・・・。)
 そういうわけで、映画の冒頭にこの石畳の古道が出てきます。「どれだけの人がここを歩いたのだろうか・・・、600年後にはまた、この石畳をどう歩いているのだろうか」というようなことをたしかユン・テヨン氏が呟いていた、かな?

 ※韓国書ですが、朝鮮内での通信使一行の路程について詳述した本が刊行されています。→コチラ

 ※2007年から1年おきに催している<21世紀の朝鮮通信使 ソウル-東京 友情ウオーク>というのがあるんですね。ソウル→東京を50日かけて歩くのですと! 今年2013年は第4次というわけですが、平均年令68歳とか。詳しくは→コチラ

 いやー、映画もベンキョーになりましたが、この記事作成にもちょっと深入りしてしまいました。本人もどーせじきに忘れるのに・・・。

★映画「李藝-最初の朝鮮通信使」ダイジェスト版 →コチラ

★映画「李藝‐最初の朝鮮通信使」予告編 →コチラ
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「ハンギョレ」に12年間連載していた「ピビムトゥン」は歴史に残る漫画

2013-06-08 23:38:18 | 韓国の漫画
 1999年5月10日~2011年12月28日の12年7ヵ月の間「ハンギョレ」に連載されていた漫画「ピビムトゥン」は、私ヌルボが好きな漫画でした。
 代表的左翼紙の「ハンギョレ」らしくない、政治批判的な要素がほとんどなく、園山俊二と西岸良平を足して2で割ったような(??)タッチの、ほのぼのとした家族漫画です。

 しかし「好きな漫画」といっても「ハンギョレ」のサイトでたまに見たりする程度で、「ハンギョレ」の本紙で見たことは過去10回あったかどうか・・・。

 その漫画が11年の暮れに作者ホン・スンウの意思で3000回以上続いた連載を終えたことは、その前後の韓国サイトのニュースで知りました。その後「ハンギョレ」のサイトでこの漫画が見られなくなったのも残念なことでした。
 昨年(2012年)7月に、連載の最終回までを収めた単行本の「ピビムトゥン 9」が刊行されたので、去る4月に久しぶりに教保文庫に本をまとめて注文した時に、これと「ピビムトゥン 1」の2冊も迷わず購入することにしました。
で、他の本を先に読んでいたので、この漫画に取りかかったのがようやく一昨日。そしたらおもしろくて2冊イッキ読み。ブログ記事を3日間更新しなかった一因でもあります。

            

 左の第1巻の方も9巻と同日に出された改訂版です。
 あ、タイトルの「비빔툰 (ピビムトゥン)」は、「ピビンパプ(混ぜたご飯)」の「ピビム(混ぜること)」と「카툰(cartoon.カートゥーン)」の合成語です。「混ぜ混ぜ漫画」って感じですかねー?

 第1巻は、主人公チョン・ボトン(정보통)と妻セン・ファルミ(생활미)の新婚初日から始まります。チョン(鄭)という姓は金・李・朴・崔に次いで多い姓ですが、センに相当する姓はありません。それよりも、このハングル名を見て思いつくのは「情報通」及び「生活美」という漢字語。実はこの漫画は「ハンギョレ」連載開始の1年前(1998年5月)に、地域新聞「ハンギョレ・リビング」でスタートしていた「チョン・ボトン セン・ファルミ」を引き継いだものなのですね。その地域紙の性格に合わせて名前をつけたとのことです。

 第1巻では、新婚生活と、ほどなく妊娠して、男の子が生まれて、子育てに追われて・・・と、どんどん進展する生活の中での笑いを誘うエピソードがいろいろ盛り込まれています。ときおり風刺の込められたものもありますが・・・。

   
【模様だけタコ】    
 (ファルミ)「ボトンさん? ファルミだけど、晩ごはん何食べたい? ちょっと言って!」
 (同僚)「何の電話?」 ボトン「うん、家内が食べたいものあったら言ってだってさ」
 (ボトン)「‘ナクチチョンゴル(タコ鍋)’、どうかな?」 (同僚)「いやあ、チョン・ボトンさんは幸せな男だねー」  

   
 (ボトン)「そうか・・・? よし! その料理僕も好きだよ!」 (同僚)「・・・」
 (ボトン)「ハハハ・・・タコ鍋よりずっと美味しい物を作ってくれるみたいなんだけど?」 (同僚)「いや~何かな、それ?」
 結婚生活1ヵ月・・・ 私はその日の夕飯で妻が作ってくれた‘トッポッキ’を‘タコ鍋’より百倍千倍美味しく食べた。


 ・・・韓国映画を見ると、会社で仕事中に奥さんから電話がかかってくる場面がずいぶん多いような・・・。ただ、だんだんと私用電話は控えるのが通念になりつつあるようではあります。

 肝心なことは、作者のホン・スンウ氏もこの漫画を始めた頃は主人公と同じく新婚で、その後男の子が生まれ、さらにその妹が生まれ、というのも同じ。つまり作者自身の家族がそのままモデルなんですね。
 作中では男の子の名はチョン・ダウン、女の子はチョン・ギョウンです。ハングルだと정다운(情のある)、정겨운(情に満ちた)という意味になります。
 第1巻では、とくに奥さんのファルミの奮闘ぶりが印象に残ります。(子どもを抱っこしたまま足の指を駆使するとか・・・。) 妊娠~子育ての時期はどこの国のおかあさんも同様でしょうが・・・。

 次に第9巻から2つ。連載終了時には、ホン・スンウ氏の長男と長女も中1と小5になっています。漫画の方も併行して進行してきました。→コチラは<チョン・ボトンの家族、いつか帰ってきますよ>と題された家族写真入りの記事です。

   
 【‘アジョ’と‘トイ・ストーリー3’】 
 (ボトン)「こんな日がまた来るとは思わなかったな。10何年かぶりだね」 (ファルミ)「そうね。特別な日だわ」
 [1スクリーン‘アジョシ’] (ファルミ)「18禁映画を見に夫婦2人きりで映画館に来るとは」 (ボトン)「子どもたち、大きくなったな」

   
 (ファルミ)「憶えといて! 今回の‘アジョシ’と‘トイ・ストーリー3’だけど」 (ボトン)「‘アジョ’と‘トイ・ストーリー3’になるようだが・・・」
 (ファルミ)「時間だわ。ここまで!」 スッ

   
 [6スクリーン‘トイ・ストーリー3’3D]
 (ギョウン)「クハハッ」 (ダウン)「ハッ!」
 (ダウン)「すごいおもしろかった!」 (ギョウン)「パパはどこまで見たの?」 (ボトン)「‘アジョ・・・’まで」 いいよ。残りはあとでケーブルTVで見るから。


 ・・・シネマ・コンプレックスはこういう利用法があるんですね。(知らんかった私ヌルボ。)

   
 【何だ?・・・】    
 (男)「首に手をまわしてポッポ(キス)!」
 (ボトン)「・・・」 (ボトン)「首に手をまわしてポッポ!」

   
 (ボトン)「これをキスの年輪というべきか、俺に対する憎悪の表示というべきか、紛らわしいもんだなあ・・・」 (ク記者)「・・・」


 最後のコマの右側の男性を「ク記者」としたのは、連載終了時に<ハンギョレはいかにしてピビムトゥンを獲得したのか>という記事(→コチラ)を書いた担当のク・ボンジュン記者が、漫画にしばしば登場するこの男性のモデルが自分であることを明かしていたからです。
 この記事で興味深いのは、連載開始当時は漫画の注目度が高まってきていた時期で、とくに「ハンギョレ」に先行して人気を集めた新聞漫画が「朝鮮日報」の「광수생각(クァンスの考え)」(パク・クァンス作)と、「東亜日報」の「도날드닭(ドナルド・タク(鶏))」(イ・スイル作)。リンク先でそれぞれの絵を見てみてください。懐かしいなー。「광수생각」はずっと前に買って読んだぞ。
 もっと興味深いのは、「ハンギョレ」の社内でホン・スンウ氏と最終選考まで残ったもう1人の漫画家があのカン・ドハだったこと。「あの」と言ってもご存知ない方がずっと多いでしょうが、本ブログの過去記事<韓国の代表的漫画家15人>とか<「女性自身」連載 カン・ドハの漫画「華麗なるキャッツビー」>で紹介した漫画家です。彼が有名になったのは後のことで1999年当時はカン・ソンスという本名で書いていたそうです。

 さて、今回の記事のタイトルで「ピビムトゥン」は歴史に残る漫画と書いたのは、たんに読者の人が高かったというだけでなく、この12年の韓国社会と庶民の日常生活を、人々の内面まで含めてよく描写しているから。一家族の具体的なエピソードそれぞれが、多くの家庭にも通じる一般性ももっているのです。
 そしてまた、その12年間が、歴史の中の限られた一部であるとともに、時代を超えて相通じるような要素もあるということ。それを一言で言うと家族愛ということになるのかもしれません。
 ホン・スンウ氏は、別に「朝鮮男子、子供を育てる」という漫画を書いています。これは朝鮮時代唯一の育児日記を書いた官吏イ・ムンゴンの「養児録」の漫画版です。innolieの紹介記事(→コチラ)によると、「家門の長老である祖父が、自ら孫を養育し、孫の成長過程としつけについて詳しく記録した詩篇日記」とのことです。
 たぶんホン・スンウ氏自身、昔の男性の心に互いに響き合うものを感じたのではないでしょうか? ・・・って読んでないけど、これも読んでみたくなりました。
 あ、その前に第2~8巻も読まなくては・・・。

            
  【第1巻(左)と第9巻の裏表紙。赤い字で「今日のわれわれの文化賞」受賞、「大韓民国出版漫画大賞」出版賞受賞とある。】 
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韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績[5月31日(金)~6月2日(日)]

2013-06-04 19:43:00 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 今も強く印象に残っている「戦場のフォトグラファー ジェームズ・ナクトウェイの世界」等々、カメラマンを撮ったドキュメンタリーは過去いろいろ観てきました。ビル・カニンガムさん(現在84歳!)が対象とする現代ファッションは私ヌルボとしてはあまり関心のわかない分野ですが、それでも「ビル・カニンガム&ニューヨーク」を観ていろんなことを考えさせられました。
 とくに注目したのは、フィルムカメラ(Nikon FM2)で撮った写真の出来映え。構図といいタイミングといい、ここぞというところでシャッターを押しています。みんな同じような光景を見ているのに、そこの「何に注目して、どう切り取るか」という、選び取り方こそが肝心なとこだなーと再認識しました。思えば評論やコラム等も同じですね。「切り取る(選び取る)」瞬間に、その人の感じ方考え方がそこに示されているということです。デジカメの時代になって、動画で撮っておいてそこからベストの静止画像を決め、トリミングもカラー調整等々も自在という時代になって、その厳しくあるべき「切り取る(選び取る)」行為があまくなってきてるのでは・・・と、ふと思いました。政治的事象から娯楽やグルメ関係までちょっと目についたことをメモみたいな感じで、十分に練られていない文章でやみくもにブログで書き散らす・・・というのは他でもないヌルボ自身のことではないか!? ・と少しだけ反省した次第です。少しだけ・・・、ね。

 昨日は同じ映画館(鴨居のららぽーと)で2本ハシゴ鑑賞。パク・チャヌク監督の「イノセント・ガーデン」は期待以上。いや、実はあまり期待していなかったから・・・。「オールド・ボーイ」との共通点がいろいろ。謎で引っぱるとか、カクチョー高い音楽とか・・・。それがイヤ!という人もいますが・・・。
 もう1つはイム・サンユン監督の「ある会社員」。昨年10月興行成績ランクで2位になって、このブログでも少し紹介したのに、ほとんど記憶に残らず。「イノセント・ガーデン」目当てで行ったらたまたまこれも上映していたので観ました。この手の映画、つまり組織から抜けようとする(or抜けた)男の悲劇(たまにハッピーエンドになる場合もあるが)を描いたアクションによくある展開、つまり将棋でいえば矢倉囲いで、問題は中盤以降どうなるか、ですね。ヌルボとしては別の結末にしてほしかったな。<映画生活>の平均評点が88点とはずいぶん高いな。ソ・ジソプ人気? (「王になった男」は今もなおその<上映中満足度>で1位をキープ。これはビョン様人気だけではないと思います。)

          ★★★ Daumの人気順位(6月4日現在上映中映画) ★★★

【ネチズンによる順位】

①道の上で(韓国)  9.6(20)
②レオン 9.4(592)
③踊る森(韓国)  9.3(21)
④シュガーマン 奇跡に愛された男  9.3(137)
⑤フェニックス~約束の歌~(韓国)  9.2(177)
⑥ザ・クルーズ  9.2(270)
⑦チスル – 終わらない歳月 2(韓国)  9.2(536)
⑧アンコール!!  9.1(249)
⑨カルテット!人生のオペラハウス  9.1(39)
⑩ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア노킹 온 헤븐스 도어  9.0(170)

 ①と③は先週<多様化映画>のランクで紹介しました。あ、①「道の上で」について先週書いた説明は同名の別の作品と間違えてました。韓国のドキュメンタリーで、それぞれに経歴が大きく異なる尼さんたちが、どのような理由で髪を下したのか? 慶尚北道永川の銀海寺にある修行道場の百興庵で300日間、彼女たちと過ごした記録です。
 今回の新登場は⑤だけです。原題が「뜨거운 안녕(熱いアンニョン)」とあるのですぐにはわかりませんでしたが、ぬわんと、昨日予告編で観たやつじゃん!! 韓国で上映中の韓国映画を日本でも同時期に公開するとはめずらしい! 暴行事件で捕まって、社会奉仕活動を命じられてホスピス病棟に行くことになった人気アイドル(FTアイランドのイ・ホンギ)が、そのホスピスでいろんな患者と出会い、またオーディションに出るという“フェニックス”というロックバンドを手伝ったりして人生勉強を積むという話です。あ、日本の公開日は6月7日(金)です。

【専門家による順位】

①チスル – 終わらない歳月 2(韓国)  9.0(5)
②愛、アムール  8.7(7)
③ホーリー・モーターズ  8.7(4)
④塀の中のジュリアス・シーザー  8.0(5)
⑤テイク・シェルター  7.8(7)
⑥スター・トレック イントゥ・ダークネス  7.8(6)
⑦シュガーマン 奇跡に愛された男  7.7(4)
⑦ビフォア・ミッドナイト  7.7(4)
⑨アイアンマン3  7.5(6)
⑩天使の分け前  7.5(4)

 若干変動はありましたが、新登場はありません。⑦「ビフォア・ミッドナイト」は先週の興行成績ランクで説明済みです。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[5月31日(金)~6月2日(日)] ★★★

         ハリウッド映画が上位を席捲!

【全体】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(7)・・スター・トレック・・・・・・・・・・・・・・・5/30・・・・・・・・・・・・・・507,564・・・・・・・・・・・678,303 ・・・・・・・・5,586・・・・・・・607
       イントゥ・ダークネス
2(1)・・ワイルド・スピード EURO MISSION・・5/22 ・・・・・・・・・339,957・・・・・・・・・・・457,165・・・・・・・・10,809 ・・・・・・455
3(新)・・アフター・アース・・・・・・・・・・・・・5/30 ・・・・・・・・・・・・・325,912 ・・・・・・・・・・395,956 ・・・・・・・・2,852・・・・・・・484
4(2)・・モンタージュ(韓国)・・・・・・・・・・・5/16・・・・・・・・・・・・・・286,983・・・・・・・・・1,898,856・・・・・・・・13,621 ・・・・・・409
5(3)・・華麗なるギャツビー ・・・・・・・・・・5/16 ・・・・・・・・・・・・・121,884・・・・・・・・・1,306,688・・・・・・・・・9,598・・・・・・・293
6(5)・・ザ・クルーズ・・・・・・・・・・・・・・・・・5/16・・・・・・・・・・・・・・・96,695・・・・・・・・・・・672,325 ・・・・・・・・4,753・・・・・・・327
74(4)・・アイアンマン3 ・・・・・・・・・・・・・・4/25・・・・・・・・・・・・・・・77,431・・・・・・・・・8,968,822・・・・・・・・70,576 ・・・・・・266
8(35)・・フェニックス~約束の歌~(韓国)・・5/30・・・・・・・・・・・26,224・・・・・・・・・・・・36,770 ・・・・・・・・・・248・・・・・・・172
9(9)・・ビフォア・ミッドナイト・・・・・・・・・・5/22・・・・・・・・・・・・・・・19,937 ・・・・・・・・・・・122,877 ・・・・・・・・・・892・・・・・・・・83
10(8)・・ミナ文具店(韓国) ・・・・・・・・・・・5/16 ・・・・・・・・・・・・・・10,663 ・・・・・・・・・・・331,336 ・・・・・・・・2,228・・・・・・・・75
       ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 ハリウッドの大作の上位進出が先週以上に目立ってきています。「スター・トレック イントゥ・ダークネス」を筆頭にベスト3独占。10位内で韓国映画は3作品だけでパッとせず。今夏の「スノーピアサー」公開以前に、期待の韓国作品って何があったかな? →コチラを見て予測すると・・・ってやってると、さらに長くなりそうなのでやめます。
 今回の新登場は3・8位の2作品だけです。
 3位「アフター・アース」は日本でも6月21日公開ということで、すでに諸情報が流されているので説明は省略します。韓国題は「애프터 어스」です。
 8位「フェニックス~約束の歌~」については上述しました。

【多様性映画】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(35)・・シェフ!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5/30・・・・・・・・・・・・2,497・・・・・・・・・・・・・・・・3,857・・・・・・・・・・・28・・・・・・・・・・22
      〜三ツ星レストランの舞台裏へようこそ〜
2(新)・・黒騎士 ・・・・・・・・・・・・・・・・・1973/1024 ・・・・・・・・・・・・1,916 ・・・・・・・・・・・・・・・・5,946・・・・・・・・・・・11・・・・・・・・・・・1
3(20)・・道の上で(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・5/23 ・・・・・・・・・・・・1,619・・・・・・・・・・・・・・・・6,640・・・・・・・・・・・48・・・・・・・・・・17
4(1)・・天使の分け前 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・5/16 ・・・・・・・・・・・・1,222 ・・・・・・・・・・・・・・10,581・・・・・・・・・・・81・・・・・・・・・・16
5(5)・・君と歩く世界 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5/02・・・・・・・・・・・・・・・704 ・・・・・・・・・・・・・・29,736 ・・・・・・・・・224・・・・・・・・・・・8

 新登場は1位と2位の2作品です。
 1位「シェフ! 〜三ツ星レストランの舞台裏へようこそ〜」は日本では昨年公開されました。韓国題は「쉐프」、こう綴るんですね。
 2位「黒騎士」、1973年公開ということは、昨今ブームの往年の名画の再上映。1952年に製作・公開されたウォルター・スコットの小説「アイヴァンホー」の映画化で、ロバート・テイラー、エリザベス・テイラー主演の映画です。韓国題は「흑기사」。
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[韓国語]ホカ弁の「セチ コギコギ弁当」「トンチ コギコギ弁当」「サンチ コギコギ弁当」って何なんだ?

2013-06-03 23:49:38 | 韓国語あれこれ
 韓国のホカ弁チェーン店について調べ中ですが、一気にいろいろ書くと長くなりそうなので、今回は業界トップの한솥도시락(ハンソッ トシラク.Hansot弁当)のメニューのネーミングに限定して書きます。

 その定食メニューは、ハンソットシラクの公式サイト(→コチラ)を開くと次々に画像が表示されます。概してここの定食は日本の弁当にかなり近いのではないでしょうか? 韓食の弁当は別に으뜸도시락(基本弁当)の方(→コチラ)
にキムチチゲ弁当等々いろいろありますが・・・。)

 14種類の定食はメニューの詳細は→コチラのページに載っています。(この他にも新メニューが10種類ほどあります。) その中には、도련님도시락(若旦那弁当)とか、장미도시락(薔薇弁当)とか、中身を見ないことには何だかわからないものもありますが、돈까스도련님도시락(豚カツ若旦那弁当)とか、おおよそわかる、・・・かなと思ってひとつひとつ見ていくとそうでもないです。
 고기고기도시락(コギコギ弁当)なんて直訳すると肉肉弁当。なんで肉が重なってるのかと説明文を読むと、「牛肉と豚肉と両方楽しめる」のですと。(個人的には、理由はないけどどっちかに絞ってほしい。)

 そして、この記事の見出しであげた3つ。これらはどれも最初からわかりませんでした。
 まず새치 고기고기。「새치(セチ)」は、首をひねってみてもわからず、説明を読んでなーんだ! 우(セウ.えび)と킨(チキン)
 するってぇと、次の돈치고기고기の「돈치(トンチ)」は説明を見なくてもわかります。까스(豚カツ)と킨(チキン)で正解。
 しかし次の산치고기고기の「산치(サンチ)」でまた思案。説明には「산적치킨(サンジョクチキン)」となってます。え、「山賊チキン!?」と首をひねりつつ、おなじみのNAVER辞典を引いたら、산적(サンジョク)「山賊」の他に「散炙」と書いて串焼きというのがありました。これですね。

 しかし、「새치(セチ)」のように2語から最初の部分だけ合成するのはわかりにくいです。「セウチキ」とか「トンチキ」とか、もう少し後の方まで入れてくれればいいのに・・・。
コメント (2)
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