萌えて悔やんで
お願い、もう一度抱きしめて 2006/07/14 あなたとわたしは大きな広いベッドで 一日中愛しあった 甘い蓮華の花が咲く 広くて果てしないお花畑 それがあなたとわたしが 愛しあったベッド ぬけるように青い空が あなたとわたしが愛しあうのを 微笑を浮かべて見つめていた 祝福するように うらやましそうに 楽しそうに 蓮華の花びらが敷き詰められた 肌ざわりのいいシーツと 柔らかなダウンが いっぱい詰まっている 大きなまくら 朝から晩まで あたなとわたしはベッドの中にいて いっぱいキスして過ごした ふたりはずっとわらっている わたしはしあわせすぎて 時々泣いたりした あなたはわたしの涙を 優しい唇で拭ってくれた ああ、あなた... いとしい人... 今のわたしの涙は嬉し涙 しあわせなメロディーが この胸の中にとまらなくて あなたの胸へと伝わってゆく そしてわたしは あなたのくちびるが わたしのくちびるに かさなる瞬間まで じっと見つめていた まぶたをとじて じっくりと味わう わたしの愛を あなたのくちびるに差しだす あなたは舌でからめとる わたしの愛が 甘く透きとおって あなたの舌のうえで ゆっくりととけてゆく あなたの愛は 甘露のように わたしの心に広がってゆく あなたのくちびると 同じ味がする わたしは全ての感覚で あなたを愛しているから わたしの全てが あなたを恋しく思う ああ、あなた... いとしい人... わたしはあなたの腕の中で 生まれかわった あなたはわたしの殻を破ってくれた わたしはあなたの女になった... あなたの愛がこの身体に 沁み透るように伝わってくる その愛を全身に感じながら わたしはもがき続けた あなただけの女に生まれるために わたしは苦悩する そして強くなる わたしは生まれかわった あなたのために ああ、あなた... いとしい人... あなたの全てがいとおしい あなたのまぶたをくちびるで愛撫する くちびるから全身にしびれるような 熱い波がひろがってゆく 狂おしいまでに わたしはあなたの腕に抱きしめられて 身悶えた わたしの思考を 空白にする甘美な衝撃 身を焼くようなあの歓喜 全身を打ち震わせるあの悦楽 女の芯をしびれさせる官能の疼き あの悦びの瞬間を わたしはあなたの愛の中で あなたと溶けて一つになって 全身で感じていた 激しい歓喜の波が 押し寄せては引いてゆく わたしはその悦びの波に 翻弄されながら あなたの愛に耳を澄ませ 全身であなたの愛を感受して あなたの腕に抱かれて 長い長い悦楽に酔いしれた あなたがわたしをつつむやすらぎの光 おだやかな時がいつまでも流れてゆく あなたにやっと出会い そして愛し合う あんなに強く抱きしめた腕 ふたりは確かに結ばれて 身も心もとけあった ああ、あなた ・ ・ ・ いとしい人 ・ ・ ・ あなただけが与えてくれた あの至福 あなただけが教えてくれた あの悦び あなただけが癒してくれた あの寂しさ あなただけが満たしてくれた あの虚しさ ああ、あなた ・ ・ ・ いとしい人 ・ ・ ・ 初めての出会いから 分かっていた あの夜のしじまの中で あなたと交わした愛が とこしえに続くことを 愛している あの朝、すべてが澄み切って 誰にもじゃまはできなかった あなたとわたしは確かに結ばれて 身も心もとけあった ああ、あなた ・ ・ ・ いとしい人 ・ ・ ・ お願い、もう一度抱きしめて by レンゲ 『お願い、もう一度抱きしめて』より |
デンマンさん。。。、あたしが去年の夏に書いた詩を、またこの記事に載せたのですわね?
そうですよ。この詩を読むたびに僕は驚くのですよ。
どうしてですの?
大体、これほど一生懸命に詩を書く人を僕は他に知りませんよ。
つまり、あたしの詩を読んで感心するというよりも、なんとなく呆れているような。。。
いや、呆れるとか驚くとか。。。そういう言葉では表現できないような。。。
あたしは、またデンマンさんにコケにされているような気がするのですけれど。。。
決して僕はレンゲさんを馬鹿にしていませんよ。レンゲさんが上の詩を書いて僕に“きっと読んでくださいね。あたし、デンマンさんのために書いたんですから。。。” そう言ってくれた。レンゲさんがどのような詩を書いたのだろうか?僕は心を弾ませて掲示板を見ましたよ。それで、レンゲさんの書いてくれた詩をワクワクしながら読みましたよ。
それで。。。?
正直言ってうれしかったですよ。この地球上に何十億という女性が居るんですよ。その何十億という女性の中で僕のことを星の王子様と想って詩を書いてくれる女性なんてレンゲさんだけしか居ませんよ。
。。。そう言ってもらえると、あたし、とってもうれしいですわ。
そこですよ。。。。そこですよォ~。
どこですの?
そうやってレンゲさんはとぼけている。僕はすでにレンゲさんには何度と無く言ったはずですよ。星の王子様と想うのはいいけれど、レンゲさんは、もう16才の乙女じゃないのだから現実と夢を混同して、いつまでも星の王子様に恋している場合じゃないと。。。
あたしは別に星の王子様に恋しているわけではありませんわ。
だったら、現実に戻って覚めた目で坂田さんのこと、そして清水君と仲直りする事を冷静に考えたらどうですか?
あたしは現実をしっかりと見つめているつもりですわ。
見つめていないでしょう?レンゲさんは恋愛を至上だと考えている。つまり、恋愛至上主義ですよ。レンゲさんのオツムの中には理想的な“愛の形”がある。その形を詩にして描いて見せたのが上の詩ですよ。その詩の中の“あなた”は僕であって僕じゃない。
あたしはデンマンさんのことを想いながら書いたのですわ。
確かにそのつもりで書いたのかも知れませんよ。でもね、“女の操”を信じている女性ならば、去年の7月に書いた詩の中の“あなた”と現在愛し合っている“あなた”は同一人物ですよ。
同じですわ。デンマンさんはデンマンさんですわ。
もちろん、僕は変わっていませんよ。でもね、レンゲさんは、去年の7月に僕の事を想って上の詩を書いたと言った。その時から1年経った現在、上の詩の中の“あなた”は間違いなく坂田さんになっている。違いますか?
でも、間違いなくあたしはデンマンさんのことを想いながら上の詩を書いたのですわ。
レンゲさんだけが、そのように思い込んでいる。僕がすでに言ったように、レンゲさんは僕と言う形を思い浮かべてはいたけれど、詩の中の実体はレンゲさんが理想としている“星の王子様”なんですよ。だから、詩を書いてから1年しか経っていないのに、その中の星の王子様は“僕の形”から“坂田さんの形”にすっかり移行してしまっている。しかも、詩に書いたように、レンゲさんは坂田さんに抱かれて詩の中の“愛”を実現させている。
わたしの思考を
空白にする甘美な衝撃
身を焼くようなあの歓喜
全身を打ち震わせるあの悦楽
女の芯をしびれさせる官能の疼き
あの悦びの瞬間を
わたしはあなたの愛の中で
あなたと溶けて一つになって
全身で感じていた
正にレンゲさんは去年の7月に、このような愛を期待していたのかもしれない。でも、残念ながらレンゲさんの思い通りには行かなかった。でも、熱いレンゲさんの愛欲は胸の内だけに押しとどめることが出来なかった。行き場のない熱い思いが詩と言う形で噴出してしまった。それが上の詩ですよ。違いますか?
いつものように、それはデンマンさんの理屈ですわ。そうやって辻褄を合わせるために理屈をこねくり回しているのですわ。
でも、実際、そのようになってしまったでしょう?レンゲさんは詩で書いたような“愛”を求めている。詩の中で書いた“愛”こそ、レンゲさんが至上と信じている恋愛なんですよ。つまり、レンゲさんのオツムの中に理想とする恋愛がある。ちょうど上の詩の中で書いたような。。。もし、“女の操”を信じている女性ならば、至上の恋愛が独立してあるのではなく、デンマンこそ“意中の人”だと思うから、坂田さんが現れたとしても坂田さんは上の詩の中の“星の王子様”にはなれない。“意中の人”は、そのようにコロコロと変わらないものですよ。しかし、レンゲさんのオツムの中には至上の“愛”があって、その愛にふさわしい人をレンゲさんが求めている。要するにデンマンである必要はない。僕が恋愛至上主義と言うはそのような意味ですよ。
あたしが去年の夏デンマンさんよって満たされなかったものを坂田さんによって満たしているとおっしゃるのですか?
そうですよ。レンゲさんは、そのようにして坂田さんの腕に抱かれて女の芯をしびれさせる官能の疼きに酔い痴(し)れたのですよ。。。どうですか?