萌え萌えでも過激ではないわ
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Subj: レンゲさんをよろしくお願いします
Date: 27/07/2007 4:10:32 PM
Pacific Daylight Time
From: naomi112@chan.co.jp
To: barclay1720@aol.com
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前略
連絡が遅れて申し訳ございません。
レンゲさんからお聞きになったと思いますが、8月2日の正午にバンクーバーに着く予定だそうです。
ブティック・フェニックス熊谷店の売り上げは順調に伸びており、仕事に関する限りレンゲさんについて、とやかく言うことは何もありません。
ただし、貴方も良くご存知のように不正アクセスの件を含めて、私生活ではいつものように多難なレンゲさんです。
坂田さんは1週間ほど前に大阪に戻られました。
レンゲさんの個人的な問題については口を刺しはさまない様にしておりましたが、借金の返済が3か月分滞っておりましたので事情を伺いました。
詳しい事はレンゲさんから直接聞いて欲しいと思います。
坂田さんが相変わらずギャンブルを続けているのでレンゲさんは、ついついお金を用立ててしまうという事でした。
貴方がブログで取り上げた『9億円横領事件』に触れて、私からもレンゲさんに自粛するようにお願い致しました。
今回、坂田さんが大阪に戻られた事から、私はレンゲさんに何らかの決意があったためだと思っております。
清水洋一さんは昨日(27日)ニューヨークに発ちました。
3ヶ月の予定でインターナショナル・アパレルの本部へ研修を兼ねた出張と言う名目です。
坂田さんのことでレンゲさんと清水さんとの関係は冷え込んでおり、今回の研修期間が二人にとって再出発の機会になればと思っております。
レンゲさんもこの機会にじっくりと考えてみたいと言うので2週間の夏期休暇を許可しました。
いろいろ問題を抱えながらも、業績を伸ばしているレンゲさんの努力に私も報いたいからです。
つきましては、これまでの行き掛かりから貴方にまたお願いする事になりますが、どうかレンゲさんをよろしくお願い致します。
本来ならば私がバンクーバーへお伺いして貴方のお世話をしなければならないところですが、
現状ではそれも叶いません。
私の我侭をお許しくださいませ。
勝手なお願いで申し訳ございません。
このようにするのが最善の策と思いますのであしからず。
末筆ながら、お体を大切になさってくださいませ。
またの再会を楽しみにしております。
早々
直美
ついさっき、直美からメールをもらいましたよ。バンクーバーは27日でも、日本はすでに28日ですよね。それにしても、レンゲさんは水面下でずいぶんと動いていたようですね?
デンマンさんのおっしゃり方だと、あたしが隠れてコソコソと良からぬ事を画策していたように聞こえますわ。
良からぬ事とまでは言わないけれど、僕はレンゲさんが、改めて頭の良い女の子だと言う事が分かりましたよ。
それはどう言う訳ですか?
転んでもただでは起きず
どうですか、レンゲさん。。。?聞いたことがあるでしょう?
ええ。。。何度も聞いたことがありますわ。
考えてみれば、これまでにレンゲさんは恋愛遍歴でいろいろな失敗を重ねている。不倫もした。その破綻にも耐えた。時には死にたい死にたいと言って、かなり落ち込んだ事もあったけれど、七転び八起きの気概で常に失敗から立ち上がった。ちょっと見た目には童顔で頼りなさそうに見えるレンゲさんも、実はたくましく、したたかに生きてきたのですよ。
なんだか、あたしがおばあさんになっているような話し方ですわね。
レンゲさんは、まだ30才になっていないのですよ。ところが普通の女性が30才までに経験する恋愛の数の少なくとも3倍の恋愛経験を持っている。だから、年齢に換算すればおばあさんと言うこともできるのですよ。
いややわあぁ~ あばあさんだなんてぇ~
たとえば。。。ですよゥ。。。たとえばの話ですよ。。。レンゲさんは弱々しそうに見えても、外見からでは伺えないガッツを持っていますよ。
災い転じて福となせ!
「災い転じて、福となす」でしょう?
うん、うん、うん。。。そういう言い方のほうが普通だろうけれど、レンゲさんの場合にはもっと積極的なんですよ。
それ程、あたしは積極的でしょうか?
もちろんですよ。次のように書いていたじゃないですか。
![]() 野心家 投稿日時: 2004-9-8 16:55 ![]() ずばり!Dを選びます! レンゲなら、こういう下着で 勝負しますよ。 意外ですか? 思ったとおりですか? それはそうと、上記の会話には なかなかリアリティがあると思いました。 かわす言葉もそうですが、 わたしは、寂しがりやのくせに、 束縛やしがらみを 死ぬほど嫌っています。 一匹狼ですよね? 野心家というのも、大当たりです。 ひとたび、野心が芽生えたら、 自分を満足させるために、 異常なほどの努力をします。 なので、これまでの 仕事上での評価は、 おおむね高かったと、感じています。 今は、何もかもが過ぎ去って、 廃人のような生活をしていますが。 結局何事においても、 極端から極端へ走ってしまうんです。 グレーゾーンのない人間なのです。 by レンゲ 『不倫の苦悩にもめげずに頑張ろうとしているレンゲさん』より ![]() |
レンゲさんには、このように野心家の一面があるのですよ。素直で可憐な、かわゆいレンゲさんの外見からでは窺(うかが)い知れないこの野心。。。この野心があるからこそ、レンゲさんは死なずに、これまでやってこれたと僕は思っているのですよ。
でも、あたしだってずいぶんと落ち込みましたわ。
だから、それが境界性人格障害の特徴なんですよ。浮き沈みが激しい。まさに極端から極端に走ってしまう。グレーゾーンのない女なんですよ。
それ程極端でしょうか?
レンゲさんは自分でも認めているでしょう。
でも、デンマンさんがおっしゃるほど劇的ではありませんわ。
時としてそう言うものなんですよ。自分ではなかなか良く分からない。でも僕に言われてみて初めてレンゲさんは客観的に劇的な人生を歩んできた事が分かるんですよ。今回の事だってそうですよ。
あたしが夏休みをとってバンクーバーへ行く事がですか?
そうですよ。普通の神経を持っている女性ならば、直美に言い出せませんよ。
そうでしょうか?
だって。。。そうでしょう。。。普通の女性の神経ならば“あなたのご主人と2週間ほど一緒に過ごしたいのですが許可していただけるでしょうか?”。。。こんな事を尋ねる女性は居ませんよ。
でも、奥様は許可をくださいましたわ。
なぜなら、直美はレンゲさんが過剰で過激な生き方しかできない事を充分に知っているからですよ。もし許可しなければ、あなたは会社を辞めてでもバンクーバーへやって来る。あなたは極端に走るのですよ。それをされると直美は困るのですよ。とにかく、レンゲさんは二人分の店長の売り上げをあげているのですよ。あなたに会社を辞められることはブティック・フェニックスを経営している直美にとって大きな打撃なんですよ。
![](http://members.aol.com/davie1720/myhomepage/images/boutique7.jpg)
奥様にとってデンマンさんよりもブティック・フェニックスの方が大切なのですわね?
違いますよ。僕は、どちらが大切かと言う事を問題にしている訳じゃない。女の“したたかさ”を問題にしているのですよ。
女のしたたかさですか?
そうですよ。僕は直美とレンゲさんのやり取りを見ていると、表面では穏やかに受け答えをしているけれど、心の奥では真剣勝負をしているような凄(すご)みを感じますよ。
デンマンさんは、ちょっとオーバーですわ。
僕は決して大げさに言っている訳じゃない。レンゲさんが自分の心に聞けば僕が言っている意味も分かるはずですよ。とぼけないでくださいよ。
とぼけていませんわ。
レンゲさんは知能指数が140もあるんですよ。外見で見るレンゲさんは人に騙され易い素直そうな、かわゆい女の子なんですよ。だから、お客さんはレンゲさんを店長だと見る人は極めて少ない。大人っぽい店長代理の芳子さんが店長だと思い込んでいる人の方が多いのですよ。
良くご存知ですのね?
直美がそのような事を言っていましたよ。とにかく、可愛い女の子にはオツムが弱い子もいるけれど、レンゲさんは頭の良い女の子なんですよ。だから、今回の坂田さんの事だってレンゲさんは借金の関連で直美からいろいろと問いただされた。
良くご存知ですのね?
だって、メールに書いてあるでしょう。。。詳しい事はレンゲさんに聞いてください、と書いてある。とにかく、レンゲさんは転んでもただでは起きない人なんですよ。つまり、これまでの失敗から学んでいる。“災い転じて福となせ!” レンゲさん心の中には、そう叫んでいる女が居る。
デンマンさんの考えすぎですわ。
実際、レンゲさんは転んでも、ただでは起きなかった。直美に坂田さんの事をいろいろと糺(ただ)されたので、レンゲさんは坂田さんに大阪へ戻ってもらった。坂田さんだってレンゲさんの助けが無ければ借金がどうにもならないのだから、最後にはレンゲさんの言うことを聞きますよ。
奥様に注意されたので坂田さんに大阪に戻ってもらった。デンマンさんはそう思っているのですか?
真相がどうであれ、坂田さんが大阪に戻ったのは事実ですよ。その事をレンゲさんはうまく利用して直美に取り入った。つまり、坂田さんとの萌え萌えの関係を清算する。坂田さんは大阪に戻った。だから、川口の競艇や大宮の競輪場に行かなくなる。坂田さんのギャンブルの出費をサポートしなくても良い分だけ、レンゲさんは返済に回すお金のゆとりができる。これ以上借金を滞納をする事はない。坂田さんに大阪へ戻ってもらった事は直美にしてみれば、レンゲさんが充分に誠意を尽くした事に思えるわけですよ。しかも、レンゲさんは売り上げを伸ばしている。これだけの材料を示して2週間の休暇をもらったわけですよね。
あたしがすべて計算していたとデンマンさんはおっしゃるのですか?
計算していた、と言うことが僕の考えすぎならば、事の展開をレンゲさんは見極めて直美がイヤとは言えないような形で2週間の休暇を願い出た訳ですよ。
とにかく、奥様は許可してくださったのですわ。
ところで、レンゲさん。。。「人間万事塞翁が馬」って、知ってますか?
人間万事塞翁が馬
(じんかんばんじさいおうがうま)
![](http://wing2.jp/~barclay/images/manhors2.jpg)
中国の北の地方に占いの上手な老人が住んでいました。
さらに北には胡(こ)という異民族が住んでいました。
国境には城塞がありました。
ある時どういうわけか、その老人の馬が北の胡の国へ逃げていってしまったのです。
老人の住んでいる地方の馬は良い馬が多く、高く売れるので近所の人々は気の毒がって老人をなぐさめました。
すると老人は残念がっている様子もなく言いました。
「このことが幸福にならないとも限らないよ。」
しばらく経ったある日、逃げ出した馬が胡の良い馬をたくさんつれて帰ってきました。
近所の人たちがお祝いを言いに行くと、老人は首を振って言いました。
「このことが禍(わざわい)にならないとも限らないよ。」
まさか、と思って近所の人たちは老人の言うことを取り合いませんでした。
でも、しばらくすると、老人の息子がその馬から落ちて足の骨を折ってしまいました。
近所の人たちがかわいそうに思ってなぐさめに行きました。
しかし、老人は平然として言いました。
「このことが幸福にならないとも限らないよ。」
1年が経った頃、胡の荒くれ男たちが城塞に攻め入ってきました。
城塞近くの若者はすべて戦いに行きました。
何とか胡人の襲撃をかわしましたが、若者の多くは戦いで死んでしまいました。
しかし、老人の息子は足を負傷していたので、戦いに行かずに済み、無事でした。
出典:「淮南子(えなんじ)」
僕はこれまで、「にんげん万事塞翁が馬」と読んでいたんですよ。
それが正しい読み方なのでしょう?
でもね、ネットで調べてみたら「じんかん万事塞翁が馬」と書いてあるのが多いのですよ。どうやら、この諺は人間を「じんかん」と読むようですよ。人と言う意味じゃなく世間と言う意味だってぇ。。。知らなかったなぁ~ こう言う事もあるものなんですよねぇ~。
それで、デンマンさんは何がおっしゃりたいのですか?