ロトの娘たち(PART 1 OF 3)
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ルーカス・ファン・レイデン作 「ロトと娘たち」 16世紀前半
謎の夜空の大爆発。
都市に引火して建物が崩れ落ちる。
港では船が沈没。
いっぽうそpのころ、手前の橋の上をのんびりと人が通る。
赤いテントがやけにきれいで、男女が何かしている。
何が何だかわからない。
いずれ神話上の物語があるだろうが、こういう夢をいつか見たような気がする。
(注: 赤字はデンマンが強調。
読み易くするために改行を加えています。
上の写真はデンマン・ライブラリーより)
108-109 ページ 『ルーヴル美術館の楽しみ方』
著者: 赤瀬川原平 熊瀬川紀
1997年2月20日 第11刷発行
発行所: 株式会社 新潮社
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デンマンさん。。。 最近、暇があるとバンクーバー市立図書館で借りた『ルーヴル美術館の楽しみ方』を見て楽しんでいるのですか?
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そうです。。。 いけませんか?
別にかまいませんけれど、どうして わたしのビキニ姿を貼り出したのですか?
あのねぇ~、7月8日には次の記事を書いたのですよ。
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■『サモトラケのニケとミロのヴィーナス』
“ミロのヴィーナス”が出てきたのです。。。 僕にとって“バンクーバーのヴィーナス”はジューンさんなのですよ。
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それで、また上の写真をコラージュしてデッチ上げたのですか?
いけませんか? (微笑)
かまいませんけれど、どうして今日、“ロトの娘たち”を取り上げたのですか?
あのねぇ~、『ルーヴル美術館の楽しみ方』をめくっていると、109ページに上の“ロトと娘たち”の絵が出てくるのですよ。。。 108ページに その説明が出てくる。。。 読んでみると、「いずれ神話上の物語があるだろうが、こういう夢をいつか見たような気がする」と書いてある。。。 つまり、本を書いた時、赤瀬川原平さんは「ロト」の神話を知らなかったのですよ。
そうでしょうか?
知っていたら、「赤いテントがやけにきれいで、男女が何かしている。 何が何だかわからない」とは書かない。
デンマンさんならば、どのように書くのですか?
「ねぇ~、僕は君のことがマジで気に入っているんだよ。。。 後ろのテントで愛し合おうねぇ~。。。 ねえっ。。。 ねえっ。。。 いいだろう!?」 男はこのように女を誘っているのですよ。。。 ジューンさんだって、その程度のことはすぐに察しがつくでしょう!
どうして、わたしが そのようなエッチなことを考えねばならないのですか?
やだなあああァ~、ジューンさん!。。。 カマトトぶらないでくださいよ。。。 僕とジューンさんはすでに記事の中で「ロト」のことで語り合ったのですよ。
マジで。。。?
信じられないのだったら、次の検索結果を見てください。
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■『実際の検索結果』
あらっ。。。 わたしの写真が出てくるのですわねぇ~。。。
そうですよ。。。 次の記事の中で僕とジューンさんはすでに「ロト」のことで語り合ったのですよ。
海に佇むロトの妻
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デンマンさん。。。 わたしが海の中に佇(たたず)んでいますけれど「ロトの妻」が見当たらないじゃありませんか?
「ロトの妻」は右上の岩にされてしまったのですよ。
でも、『旧約聖書』では「ロトの妻」は「塩の柱」にされたはずですわ。
ロト
ロトは『旧約聖書』の登場人物である。
『創世記』11章後半から14章、および19章に登場する。
父はテラの息子ハランであり、ロトはアブラハムの甥にあたる。
また、『新約聖書』では義人として紹介されている(『ペトロの手紙二』2:7-8)。
アブラハムに伴って古代エジプトへ、そしてカナンへと旅をするが、アブラハムの牧夫とロトの牧夫との間に争いが起きたため、ロトは肥沃な土地である東方のヨルダン地域へと移動し後にソドムへと移住する。
エラムの王ケドルラオメルによってソドムが略奪されると、ロトの家族は家財もろとも捕虜として連れて行かれるが、そのことを伝え聞いたアブラハムによって救出される。
後に、天使がソドムに派遣され、ヤハヴェがソドムとゴモラを滅ぼすことを決定したことをロトに伝える。
そこでロトは夜が明ける前にロトの妻と2人の娘を伴ってソドムを脱出し、近隣の都市ツォアル(ベラ)へと向かう。
逃げる際に「後ろを振り返ってはいけない」と指示されていたが、ロトの妻は後ろを振り返ってしまい、「塩の柱」となる。
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その後、彼らは山中の洞窟に移住したが、ここで娘たちは父を酔わせ近親相姦し父によって男子を1人ずつ生んだ。
長女の息子は「モアブ(父親より)」と名付けられモアブ人の祖となり、また、次女の息子は「ベン・アミ(私の肉親の子)」と名付けられ後にアンモンの人々の祖となった。
ロトがいた洞窟とされる場所はビザンチン時代はキリスト教徒の巡礼地となり、教会が建造された。
この教会の遺跡(アラビア語: デイル・アイン・アバタ)が死海東南岸に残されている。
教会横には「ロトの洞窟」が存在する。
教会は現代のヨルダン王国カラク県に位置するが、カラク地域は歴史的には「モアブ」と呼ばれていた。
洞窟で生まれたというモアブ人は鉄器時代には同地域に王国を築いていた。
『創世記』ではロトの妻と娘たちの名は明かされていない。
「エシェット・ロット」は「ロトの妻」という、文字通りの意味。
英語表記はEshet Lot で、英訳するとLot's wifeとなる。
出典: 「ロト」
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
さすがにジューンさんは詳しいですね。
キリスト教徒ならば、この話はたいていの人が知っていますわ。
あれっ。。。 ジューンさんも日曜日にはミサのために教会に行くのですか?
気が向いたら行くことにしていますわ。 (微笑)
ジューンさんはキリスト教徒でも、あまり熱心でない教徒なのですね。
デンマンさん。。。 そのような事はどうでもいいのですわ。 それよりも、どうして「ロトの妻」が岩になって海の中にあるのですか? たとえ岩にされてしまっても海の中ではなくて平地にあるはずですわ。
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うん、うん、うん。。。 『旧約聖書』に従えば、確かに「ロトの妻」は「塩の柱」にされて海ではなくて平地か、あるいは荒野にあるのですよ。 でもねぇ、実は、太平洋の中にも岩にされた「ロトの妻」があるのですよ。
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これが、その太平洋に佇んでいる「ロトの妻」なのですか?
その通りです。
そのような事は聞いたことがありませんわ。
無理もないでしょう。 日本人でも知らない人が多いのだから。。。
あらっ。。。 冗談ではなくてマジで「ロトの妻」と呼ばれる岩が太平洋の海の上に写真のように突き出ているのですか?
もちろんですよ。 僕は「でまかせ」を言っている訳ではないのです。
でも、日本語の本を読んでも、そのような話を読んだためしがありませんわ。
無理もありませんよ。 僕自身も、最近になって知ったのだから。。。
またバンクーバー市立図書館で借りた本の中に出てきたのですか?
そうです。
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上のリストの赤枠で囲んだ本の中に出てきたのですか?
そうです。 その箇所を読んでみてください。
(すぐ下のページへ続く)