愛と赦し (PART 1)

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デンマンさん。。。、愛と赦しというタイトルに、どういうわけでオイラをお呼びになったのですかァ~?

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オマエは不満なのォ~。。。
いいえ。。。 ただ、今日は“クラシック鑑賞”と書いてないので、オイラはちょっとばかり場違いな所に出てきたような気がするのですよ。。。
いや。。。 決して場違いじゃないよ。。。 今日はオマエと愛と赦しについて語り合おうと思うのだよ。。。
しかし。。。、しかし。。。、愛と赦しというロマンチックなタイトルで、デンマンさんと語り合うという状況に置かれると、なんだかオイラは恥ずかしいなあああァ~。。。
オマエは、柄(がら)にもなく十代の少女のように恥ずかしがっているけれど、オマエは何か勘違いしているんじゃないのォ~?
だってぇ~、愛と赦しというタイトルから想像すると、これまでのオイラに対する誹謗・中傷、罵詈雑言を振り返って、デンマンさんは反省するところがあり、ついに罪の意識に駆られて、オイラに対して謝罪の気持ちを表明して、赦(ゆる)しを請(こ)いながら、新たな愛の意識に目覚めたと。。。
あのさァ~。。。 オマエは、ひとりで愚かな愛のロマンに浸っているけれど、オマエが潤んだ瞳で僕を見る その眼差しを感じて、僕は鳥肌が立つくらいに気持ちが悪いのだよう。。。 ちょっと、向こうを向いてくれるゥ~?
デンマンさん。。。、何も そのように恥ずかしがらなくてもいいですよう!
恥ずかしいのじゃなくてぇ~、僕は気持ちが悪くなっているのだよゥ~ んもおおおォ~♪~!
じゃあ、どういうわけで愛と赦しというタイトルにしたのですかァ~?
バンクーバー市立図書館で借りていた本を読んでいたら次の箇所に出くわしたのだよ。。。
愛と赦し (Love & Mercy)

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ビーチ・ボーイズの名曲「グッド・バイブレーション」の「バイブレーション」は、「振動」という意味ではなくて、もっとスピリチュアルな、「精神的な電波」「霊感」みたいな意味だ。
ビーチ・ボーイズのリーダーで作曲家のブライアン・ウィルソンが、「犬には人間にないバイブレーションを感じる能力がある」という話を聞いて、それが曲想の基になっている。
犬の話は、ビーチ・ボーイズの伝説的アルバム『ペット・サウンズ』(1966年)のタイトルにもつながっている。
ブライアンが作り上げたこの実験的なテープを聞いたバンドのメンバーが「こんな音楽、犬しか食わないよ」と言ったので、ブライアンは犬の声も録音した。
この『ペット・サウンズ』製作中にブライアンは精神を病み、その後、約20年間、ほとんどベッドから出ず、ガウンも着替えずに自宅に引きこもっていた。
2015年に公開された映画『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』(ビル・ポーランド監督)は、1965年の『ペット・サウンズ』のレコーディングと、1980年代のブライアンを並行させてブライアンを描く伝記映画だ。(略)
ビーチ・ボーイズは海辺の青春と恋を歌ったサーフ・ロックで大人気になるが、リーダーとして音楽的創造の中心にいたブライアン自身はサーフィンの経験もない、内向的で繊細な青年だった。

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ロック・スターの生活に適応できなくなったブライアンは、飛行機内でパニックを起こしてツアーから抜け、カリフォルニアに残ってひとり、ニュー・アルバムを作り始めた。
それが『ペット・サウンズ』だ。
ブライアンはライバルだったビートルズのアルバム『ラバー・ソウル』(1965年)と『リボルバー』(1966年)に大変なショックを受けていた。
それはもはやロックンロールを超えて、ジャズやクラシックの要素をも取り入れた「アート」だったからだ。
それに対抗意識を燃やしたブライアンは、『ペット・サウンズ』でありとあらゆる実験を試みた。
クラシックの演奏家からジャズのスタジオ・ミュージッシャン、電子楽器テルミンまで使って、ビーチボーイズでは演奏不可能なサウンドを作ろうとした。
楽器だけでなく、自転車のベルや自動車のクラクション、踏み切りの警報機、弦にヘアピンなどの異物を置いたグランドピアノも使った。(略)
『ラブ&マーシー』というタイトルは、妻メリンダに出会った頃にブライアンが作った曲名から取られている。
当時、つまり1980年代後半は、アーノルドシュワルツェネッガーやシルヴェスター・スタローン、ブルース・ウィリスが悪党どもをマシンガンで殺しまくるアクション映画のブームだった。
現実でも米ソ冷戦が続き、アメリカはグレナダに、ソ連がアフガニスタンに侵攻した。
そんな映画やニュースを見たブライアンの少年のような心は何を思ったのか。
僕は汚い映画館に座っていた
組んだ手の上に顎を置いて
映画のなかの暴力を観ていると
僕らには勝ち目がないように思えた
愛と赦し 今宵、欲しいのはそれ
愛と赦し 今宵、あなたとあなたの友に
部屋で寝転がっていたら
テレビでニュースが始まった
沢山の人たちが傷ついている
本当に怖かった
愛と赦し 今宵、欲しいのはそれ
愛と赦し 今宵、あなたとあなたの友に

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(注: 赤字はデンマンが強調。
読み易くするために改行を加えています。
写真はデンマン・ライブラリーより)
181-185ページ 『映画と本の意外な関係』
著者: 町山智浩
2017年1月17日 第1刷発行
発行所: 株式会社 集英社インターナショナル

下らない事を言わないで、初めからこの上の部分を引用すればよかったのですよう。。。 んもおおおォ~!

あのさァ~、何事もイントロという出だしの部分があるのだよう。。。 クラシックだって、最初にイントロがあるだろう! 初めから本題に入ったら、読むネット市民が消化不良を起こして オツムが混乱してしまうのだよう。。。
つまり、今日はビーチ・ボーイズの話をするのですねぇ~?
オマエは不満なのォ~?
できればクラシックの話がしたいのですが。。。
だから、ビートルズのアルバムはもはやロックンロールを超えて、ジャズやクラシックの要素をも取り入れた「アート」だったのだよ。。。 それに対抗意識を燃やしたブライアンは、『ペット・サウンズ』でありとあらゆる実験を試みたのだよ。。。 つまり、クラシックが好きだというオマエの趣味にも合うのだよ。
それでオイラを呼び出したのですか?
そうだよう。。。 オマエだってビートルズとビーチボーイズに興味があるだろう?
全く無いとは言いません。。。 でも、ビートルズもビーチボーイズも、ミーちゃん、ハーちゃんの音楽趣味から それほどかけ離れてませんよう。。。
つまり、音楽とはクラシックに始まりクラシックに終わると、オマエは言いたいんだなァ~。。。?
端的に言えば、そういうことになります。。。
でもさァ~、この記事を読み始めた多くのネット市民は、オマエの言葉を聞いて、ムカついていると思うのだよ!
そうでしょうか?
あたりまえだろう! 上の本にも書いてあるように、ブライアンはライバルだったビートルズのアルバム『ラバー・ソウル』(1965年)と『リボルバー』(1966年)に大変なショックを受けたのだよ!

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この記事をここまで読んできたネット市民の皆様の中にも、上の2つのアルバムを聞いて、昔を思い出して痺れているビートルズファンもいるのだよう! ビーチ・ボーイズのブライアンだって、上のアルバムに感銘を受けて、それが『ペット・サウンズ』を産み出すきっかけになったのだよ。

。。。で、デンマンさんも上の2つのアルバムを聴いて痺れたのですかァ~?
僕はアルバム『ラバー・ソウル』のA面の最後の≪ミッシェル - Michelle≫を聴いて痺れまくったのだよう!

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つまり、上の曲を聴いて痺れまくったという事が言いたかったのですか?

いや、それだけじゃないよ。。。 僕はバンクーバー市立図書館でDVDを借りて映画『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』を観たのだよ!

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My Comment
Directed by Bill Pohlad in 2014, this American biopic delves into the life of Brian Willson---the Beach Boys' co-founder and leader who struggles with mental illness during the 1960s and 1980s.
You can see the scenes that closely recreated Wilson's studio recording methods during the making of Pet Sounds (1966).
If you're a Beach Boys' fan, this is a must-see.

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2014年にビル・ポーランド監督によって制作されたこの伝記映画は、ビーチ・ボーイズを立ち上げた一人であり、リーダーでもあるブライアン・ウィルソンの人生を描いている。
1960年代から80年代にかけて精神を病んでいた頃の苦悩や活動が演じられる。
この映画を観れば1966年に制作されたアルバム≪ペット・サウンド≫がスタジオで実際に、どのように産み出されたのかを一目瞭然に見ることができる。
ビーチ・ボーイズ・ファンならば、絶対に見逃せない映画だ。
【デンマン訳】

つまり、多くのミーちゃん、ハーちゃんのように、デンマンさんもビーチ・ボーイズ・ファンだと言いたいのですねぇ~?

僕も、ミーちゃん、ハーちゃんの一人だと オマエは僕を見下げたいわけぇ~?
いいえ。。 好き嫌いは誰にでもありますから、オイラは別にデンマンさんの好き嫌いに特に関心はありません。。。 で、この事が言いたいので、上の画像まで作って記事を書いたのですか?
いや。。。 そればかりじゃないよ。。。 オマエこそ、愛と赦しというタイトルを見て、反省するところがあるだろう?
ありません! オイラの人生は愛と赦しに満ち溢れていますから。。。
そんなことはないよう。。。 オマエが書いた次の小文を読んでごらんよ。。。

私は、この曲集を書き終えたとき、老人見習いから、正真正銘の老人になるのではないか、と思うこの頃である。
真の老人とは、もはや、失うべき何ものも無くなった人のことを言うのではないか。
長女は、私から去った。
次女は、中立を保つ為に、この家に寄りつかない。
家内と言えば、日本語も通じなくなってから何年にもなる。
私には、S.Kierkegaard の言った、一番易しく一番難しいこと、すべてを捨てること、が、案外、無理なくできるのではないか。
いや、その時には、捨てるべき何ものも見当たらなくなった境地であろう。
その意味では、老人になる前に、不慮の死で亡くなった人は気の毒である。
私は、若い時に、死ぬのはいいが風邪をひくのは嫌だ、などと言って、粋がって与太をほざいていた。
今も、願わくは、あまり苦しむことなく死を迎えられたなら、それにこしたことはない、と考えている。

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Kierkegaard は、また、永遠とは有限が無限に出会う瞬間である、と言っていた。
私の人生に、かつて、そのような瞬間があったであろうか。
いや、それもまた、超越の命題であろう。
私の人生は、無明に迷ったそれに終わるのかもしれない。
しかし、私の背後には、母の祈りがあった。
ある麻薬中毒患者が、お母さん、僕は、こんな遠くまで来てしまった、と淋しげに呟いていたが、私は、麻薬中毒者ではないけれど、その気持ちが解かっている、と思う。
どのみち、人生は、rehearsal無しの、ぶっつけ本番なのである。
しかし、私は、F.M.Dostoevsky の「白痴」にある、あの「イッポリトの告白」に書かれているように、もし、生まれる前に、この条件を知らされていたとしたならば、私は、生まれるてくることを肯(がえ)んじなかったであろう、とは思っていない。
私は、感謝して死ねるように、今からでも、心の準備をしておこう。
S.D.G
コーダ(蛇足):
私の懐疑なるものが、深いのか、深くないのか、私自身も知る由もない。
仮に、深かったとしても、そもそも、懐疑の深さというものは、誇るべきものであるのか、という疑問が残る。
【デンマン注:】 改行を加え読み易くしました。あしからず。
S.Kierkegaard: キルケゴール (1813-1855) デンマークの哲学者
S.D.G.: Soli Deo Gloria (ラテン語) To God Alone the Glory(英語) 神に栄光あれ。
F.M.Dostoevsky: ドストエフスキー (1821-1881) ロシアの小説家・思想家
56ページ Michel-Richard de Lalande
『後奏曲集(後書きばかり)』 作品3
著者: 太田将宏
初版: 1994年1月 改定: 2006年9月
『馬鹿やって人気?』にも掲載
(2015年8月18日)

いったい。。。、いったい、デンマンさんは、何度 この部分を引用すれば気が済むのですかあああァ~!?

僕が、この部分を引用するのが オマエは何よりも不満なわけぇ~?
当たり前でしょう! オイラは、たまたま つい筆が滑って「長女は、私から去った。 次女は、中立を保つ為に、この家に寄りつかない。 家内と言えば、日本語も通じなくなってから何年にもなる」と書いてしまったのですよう!
つまり、本当は、そのようには思っていなかったと言いたいわけぇ~?
もちろん、少しは そう思ってましたよ。。。 だけど、デンマンさんが何度も何度も引用して、オイラを馬鹿にするとは思ってもみませんでした。
だから、そのように深く考えないで、不注意に書いてしまうことが そもそも間違いの元なのだよ。。。 今後はこの失敗から学んで、浅はかな考えで、気まぐれに、とんでもない事を書かないことだよ。。。
。。。で、オイラの上の小文と愛と赦しとどういう関係があるのですか?
あのさァ~、そういう言い方はないだろう!? 上の小文を読めば誰が考えてもオマエは奥さんと娘さんに対して赦しを請わなければならないのだよ!
そうでしょうか?
オマエは全く反省してないようだねぇ~?
デンマンさん! 上の小文を持ち出すのだけは、止めてくださいよう。。。
どうして。。。?
オイラは、あの悪名高い「現実主義者」のように、これ以上馬鹿にされたくありません!

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■『現実主義者 馬鹿の見本』

じゃあ、これからは心の優しい親しまれる老人になるように努力することだよ。。。

解りました。。。 家族で円満な生活が送れるように努力しようと思います。。。 今後ともよろしくお願いします。。。
そのように素直に反省して謝れば、オマエは幸せな家庭生活を送れるようになるのだよ。。。 奥さんにも嫌われないようにすることだよ。。。

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(すぐ下のページへ続く)