テルミン (PART 1)
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デンマンさん。。。、テルミンというタイトルに、どういうわけでオイラをお呼びになったのですかァ~?
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オマエは不満なのォ~。。。
いいえ。。。 ただ、今日は“クラシック鑑賞”と書いてないので、オイラはちょっとばかり場違いな所に出てきたような気がするのです。。。
いや。。。 決して場違いじゃないよ。。。 今日はオマエとテルミンについて語り合おうと思うのだよ。。。
でも。。。、でも。。。、オイラはテルミンという名前の女性を知りませんがァ~。。。
オマエは もしかしてこの記事を読み始めたネット市民の皆様に笑ってもらいたいと思って、そういうわざとらしい事を言うわけぇ~?
滅相(めっそう)もない。。。 オイラはマジでテルミンという女性を知りません。。。
あのなァ~、テルミンというのは女性の名前じゃないのだよ!
でも。。。、でも。。。、デンマンさんは魅力的な女性をベタベタと このページのトップに貼り出しているではありませんか!
それは、その後でオマエのじじむさいイラストを貼り出すので、初めにきれいで可愛い女性の写真を貼り出さないと 釣り合いが取れないから、そうしたまでだよ!
だから、オイラはテルミンが女性の名前だと思ってしまったのですよう。。。
あのなァ~、オマエはクラシック馬鹿だからテルミンが楽器の名前だということを知らないのだよなァ~。。。
あれっ。。。 テルミンというのは楽器の名前なんですか?
そうだよ。。。 8月18日にオマエと『愛と赦し』というタイトルで語り合ったのだけれど、その記事の中にもテルミンが出てきたのだよ。。。
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■『愛と赦し』
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マジで。。。?
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ちょっと次の小文を読んでごらんよ。。。
愛と赦し (Love & Mercy)
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ビーチ・ボーイズの名曲「グッド・バイブレーション」の「バイブレーション」は、「振動」という意味ではなくて、もっとスピリチュアルな、「精神的な電波」「霊感」みたいな意味だ。
ビーチ・ボーイズのリーダーで作曲家のブライアン・ウィルソンが、「犬には人間にないバイブレーションを感じる能力がある」という話を聞いて、それが曲想の基になっている。
犬の話は、ビーチ・ボーイズの伝説的アルバム『ペット・サウンズ』(1966年)のタイトルにもつながっている。
ブライアンが作り上げたこの実験的なテープを聞いたバンドのメンバーが「こんな音楽、犬しか食わないよ」と言ったので、ブライアンは犬の声も録音した。
この『ペット・サウンズ』製作中にブライアンは精神を病み、その後、約20年間、ほとんどベッドから出ず、ガウンも着替えずに自宅に引きこもっていた。
2015年に公開された映画『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』(ビル・ポーランド監督)は、1965年の『ペット・サウンズ』のレコーディングと、1980年代のブライアンを並行させてブライアンを描く伝記映画だ。(略)
ビーチ・ボーイズは海辺の青春と恋を歌ったサーフ・ロックで大人気になるが、リーダーとして音楽的創造の中心にいたブライアン自身はサーフィンの経験もない、内向的で繊細な青年だった。
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ロック・スターの生活に適応できなくなったブライアンは、飛行機内でパニックを起こしてツアーから抜け、カリフォルニアに残ってひとり、ニュー・アルバムを作り始めた。
それが『ペット・サウンズ』だ。
ブライアンはライバルだったビートルズのアルバム『ラバー・ソウル』(1965年)と『リボルバー』(1966年)に大変なショックを受けていた。
それはもはやロックンロールを超えて、ジャズやクラシックの要素をも取り入れた「アート」だったからだ。
それに対抗意識を燃やしたブライアンは、『ペット・サウンズ』でありとあらゆる実験を試みた。
クラシックの演奏家からジャズのスタジオ・ミュージッシャン、電子楽器テルミンまで使って、ビーチボーイズでは演奏不可能なサウンドを作ろうとした。
楽器だけでなく、自転車のベルや自動車のクラクション、踏み切りの警報機、弦にヘアピンなどの異物を置いたグランドピアノも使った。(略)
『ラブ&マーシー』というタイトルは、妻メリンダに出会った頃にブライアンが作った曲名から取られている。
当時、つまり1980年代後半は、アーノルドシュワルツェネッガーやシルヴェスター・スタローン、ブルース・ウィリスが悪党どもをマシンガンで殺しまくるアクション映画のブームだった。
現実でも米ソ冷戦が続き、アメリカはグレナダに、ソ連がアフガニスタンに侵攻した。
そんな映画やニュースを見たブライアンの少年のような心は何を思ったのか。
僕は汚い映画館に座っていた
組んだ手の上に顎を置いて
映画のなかの暴力を観ていると
僕らには勝ち目がないように思えた
愛と赦し 今宵、欲しいのはそれ
愛と赦し 今宵、あなたとあなたの友に
部屋で寝転がっていたら
テレビでニュースが始まった
沢山の人たちが傷ついている
本当に怖かった
愛と赦し 今宵、欲しいのはそれ
愛と赦し 今宵、あなたとあなたの友に
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(注: 赤字はデンマンが強調。
読み易くするために改行を加えています。
写真はデンマン・ライブラリーより)
181-185ページ 『映画と本の意外な関係』
著者: 町山智浩
2017年1月17日 第1刷発行
発行所: 株式会社 集英社インターナショナル
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あれっ。。。 確かに、電子楽器テルミンというのが出てきますねぇ~。。。 オイラはサラッと読んで、見逃していました。。。 で、デンマンさんもテルミンが電子楽器だということを知っていたのですか?
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実は、僕も知らなかったのだよ。。。 うへへへへへへ。。。
それなのに、オイラを“クラシック馬鹿”と呼んで コケにしたのですねぇ~。。。
いや。。。 別に悪気はなかったのだよ。。。(微笑) それよりも、横道にそれるとこの記事が必要以上に長くなるから、余計な事は、もう言わないでねぇ~。。。
都合が悪くなると、そうやってオイラの口を封じるのですねぇ~。。。 で、どういうわけで急にテルミンを持ち出してきたのですか?
バンクーバー市立図書館で借りていたDVDを取り出してみたら、次のドキュメンタリーだったのだよ。。。
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■『拡大する』
■『実際のページ』
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My Comment
Written, produced and directed by Steven M. Martin in 1993, this 82-minute documentary delves into the life of Professor Theremin and his invention---the theremin, the world's first electronic musical instrument.
This instrument was in high demand from filmmakers and musicians around the globe.
He lived among New York's social elite.
And then, in 1938, he mysteriously vanished, not to be seen again for over 50 years!
Amazing and fascinating!
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1993年にスティーヴン・マーティン監督によって制作されたこの82分のドキュメンタリーはテルミン教授の人生と彼の発明品である電子楽器のテルミンについて克明に描いている。
この楽器は世界中の映画監督やミュージッシャンによって熱狂的な支持を受けて使用された。
テルミン教授はニューヨークのエリート社会に出入りしていたが、1938年に行方が分からなくなり、その後50年以上にわたって行方不明のままだった。
。。。というように、この映画はミステリーと驚きに満ち溢れている。
【デンマン訳】
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なるほどォ~。。。 面白そうな映画じゃありませんか! で、その電子楽器というのは、実際、どのような楽器なんですか?
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次のようなものなんだよ。。。
テルミン
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テルミン(ロシア語:Терменвоксチルミンヴォークス)は、1919年にロシアの発明家レフ・セルゲーエヴィチ・テルミンが発明した世界初の電子楽器である。
ロシア語や英語では「テルミンの声」という意味のテルミンヴォクス(Терменвокс;Thereminvox)とも呼ばれる。
英語ではThereminあるいはTheraminとつづられる。これは発明者が用いたフランス語風の表記に由来しており、「テレミン」もしくは「セレミン」のように発音される。
音楽書では「テレミン」の表記が長く用いられていたが、2000年ごろから竹内正実などにより「テルミン」との表記が行われるようになり、2001年公開の同名の映画によってもこの表記が広まったが、これは誤りで、「テレミン」が正しい。
テルミンの原理と特徴
テルミンの最大の特徴は、テルミン本体に手を接触させず、空間中の手の位置によって音高と音量を調節することである。
テルミンはコンデンサをもつ高周波発振器を2つ内蔵している。
このうち片方の発振周波数は固定されているが、もう一方の周波数は可変である。
楽器正面に向かって右側から垂直方向に伸びたアンテナは音高を決める「ピッチアンテナ」であり、左側面から水平方向に伸びたアンテナは音量を決める「ボリュームアンテナ」である。
ピッチアンテナに右手を近づけたり遠ざけたりすると、演奏者とアンテナとの間に蓄えられる静電容量が変化し、これに伴って可変なほうの発振器の発振周波数が変動する。
2つの発振器の周波数差からうなりを起こして可聴周波数を抽出し、アンプとスピーカーを介して発音させる。
ボリュームアンテナに左手を近づけると音量が減少し、遠ざけると音量が増大する。
また、左手を素早く上下動させることで、ある程度スタッカート奏法が可能である。
わずかな静電容量の違いを演奏に利用するため、演奏者自身の体格・装身具などによる静電容量の違いをはじめ、演奏環境に依存する部分が大きく、演奏前に綿密なチューニングを必要とするなど、安定した狙った音を出すには奏者の高い技量が要求され、演奏には熟練を要する。
一般的なテルミンの音色は純粋な正弦波に近いため(正弦波を出力する電子発振器で音を出している為に当然のことである)、ミュージックソーに似ている。恐怖映画やSF映画の効果音としても使われてきた。
出典: 「テルミン」
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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つまり、オイラにこの楽器のことを知ってもらいために、呼び出したのですか?
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もちろん、それもあるけれど、他にもオマエに知って欲しい事があったからだよ。。。
そのオイラに知って欲しい事ってぇ何ですか?
あのさァ~、オマエは奥さんと日本語が通じなくなってから、かなりの時間がたつのだよなァ~。。。?
もしかして。。。、もしかして。。。、デンマンさんは、またあの小文を引用するつもりなのですか?
仕方ないだろう! 証拠として引用しなければならないのだよ!
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私は、この曲集を書き終えたとき、老人見習いから、正真正銘の老人になるのではないか、と思うこの頃である。
真の老人とは、もはや、失うべき何ものも無くなった人のことを言うのではないか。
長女は、私から去った。
次女は、中立を保つ為に、この家に寄りつかない。
家内と言えば、日本語も通じなくなってから何年にもなる。
私には、S.Kierkegaard の言った、一番易しく一番難しいこと、すべてを捨てること、が、案外、無理なくできるのではないか。
いや、その時には、捨てるべき何ものも見当たらなくなった境地であろう。
その意味では、老人になる前に、不慮の死で亡くなった人は気の毒である。
私は、若い時に、死ぬのはいいが風邪をひくのは嫌だ、などと言って、粋がって与太をほざいていた。
今も、願わくは、あまり苦しむことなく死を迎えられたなら、それにこしたことはない、と考えている。
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Kierkegaard は、また、永遠とは有限が無限に出会う瞬間である、と言っていた。
私の人生に、かつて、そのような瞬間があったであろうか。
いや、それもまた、超越の命題であろう。
私の人生は、無明に迷ったそれに終わるのかもしれない。
しかし、私の背後には、母の祈りがあった。
ある麻薬中毒患者が、お母さん、僕は、こんな遠くまで来てしまった、と淋しげに呟いていたが、私は、麻薬中毒者ではないけれど、その気持ちが解かっている、と思う。
どのみち、人生は、rehearsal無しの、ぶっつけ本番なのである。
しかし、私は、F.M.Dostoevsky の「白痴」にある、あの「イッポリトの告白」に書かれているように、もし、生まれる前に、この条件を知らされていたとしたならば、私は、生まれるてくることを肯(がえ)んじなかったであろう、とは思っていない。
私は、感謝して死ねるように、今からでも、心の準備をしておこう。
S.D.G
コーダ(蛇足):
私の懐疑なるものが、深いのか、深くないのか、私自身も知る由もない。
仮に、深かったとしても、そもそも、懐疑の深さというものは、誇るべきものであるのか、という疑問が残る。
【デンマン注:】 改行を加え読み易くしました。あしからず。
S.Kierkegaard: キルケゴール (1813-1855) デンマークの哲学者
S.D.G.: Soli Deo Gloria (ラテン語) To God Alone the Glory(英語) 神に栄光あれ。
F.M.Dostoevsky: ドストエフスキー (1821-1881) ロシアの小説家・思想家
56ページ Michel-Richard de Lalande
『後奏曲集(後書きばかり)』 作品3
著者: 太田将宏
初版: 1994年1月 改定: 2006年9月
『馬鹿やって人気?』にも掲載
(2015年8月18日)
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いったい。。。、いったい、デンマンさんは、何度 この部分を引用すれば気が済むのですかあああァ~!?
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僕が、この部分を引用するのが オマエは何よりも不満なわけぇ~?
当たり前でしょう! オイラは、たまたま つい筆が滑って「長女は、私から去った。 次女は、中立を保つ為に、この家に寄りつかない。 家内と言えば、日本語も通じなくなってから何年にもなる」と書いてしまったのですよう!
つまり、本当は、そのようには思っていなかったと言いたいわけぇ~?
もちろん、少しは そう思ってましたよ。。。 だけど、デンマンさんが何度も何度も引用して、オイラを馬鹿にするとは思ってもみませんでした。
だから、そのように深く考えないで、不注意に書いてしまうことが そもそも間違いの元なのだよ。。。 今後はこの失敗から学んで、浅はかな考えで、気まぐれに、とんでもない事を書かないことだよ。。。
。。。で、オイラの上の小文とテルミンとどういう関係があるのですか?
あのさァ~、テルミン教授と彼の教え子のクララ・ロックモア(Clara Rockmore)との好ましい長い付き合いが電子楽器が取り持つ縁として、上の記録映画には微笑ましく描き出されているのだよ。。。
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上のクリップで あの有名な“白鳥の湖”を演奏しているのが、その教え子のクララ・ロックモアですか?
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そうなのだよ。。。
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50年以上も仲のよい師弟関係が続いているのだよ。。。
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要するに、オイラにも この二人の良好な関係を見習え、とデンマンさんは言うのですねぇ~。。。
その通りだよ。。。 オマエもクラシック馬鹿と言われないように、奥さんとせいぜい仲良く暮らすことだよ。。。
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