獲得された絶望感(盲人ウエカジ @ウエカジハローセンター 公式ブログ)

~網膜色素変性症と司法試験とモー娘。と全盲ヘルパー事業所と・・・~

100分で名著「赤毛のアン」を見た。

2018-10-04 23:52:03 | 雑感
 月曜の夜NHK Eテレで放送されている、100分で名著という番組。伊集院光がMC。

 4回の放送で1冊の名著を読み解くという25分番組。

 今週からは赤毛のアン。100年ぐらい前の本なのね。

番組を見ていて、涙がでてきた私。網膜色素変性症な私デスペア。ほぼ全盲な視覚障害者の私。今はもうアニメなんか見えないけど、小さい頃はよくアニメをみていた。
 たしか赤毛のアンも世界名作劇場アニメかなんかの再放送でみた記憶。

 私の記憶では、おてんば娘が、老夫婦うのもとで、いろんな事件をおこしつつも、最後は、先生になって、おさななじみのギルバートと結婚するという話。と記憶している。

 どっちかというと、一人の少女の成長物語。
 
 そう思っていたけど、赤毛のアンはもっと奥がふかかった。
 まず、赤毛のアンは孤児院のことどもで、もらわれっこ。
 そして、私はてっきり老夫婦にもらわれたのかとおもったら、むっしゅじいさんとアニーおばさんは、夫婦ではなく、年老いた兄妹とのこと。

 結婚せず、兄弟で暮らしていたのね。子供のない老夫婦でなく、こどももいない老兄妹。

 そこに、に想像力豊か田なあんがもらわれてくる話。

 こどももいない、独身男性の私。44歳になって、この小説を読むと、老兄妹視点で見てしまう。

 働き手として男の子をもらおうとおもっていたムッシュ兄妹、手違いで、女の子のアンがやてくる。

 おくりかえそうとするムッシュ兄妹。

 切ないね。老兄妹。そしていらないといわれたアン。涙がとまらない。

 もういちど小説をデイジーでよんでみたくなった。

 アンに対する、いとおしさは、かなしさは、私が宮本佳林に感じるものと似ているね。

 そんな宮本佳林が出演する舞台タイムリピート。明日大阪から新宿に見に行く私。

 後世にのこる物語はすべて悲劇だと、だれかがいっていた。きっとタイムリピートも悲劇なんだろうな。でもその悲劇の中にカタルシスがあるはず。明日がたのしみ。
コメント
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