獲得された絶望感(盲人ウエカジ @ウエカジハローセンター 公式ブログ)

~網膜色素変性症と司法試験とモー娘。と全盲ヘルパー事業所と・・・~

社会学の名著「ディスタンクシオン」とハロプロを考えてみた。

2020-12-20 22:54:34 | モーニング娘。と私
趣味とはほかの趣味を否定すること

今日は日曜日。朝早くおきたもののすることがない。同行援護裁判の準備書面おをつくらないといけないけどもやる気がでない。

ハロプロは今日もどこかでコンサートをやっているんだけども、宮本佳林が卒業したハロプロには、昔みたいに興味がわかない。かといって宮本佳林の活動も今はブログだけなので、外出する必要性がない。

ハロプロ、Juice=Juiceにいたころの佳林、そしてその集団から卒業してソロになった佳林。佳林ファンの私としては、どこか張り合いがない。

これはよくある現象。ハロプロというグループの中にいてこそのアイドル。そこから卒業したらなぜか興味がもてなくなる。これはよく言われること。

なぜこういうことが起きるのか、なぜこういう心持にファンはなるのか。

その答えが、NHKの教養番組100分で名著でわかった。ディスタンクシオンという社会学の名著を読み解く4回シリーズ。毎週月曜日の夜にNHK教育テレビで放送、伊集院光がMC。

名著104「ディスタンクシオン」:100分 de 名著NHKはこちら

その番組で、趣味とは何かを解き明かしていた。なぜその趣味を趣味としたのか。それにはその人の、経済敵らんくやや文化的ランクによってすでにある程度きまってくるとのこと。

たしかに、クラシック音楽を好きになる人は、小さいころにバイオリンヤやピアノを習わせてもらった人が多いし。ジャズがすきなひとは家にジャズのレコードがたくさんある人が多いね。

一方、アイドルソングとか歌謡曲は、テレビあるいはラジオがあればそれだけでいい。だれでも手に届く趣味だね。

そして、その限られた趣味の中から趣味を選ぶ。

そこからその趣味を持続させるには、別の趣味をひていすることが必須だとディスタンクシオンでは書かれている。
たしかに、ハロプロファンの人のほとんどは、AKBグループなどを否定する。AKBは口パク、ハロプロは生歌。ほんものはハロプロだと主張する。別に相手を否定する必要はないけどもどうしてもしてしまう。
ディスタンクシオンによれば、それは当然のこととのこと。逆に言うと、もしAKBを否定しないのなら、ハロプロを選ぶ必要性がない。それならAKBを好きになることとハロプロを好きになることに境目はなくなる。

これは、ハロプロ内部でもいえる。なぜJuice=Juiceが好きなのか、Juice=Juiceファンはどうしても、モーニング娘。を否定したがる人が少なからずいる。その否定こそがJuice=Juiceを好きにある原動力。

アイドルファンには、その好きなアイドルとは別の否定すべきアイドルが必要。

だけど、ハロプロから卒業してしまうと、その否定する対象がとたんぼやけてくる。ソロ歌手になった宮本佳林を好きになるために必要な否定すべき存在があやふやになる。

佳林は今ソロでアメーバブログを書いている。歌手部門にカテゴリされている佳林ブログ。ほかに歌手でブログを書いている人だれかいるかなとおもってみたら、野口五郎とかアグネスチャン。なんか違うんだよね。野口五郎やアグネスチャンを否定したところで、宮本佳林はうかびあがってこない。うーん難しい。

先にソロとして活動している工藤遥や鞘師里保もなんかちがうんだよな。彼女たちは、演技がメイン。歌一本で「活動してはいない。歌手として活動しているのは鈴木愛理だけど、愛理もその活動が私の耳までとどかない。

よく売れない若手落語家が、若手同士でグループをつくることがよくある。これも考えてみれば、ファンに否定すべき存在を提示しているのね。これは中3トリオとか御三家もおなじね。

となると、佳林も同年代の歌手とそういったグループをつくるべきかな?

とにかく佳林にははやく単独ライブツアーをやってほしいね。







コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする