獲得された絶望感(盲人ウエカジ公式ブログ)

~網膜色素変性症と司法試験とモー娘。と・・・~

NHK朝ドラ おかえりモネ を見て思うこと。

2021-08-23 21:40:30 | 雑感
関西弁のほうがイキイキ

私が高校生だった30年前、毎朝NHKの朝ドラを見てから学校へ。たしかBSだと朝7時30分からの放送なので、朝ドラを見て学校にいくのがちょうどいい時間。一番はじめに、意識的にみはじめたのは、石田ひかり主演のひらり、ドリカムの主題歌がいいよね。

あれから、30年たち、私の目は見えなくなってしまったけども、今でもNHKの朝ドラを毎朝見てる。網膜色素変性症な私デスペア。ほぼ全盲な視覚障害者の私。NHKの朝ドラには副音声の音声解説があるので、目の見えない私でも十分たのしめる。ありがたい。

毎朝といったけども、朝ではなく会社の昼休みに、スマホで見ている。NHKプラスというアプリで見逃し視聴ができる。それで毎日見ている。できたら、このアプリに倍速再生があったらいんだけどな。

今やっているNHK朝ドらは、おかえりモネという、宮城県の漁港うまれのヒロインが東日本大震災を経験し、未来を予知する仕事気象予報士を目指すドラマ。ストーリーとしては、なかなかおもしろい。今はちょうどヒロインと和解青年医師の恋物語編に突縫うしていて、いいね。もじもじの二人の若者の恋愛模様が、いまどきでないので、そこがいいね。

でも、このおかえりモネはなにかが、ちがう。なにかがちょっと足りない。

まず、ひろいんの清原果耶キヨハラカヤの演技が、落ち着きすぎている、感情を表にださない、おとなしい演技。まるで、ひと昔前の橋迫鈴ぐらいの口数の少なさ、テンションのひくさ。朝ドラのヒロインといえば、おはなはん、おしんの時代から、けなげで元気な、まけない明るいヒロインというのが求められているけども、おかえりモネのヒロインは実におとなしい。見ているこちらが、いまいち感情移入できない。

清原は、まだ19歳の若い女優だから、ちょっと演技が棒読みなのかなとおもうも、そうじゃない。この清原は、昨年に公開されたアニメ映画、田辺聖子原作の「ジョゼと虎と魚たち」の主人公の声をやっていた。関西弁のいきいきとした車いす障害者の若い女性の演技、このセイリフがいきいきとした関西弁。ヘルパーをしてくれている若い男子大学生に、たたみの目の数かぞえーやー!!と実に偉そうな関西弁。それが実にイキイキしている。

このイキイキとしたセリフまわしができる清原がやる朝ドラヒロインということで、朝ドラがはじまる前にとても期待した私。でもふたをあけてみれば、まったく別人の演技。これはもったいない。清原の演技のうまさ、イキイキさがまったくでていない。

東北弁ということで、あまり抑揚のないセリフまわしなのかなとおもったら、今日の法放送回では、気象予報のテレビお天気レポーターとして流ちょうなきれいな標準語をしゃべる清原。あれ?いきなり標準語。なんか違和感。

あと、先週ぐらいまで出演していた、車いすアスリートの女優。この人の演技が実にオーバー。清原の演技につりあわない、やたらいせいいのいい演技。しかも関西弁。でもこの関西弁、どこか、変なんだよな。よーしゃ、関西弁使って演技したるでーー!!といういやらしさが見える。この車いアスリートの関西弁よりも、清原がアニメじジジョゼととらと魚たちで演じたジョゼの関西弁のセリフまわしのほうが実にいきいき、見事な関西弁。

それと、30年ほど前は、2舞目俳優だった、浅野忠信や、内野聖陽が、変な、宮城のおっさん役をやっている。これもんかオーバー。なんかへん。

こうおもうのも、主人公ヒロインの清原の演技がおとなしすぎるから。

ぜひ、清原には、朝ドラで関西弁を解禁してほしいね。

ps
といいつつ、あの清原のおとなしい演技、感情をあまり声にださない演技は、なんかつぼなんだよな。いやじゃないんだよな。
私の一番きらいだったNHK朝ドラは、やんちゃくれ。やんちゃくれとおかえりモネをたして2でわったらちょうどいいと思うの。

アニメ映画『ジョゼと虎と魚たち』ロングPV


コメント
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