獲得された絶望感(盲人ウエカジ公式ブログ)

~網膜色素変性症と司法試験とモー娘。と・・・~

パラリンピックと私の中の違和感

2021-08-31 17:24:29 | 網膜色素変性症と私
目隠し

私がいまのようなほぼ全盲になる前。まだ視力が0.8ぐらいあるけども、視野狭窄と、夜盲があったころ、すでに私は、その眼の状態で、障害年金をもらっていて、障碍者採用枠で採用されて働きだした。おそらく全盲だったら採用されなかっただろうね。全盲の人からみれば、そんなに見えているのに、年金ももらって障碍者採用枠で採用されて、うらやましいわ。きっとそう思われていただろう。

網膜色素変性症な私デスペア。ほぼ全盲な視覚障碍者の私。あれから15年ほどたって、私の目はほぼ全盲になって、白杖なしでは一人で外出できない。パソコン操作も音声読み上げがなければ操作っできなくなった。こうなると、今度は、目の見える人、晴眼者の人からうらやまがられる。仕事の量はおれらの半分もないのに、同じ給料もらっていて、うらやましいわ。それに障害年金ももらってるもんな。

そういわれたときに、私はは、こう言い返そうとおもっている。

私はもう目の見える状態にもどれないけどもあなたは、自分の意志で目が見えなくなることは可能ですよ。ぜひ、メタノールをの飲んでみてくださいよ。あなたも目が見えなくなったら、仕事量も半分になるし、年金ももらえますよ。

よし、わかった、今晩メタノールのんでみるわ。

話かわってて、東京パラリンピック。

なぜか、興味がでない。日本勢もメダルをとっている。50歳の人が金メダルをとったとか。視覚障碍者の30歳の人も水泳で銀メダルをとったとか。

水泳のメダルを取った人のタイムを見ると、それは晴眼者の中学工の県大会出場レベル。

どこか違和感。私の中に違和感。

あと、視覚障碍者のパラリンピック競技には、ゴールボールとかブラインドサッカーというのがある。聞くところによると、公平性をたもつため、みんな、目隠し、アイマスクをしてプレーしているとのこと。

なんか違和感。私の中の違和感。

メタノールではなく、アイマスクをつけた晴眼者、目の見える人は、パラリンピックには出場できないの?

中学相対の水泳の自由形の県大会優勝者は、目隠し黒いゴーグルをつけて、パラリンピックには出れないの?

なんか違和感。

障碍者がスポーツをすることと、健常者がハンデをわざとしょってスポーツをすることは違う。健常者は、普段は普通に練習をしていて、大会のときだけ目隠しをして協議に出場できるけども、視覚障碍者は、練習中も、そのハンデをおって、練習している。目が見えないと、正しいフォームとかわからず、技術習得も難しい。そんなハンデもある。

でも、それだと

先天性の全盲者と、中途で全盲者になったアスリートでは、クラスを別にしないといけないよね。

なんか違和感。私の中の違和感。

この違和感が、パラリンピックがいまいち、私に響かない要素だろうね。

パラリンピックではなく、オリンピックの協議の中に、目隠し水泳、目隠し5人制サッカーとかが入れば、私の違和感もなくなるだろうね。障害物競走っていうのもあるぐらいだから、目隠し競技ってのもあってもいいと思うの。

いつかそんな日がきっとくると思う。
コメント (2)
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