読む日々

テーマばらばらの読書日記

朝顔はまだ咲かない

2011-06-06 | 
「朝顔はまだ咲かない 小夏と秋の絵日記」柴田よしき


 19歳の引きこもりの女の子、小夏と、逆にハチャメチャに元気に社会と関わる、親友である秋が、身近に起こる小さな(たまに大きな)事件を解決しつつ、だんだんと成長し、引き込もりを脱出するまでの物語。

じーん、と来るところが満載で、面白かった。
小夏も秋も、とってもいい子だし、ママも、秋と付き合う俊雄も、ママの彼も、小夏と恋をする巽も、
みんないい人で。
小夏と巽が知りあう過程がすごいけど(^^ゞ
カメラオタクの巽がベランダに出てた小夏をファインダーに収めたところが始まる、ちょっと奇想天外な展開。

でも、不自然なんだけど、読んでると自然で。


あとママが小夏に語る、我が子への愛情の表現にウルウル来てしまった。
子供が大きくなるのは本当にはやくって。
私もたまに息子が幼いころの写真を見ては「あーあ、もうこのころの息子には二度と会えないんだよな・・・」と
一人で落ち込んだりするし。最近口答えばっかで、かなり本気で哀しくなる。。。
「おかーさん大好き」なんてひっついて来たのは、もう今は遠い昔・・・
・・現実に戻ろう。


いいお話でした。小夏が過去を乗り越えるお話もよかったし。
もう続きは必要ないから、探しもしないけど(いえ、当然ないでしょうけど)
また、柴田よしき、借りてみようかなぁ。


満足度90