会社のデスクを整理していたら、以前の読書ノートが出てきた
ここに転機しておこう。
平成16年4月10日(土)
「死にゆく妻との旅路」
・能登の七尾で縫製工場を経営していた男性が経営破綻と同時に妻ひとみ(19才年下)の癌宣告を受ける。手術しても「3ケ月で再発するかも」と医師に告げられるが、妻は夫と離れたくない、と言い 2人で「ボンゴ」に乗って9カ月間、職と住居を求めて車で生活する。9か月たった冬の朝、妻は息を引き取り、夫は逮捕される。実話。
感想・・貧乏くさい話だなーと思いつつ、薄いので一気に読む。最終章の、妻と娘の関係や、妻が娘へ遺した思い、夫を迎え入れる娘とその夫、子供の穏やかな生活、孫がおじいちゃんを呼ぶ時の「ひとみおじいちゃん」との言葉に涙が止まらなかった。
「家族」というものの色々な在り方を考えさせられた。
でも自己破産してやり直したりできなかったのか?と言うのが一番の感想。やれる手を打ってないから感動が薄いのかも。
まあ、小説じゃなくノンフィクションだから、こんなものか。
<追記>今年の初め頃、映画化されました。三浦友和と石田ゆり子で。観たかったけど、行けなかった。映画はきっと、もっと感動的に作られているんだろうな。機会があったら観てみたい。