読む日々

テーマばらばらの読書日記

スローワルツの川

2011-06-09 | 
「スローワルツの川」ロバート・ジェームズ・ウォラー 作/村松 潔 訳


 「マディソン郡の橋」の作者の2冊目の小説、とのこと。「マディソン・・」は未読です。
昔、話題になったけど、当時若かった私は「40代」の男女が恋、なんて、考えただけでもおぞましかったから。
若かったんです、スミマセンだって親と同年代だったんだもん。考えられないでしょ。


で、その作者の本とは知らず借りた本書。かなり感動。じんわり泣きました。

大学教授のマイケルが主人公。新たに赴任してきた教授の妻、ジェリーがヒロイン。
初対面から惹かれ合う二人ですが、単に「人妻」との恋、というわけではなく、ジェリーにはインドに深い関わりがあり、
今のジェリーからは想像もつかない人生を、かつてインドで送ってきたことが明かされていきます。

とにかくもう!!マイケルがジェリーを探してインドを旅する辺りが圧巻ですよ。そしてすべてが明らかになった時の
清々しさったら感動モノです。

諸問題が解決して一緒に暮らし始めてから、残りのお話はジェットコースター状態だったけど、一旦離れかけた気持ちがまた戻り、ジェリーがインドから戻ってきて、川でマス釣りをする自分の父親とマイケルを見つめるラストがとっても良かった



「マディソン郡の橋」も読んでみようかなあ。こちらは、ジェリーとは違い、夫と子供の元に留まる女性が描かれているらしいですが。私的にはジェリーの方が好きかも。読んでないからあちらの方はわかりませんけどね。でも以前も書いたけど、自分が冒険できない人間だから、お話の主人公には、うんと冒険してもらいたい。でも冒険しないお話は、それはそれでホっとしちゃうんですけど

あと、どうでもいいけど インド行ってみたーい。昔々、椎名誠の「インドでワシも考えた」を読んで以来憧れてます。

でも友人たちに言わせると、駅のトイレも入れないような神経質なアンタには絶対無理、なんですけどね。
でも他に選択肢がなければ頑張れるような気がするんだけとなあ。でも無理かな・・。


満足度95