カッパのロードスター

幌を開ければFeelin`good。カッパーレッドの
路渡☆くんとの楽しいドライブ日誌。

那智のお瀧は神様?仏様?

2011-07-12 23:55:33 | 洛外うろうろ
「暑っいなぁ~」が挨拶代わりの今日この頃。
とは言え、まだまだこれからピークに向かうところ、
残暑まで2ヵ月はたっぷり・・・うぅ、滝にでも打たれたい、なんて。

やっとこさ、那智巡りも最後のスポット「那智の大瀧」です。



言わずと知れた日本一の滝(直瀑で133m)
滝の右手には南方熊楠(みなかた くまぐす)が粘菌の採取を行った那智山原始林(国天然記念物)が広がり、いくつかの渓流と60余におよぶ滝が存在するそうです。中でも瀧篭修行の行場として扱われた那智四十八滝は、この大瀧(一の滝)を始め、二の滝や三の滝・文覚(もんがく)の滝や陰陽の滝などが知られています。



華厳滝、袋田の滝と共に日本三名瀑に数えられている。
「日本の滝100選」のひとつ。「日本の音風景100選」、「日本名水100選」にも選定されているし、国指定名勝でもあり、なによりユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部。
観光客も多いはずやな・・・(^_^ゞ



滝の落口の岩盤に切れ目があり三筋に分かれて流れ落ちるため
三筋の滝とも呼ばれています。



太古の昔から熊野の民たちが神としてまつっていたと考えられる大瀧。
今は熊野那智大社別宮 飛瀧神社(ひろうじんじゃ)となってます。
ご案内によると「その昔、神倭磐余彦尊(神武天皇)が、この大瀧を神として祀られ大穴牟遅神のご神体と仰がれました。後に飛瀧権現と称し、今日では飛瀧神社となり、崇めて「お瀧」と申します。」とのこと。いずれにしろこの飛瀧神社には本殿も拝殿もありません。お瀧自体がご神体ということでしょう。

さて、その社殿も無い飛瀧神社、滝壷すぐそばの御瀧拝所にまで行くには料金:大人300円を払うことになります。
おっと、御瀧拝所手前の龍の口から「延命長寿の水」が出てるじゃないですか。この聖水は、神盃(100円)で受けて飲むことができ、その神盃は持ち帰ることができます。












と言うことで、神盃を買って(1つだけ)二人で飲み、
ペットボトルにも・・・(^_^ゞ









水しぶきやら雨やら・・・涼しいと言うか、冷たかった。



この日は家内が観光写真屋さんに・・・

そうそう、そう言えば家内が撮った写真の中に



飛瀧権現(ひろうごんげん)さまか?まさか・・・
運が良ければ現れ、拝むことができるそうです。二人の僧侶が見えることもあるとか。

権現とは仏が仮に神の姿で現われたということ。那智の滝を飛瀧権現と呼ぶのは、那智の滝が神であり仏であるということです。
神仏習合的な信仰の表われですね。
神仏習合(神仏混淆):日本で神祇信仰と仏教との間に起こった現象を指す。広義においては、世界各地に仏教が広まった際、土着の信仰との間に起こった現象。
要するに日本では仏教伝来とともに多くの技術や文化を学んだ。しかし古来から伝わる神話、神道も根強く。結果それらがごちゃ混ぜになったってことかな。神社の傍らに寺が建てられ神宮寺となり、神前で読経がなされるようになったり・・・八百万の神々も佛教に帰依した?佛教も神道もお互いの利を考え、バランス良く(?)混ぜ合わせていったってとこは日本人らしいところかな。
そこで頭角を現すのが修験道、この熊野や高野山を中心に古神道の一つである神奈備(かむなび)や磐座(いわくら)という山岳信仰と仏教が習合し、さらには道教、陰陽道などの要素も加味されて確立した日本独特の宗教である。役小角(えんのおづの)=役行者(えんのぎょうじゃ)を開祖としている。
そして平安時代初期に伝来した密教と関係を深め、真言宗系の当山派と、天台宗系の本山派を形成する。江戸時代になると幕府が修験道法度を定め、人民全てこのどちらかに属すようにした。これが明治維新になると一転、神仏分離令・修験道廃止令が出されることになる。もちろん現在の日本国憲法では信教の自由が謳われているので、これらの制度は無効になった。
でもどうしても、この神仏習合は矛盾がアリアリですね。寺なのか神社なのか解らんとこ多過ぎやし・・・(^_^ゞ





ここは拝所になってるのかな。







2011.6/19、那智滝 飛瀧神社にて。