カッパのロードスター

幌を開ければFeelin`good。カッパーレッドの
路渡☆くんとの楽しいドライブ日誌。

コワ~~~いッ!帰り道?

2012-06-23 01:29:41 | 京都徘徊記
清水寺から我が家へ戻る道で、避けることが出来ない場所があります。

そこは京都でも屈指の心霊スポットと古くから言われている・・・

ネットで京都、心霊スポット、オカルトスポット、恐怖スポットなんて

検索すれば必ず出てくる場所です。

「旧東山トンネル」「花山トンネル」「五条坂トンネル」など呼び名は色々ですが。


ちょっとそこへ行くまでの道沿いにも・・・





こんな廃屋みぃ~っけ! 昼間でヨカッタ・・・夜見たら怖そう。



さて、いよいよ来ましたよ・・・



右にある2つのトンネルは五条通から延びた国道1号線の「東山隧道」。
大津方面行きと京都方面行きが別々に分かれてあります。

木が茂って見難いですが左の小径の先に車止めがあり、その先は
歩行者専用道になってます。

その先にあるのが「花山洞」。

1903年(明治36年)に、渋谷(しぶたに)街道のトンネルとして開通。
1967年に国道1号線(現東海道)五条バイパスが全通したため、クルマは
東山トンネルを走り、こちらの花山トンネルは歩行者専用道となりました。





京都(清水寺)側から見たポータルは、明治の遺構を偲ぶことができる。
それだけにやはり不気味な姿ではある・・・
※坑口の構造を総称してポータルと呼ぶ。



補強のためか、ぶ厚いコンクリートで巻き直されているがポータルを見る限り
以前は総煉瓦巻きだったのか?
煉瓦で組まれたアーチ部分が五重になっているのは極めて珍しく最大級だとか。
笠石は茂った植物で見えないが扁額の下の帯石、アーチの頂点に嵌められた
要石などは当時のままなのだろう。




ここが心霊スポットなどと言われる所以は、この周辺には
昔の処刑場があったり、今も墓地が集まっている地域であり、極め付けは
火葬場がすぐ近くにあると言うことだろうか・・・
それにトンネル工事には事故がつきものだった時代。事実、昭和に作られた
東山トンネルでも発破事故を起こしていた記憶がある。
ここの上を東山ドライブウェイが通っているのだが、かつては今で言う二輪車の
ローリング族が横行、多くの若い命がこのドライブウェイで散っている。
そのためもう随分以前から二輪車通行禁止になったほどだ。

そんなこんなでこの隧道だけではなく、東山トンネル、東山ドライブウェイでも
怪奇現象が報告されるようになったわけで・・・その体験談の中には
男の叫び声が突然響いたとか、足音が追いかけてくる、血が降ってきただとか
挙げ句、首無しライダーが出没するなどと・・・




今は、明るいとは言えないが照明も完備されているし、地元?のおばちゃんなど
平気で通られています(写真↑)

ただ、モルタル吹きつけの壁面いたるところに怪しげなシミが・・・
以前TV番組でも、かの有名な霊能力者(宜保愛子さん、懐かし♪)が
あまりにも恐ろしいと、このトンネルに入るのを躊躇したという逸話もある。



トンネルの長さは142mですからすぐに通過できます。怖くありませんよ。

昼間なら・・・(^_^ゞ




山科側のポータルは煉瓦に似せたタイルで覆われていますが、見事に無茶苦茶。
五重のアーチにはなっているが要石はその上に浮いている。



山科側(東口)の扁額には「花山洞」の文字がはっきり読み取れるが
西口の扁額は・・・「方机適川」と書いてあるらしい。意味不明である。

ともかく何事も無く無事に京都屈指の心霊スポットを通過♪



国道1号線の側道に出る。このまま渋谷街道(しぶたにかいどう)を下って行きます。



山科の街が眺望できます。


お腹が減りました。朝から歩きづめ・・・
渋谷街道に面したいつもの洋食屋さん、「グリルやまもと」に駆け込みました。



いつものビジネスランチ(日替り)を・・・



これにコーヒーが付いて780円♪ 注文を聞いてから調理を始めるので
少し時間はかかりますが、アツアツの出来たてが食べられます。
もう40年近くのお付合い、味も変わらずここでのランチは何かホッとします。
「マスター、髪が白なったなぁ、お互いさんやけど」
「そりゃもう去年、還暦でしたから」
「そうか、僕も来年還暦なんやで」・・・何て会話も♪




2012.5/20、清水寺からの帰り道、道草です。(^_^ゞ