千本釈迦堂(大報恩寺)は、おかめ伝説発祥の地といわれています。
ここの本堂を建築する際、棟梁を務めた大工「長井飛騨守高次」の
妻がおかめさん。その物語はHPによると・・・
「高次が重要な柱の寸法を間違えて短く切り過ぎた際、枡組で補えば
良いと助言して、窮地を救いながらも「専門家でもない女性の知恵で
棟梁が大仕事を成し遂げたと言われては夫の恥」と上棟式を迎える
前に自害した」
有名な「おかめ」のふくよかな笑顔は明るい人柄を今に伝えています。
悲話の主人公「おかめ」の“助け合う円満な夫婦であり続けたい”
という強い思いがお参りする人を応援してくれるのかも知れません。
・・・と、結ばれていますが、現代人にとっては何か理不尽に感じて
しまいますね。今ならおかめさん、良妻賢母で機智知に富んだ人気の
コメンテーターになれたかも。経歴詐称をしなければね。(^_^ゞ
時代とは言え、夫の危機を救うベストアドバイスをしたのに
世間の目を気にして、自ら命を絶ち口封じ??
自殺するほどの強い意志があれば、秘密を守れると思うけど
そういう性格じゃなかったのかな(笑)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/61/e89100792f2a3973425b3eace808cd34.jpg)
境内には江戸時代、京の大工がおかめさんの冥福を祈り建てたという
宝篋印塔(おかめ塚)があります(写真右端)。
阿亀多福像は昭和54年、有志によって置かれたものですが、ちゃんと
手には枡組(ますぐみ)を持っていますね。
この像を造立された有志には大林組、清水建設、飛島建設など
建築関係も名を連ねています。
無事建設成就し、度重なる戦乱にも残った本堂とも結びつき厄除、
招福のおかめ信仰につながっているようです。
これで分かりますよね、新築で棟上げの時(上棟式)、関西だけかも
知れませんが、おかめの面をあしらった「おかめ御幣」と言われる
お飾りを棟の高いところに工事の安全や魔除けの目的で飾ります。
そうそう、「となりのトトロ」の屋根裏のシーンでちらっと出て
きたりしますね。まっくろくろすけも出てきますが・・・(^_^ゞ
こんなやつね。
こんな話が残っています・・・
一番の功労者でありながら本堂の上棟式を迎える前に自害して果てた
おかめさん。夫であり棟梁であった高次は、扇を二つ広げて円にして、
妻おかめの顔を描き、木の先にそれを付けて高々と上げ、女性に対し
人前で感謝をすることも無かったこの時代に、おかめ有難うと叫んだ
そうで。これを見た者はみな涙したといいます。
以来、世の大工たちは、棟上げにはおかめの御幣を上げるようになり、
今に継承されているのだとか。
本堂内には信者さんによって寄進されたおかめの置物や面が数多く
展示されていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/fb/fd37c4f2ea9f46386ccbd5254382f0f3.jpg)
ところで、ぺちゃんこ鼻におちょぼ口、ぷっくりほっぺのおかめさん。
醜女の代表のように言われてますが、下ぶくれのふっくらしたお顔は
平安の昔から美人の条件。意外と絶世の美女と言われていたのかも♪
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/b9/5c1f20078520b7267b7937eb27fa5463.jpg)
何よりも笑顔が素敵ですね、たくさん福を呼んでくれそうな
お多福顔。人気者であったのは間違いなさそう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/3d/7a8d062841afecc8f5a9867f26e6795c.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/27/547dd96ed45f50e337f6ce148cd0f348.jpg)
今ならマツコ・デラックスと人気を二分できたかも・・・(^_^ゞ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/fd/79bb021a8cd5f5bbd842ab6c338c57d2.jpg)
笑う角には福来る。笑うって免疫力を高め、健康にも良いそうですね。
そう言えば子供の頃、お正月はおかめの福笑いで大笑いしてたな♪
おかめ顔のお面は古くから存在し、お亀、阿亀、お多福、阿多福とも
書かれ、文楽人形ではお福、狂言面では乙御前(おとごぜ)あるいは
乙(おと)ともいう。
やはり滑稽な醜女として扱われることが多いですが・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/10/cfc309f1538edfa4968d458461b36799.jpg)
そもそも起源は、日本神話のアメノウズメ(古事記では天宇受賣命、
日本書紀では天鈿女命と表記されている)。
「岩戸隠れ」のくだりなどに登場。太陽の神・天照大神が岩屋に
こもり、世の中真っ暗闇。困った八百万の神々は策を講じ岩戸の前で
どんちゃん騒ぎ。そこでアメノウズメがおっぱいもおまたも丸出しで
踊り、盛り上げたお蔭で岩戸を開けることができたとさ。
おかめの始まりアメノウズメは日本最古のストリッパー踊り子として
芸能の女神として信仰されていますね。
そんなことからか、ちょっとセクシーなおかめさんも・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/25/6c41a722a9c7b421019f98986be3e4d1.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/90/c962b0f5cef5fb3c17161c6e0f5a4866.jpg)
不細工な女性を「オカチメンコ」なんて呼びますが、その語源は
オカメチンコ・・・じゃ無いですからね!(^_^ゞ
語源と言えば「俳優」という言葉が初めて出てきたのは日本書紀。
「わざおき」と読むようですが「天鈿女命(アメノウズメノミコト)
…手に茅纏(ちまき)の矟(ほこ)をもち,天石窟戸(あまのいわやど)
の前に立たして,巧に俳優(わざおき)す」とあるのが初見だそうです。
これも読みようによっては、かなり意味深?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/2f/a7c7fe58cbf89debfcecee29d8f43a09.jpg)
このエロじいの手のようにね・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/da/0e8afaa4d3725e011d2b4ae946b31769.jpg)
それにしても国宝の本堂の中に、これですから♪
ぜひ外国の観光客の方にも見て欲しいですね、日本の文化を(笑)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/8a/bc57d07ae2fe1462e88d169e186bb1df.jpg)
千本釈迦堂では2月3日の節分に「おかめ福節分会」があります。
見ものは本堂で行なわれる茂山社中奉納による
狂言「鬼追いの儀」・・・
鬼が登場して、打ち出の小槌を振り回し暴れまわります。暴れる
鬼達を「鬼は外」と豆まき攻撃の武力行使、一時は退散させますが
再びやって来て暴れ出す鬼達。今度も豆まきで鎮めようとしますが、
逆に鬼に襲いかかられ占拠されてしまう始末。
そこに、おかめが愛嬌を振りまきながら登場。鬼達はおかめの愛嬌に
へなへなとへたってしまい、無抵抗に。おかめにさとされた鬼達は
武装解除、打ち出の小槌を渡します。おかめに改心させられ、今後は
人を守護する事を誓い、おかめと共に去っていく・・・
この後、ここでの福豆まきは「福は内!」「福は内!」の掛け声で
行なわれ、「鬼は外!」とは言いません。
この一風変わった節分行事、何やら現代の外交にも通じそうな・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/6f/c64c83ccb585f52b3b533d3b2e91c2b0.jpg)
お多福に化けたお狸?そのまんまやん・・・(^_^ゞ
何故か河童も見かけましたが・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/29/fd315ac302e6939ddf2a1b8bec5a5713.jpg)
2016.1/24、千本釈迦堂にて。
ここの本堂を建築する際、棟梁を務めた大工「長井飛騨守高次」の
妻がおかめさん。その物語はHPによると・・・
「高次が重要な柱の寸法を間違えて短く切り過ぎた際、枡組で補えば
良いと助言して、窮地を救いながらも「専門家でもない女性の知恵で
棟梁が大仕事を成し遂げたと言われては夫の恥」と上棟式を迎える
前に自害した」
有名な「おかめ」のふくよかな笑顔は明るい人柄を今に伝えています。
悲話の主人公「おかめ」の“助け合う円満な夫婦であり続けたい”
という強い思いがお参りする人を応援してくれるのかも知れません。
・・・と、結ばれていますが、現代人にとっては何か理不尽に感じて
しまいますね。今ならおかめさん、良妻賢母で機智知に富んだ人気の
コメンテーターになれたかも。経歴詐称をしなければね。(^_^ゞ
時代とは言え、夫の危機を救うベストアドバイスをしたのに
世間の目を気にして、自ら命を絶ち口封じ??
自殺するほどの強い意志があれば、秘密を守れると思うけど
そういう性格じゃなかったのかな(笑)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/61/e89100792f2a3973425b3eace808cd34.jpg)
境内には江戸時代、京の大工がおかめさんの冥福を祈り建てたという
宝篋印塔(おかめ塚)があります(写真右端)。
阿亀多福像は昭和54年、有志によって置かれたものですが、ちゃんと
手には枡組(ますぐみ)を持っていますね。
この像を造立された有志には大林組、清水建設、飛島建設など
建築関係も名を連ねています。
無事建設成就し、度重なる戦乱にも残った本堂とも結びつき厄除、
招福のおかめ信仰につながっているようです。
これで分かりますよね、新築で棟上げの時(上棟式)、関西だけかも
知れませんが、おかめの面をあしらった「おかめ御幣」と言われる
お飾りを棟の高いところに工事の安全や魔除けの目的で飾ります。
そうそう、「となりのトトロ」の屋根裏のシーンでちらっと出て
きたりしますね。まっくろくろすけも出てきますが・・・(^_^ゞ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/d6/083cd58ff54005d9548a5081931a415d.jpg)
こんな話が残っています・・・
一番の功労者でありながら本堂の上棟式を迎える前に自害して果てた
おかめさん。夫であり棟梁であった高次は、扇を二つ広げて円にして、
妻おかめの顔を描き、木の先にそれを付けて高々と上げ、女性に対し
人前で感謝をすることも無かったこの時代に、おかめ有難うと叫んだ
そうで。これを見た者はみな涙したといいます。
以来、世の大工たちは、棟上げにはおかめの御幣を上げるようになり、
今に継承されているのだとか。
本堂内には信者さんによって寄進されたおかめの置物や面が数多く
展示されていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/fb/fd37c4f2ea9f46386ccbd5254382f0f3.jpg)
ところで、ぺちゃんこ鼻におちょぼ口、ぷっくりほっぺのおかめさん。
醜女の代表のように言われてますが、下ぶくれのふっくらしたお顔は
平安の昔から美人の条件。意外と絶世の美女と言われていたのかも♪
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/b9/5c1f20078520b7267b7937eb27fa5463.jpg)
何よりも笑顔が素敵ですね、たくさん福を呼んでくれそうな
お多福顔。人気者であったのは間違いなさそう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/3d/7a8d062841afecc8f5a9867f26e6795c.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/27/547dd96ed45f50e337f6ce148cd0f348.jpg)
今ならマツコ・デラックスと人気を二分できたかも・・・(^_^ゞ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/fd/79bb021a8cd5f5bbd842ab6c338c57d2.jpg)
笑う角には福来る。笑うって免疫力を高め、健康にも良いそうですね。
そう言えば子供の頃、お正月はおかめの福笑いで大笑いしてたな♪
おかめ顔のお面は古くから存在し、お亀、阿亀、お多福、阿多福とも
書かれ、文楽人形ではお福、狂言面では乙御前(おとごぜ)あるいは
乙(おと)ともいう。
やはり滑稽な醜女として扱われることが多いですが・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/10/cfc309f1538edfa4968d458461b36799.jpg)
そもそも起源は、日本神話のアメノウズメ(古事記では天宇受賣命、
日本書紀では天鈿女命と表記されている)。
「岩戸隠れ」のくだりなどに登場。太陽の神・天照大神が岩屋に
こもり、世の中真っ暗闇。困った八百万の神々は策を講じ岩戸の前で
どんちゃん騒ぎ。そこでアメノウズメがおっぱいもおまたも丸出しで
踊り、盛り上げたお蔭で岩戸を開けることができたとさ。
おかめの始まりアメノウズメは日本最古の
芸能の女神として信仰されていますね。
そんなことからか、ちょっとセクシーなおかめさんも・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/25/6c41a722a9c7b421019f98986be3e4d1.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/90/c962b0f5cef5fb3c17161c6e0f5a4866.jpg)
不細工な女性を「オカチメンコ」なんて呼びますが、その語源は
オカメチンコ・・・じゃ無いですからね!(^_^ゞ
語源と言えば「俳優」という言葉が初めて出てきたのは日本書紀。
「わざおき」と読むようですが「天鈿女命(アメノウズメノミコト)
…手に茅纏(ちまき)の矟(ほこ)をもち,天石窟戸(あまのいわやど)
の前に立たして,巧に俳優(わざおき)す」とあるのが初見だそうです。
これも読みようによっては、かなり意味深?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/2f/a7c7fe58cbf89debfcecee29d8f43a09.jpg)
このエロじいの手のようにね・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/da/0e8afaa4d3725e011d2b4ae946b31769.jpg)
それにしても国宝の本堂の中に、これですから♪
ぜひ外国の観光客の方にも見て欲しいですね、日本の文化を(笑)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/8a/bc57d07ae2fe1462e88d169e186bb1df.jpg)
千本釈迦堂では2月3日の節分に「おかめ福節分会」があります。
見ものは本堂で行なわれる茂山社中奉納による
狂言「鬼追いの儀」・・・
鬼が登場して、打ち出の小槌を振り回し暴れまわります。暴れる
鬼達を「鬼は外」と豆まき攻撃の武力行使、一時は退散させますが
再びやって来て暴れ出す鬼達。今度も豆まきで鎮めようとしますが、
逆に鬼に襲いかかられ占拠されてしまう始末。
そこに、おかめが愛嬌を振りまきながら登場。鬼達はおかめの愛嬌に
へなへなとへたってしまい、無抵抗に。おかめにさとされた鬼達は
武装解除、打ち出の小槌を渡します。おかめに改心させられ、今後は
人を守護する事を誓い、おかめと共に去っていく・・・
この後、ここでの福豆まきは「福は内!」「福は内!」の掛け声で
行なわれ、「鬼は外!」とは言いません。
この一風変わった節分行事、何やら現代の外交にも通じそうな・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/6f/c64c83ccb585f52b3b533d3b2e91c2b0.jpg)
お多福に化けたお狸?そのまんまやん・・・(^_^ゞ
何故か河童も見かけましたが・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/29/fd315ac302e6939ddf2a1b8bec5a5713.jpg)
2016.1/24、千本釈迦堂にて。