思えば、すでに四国八十八ヶ所巡礼も結願されていた7駆さんを追いかけて・・・
2011.6/19、第一番札所『那智山 青岸渡寺』を皮切りに始めた 西国三十三所巡礼。
番外3寺を含めた36番目のお寺は、『谷汲山華厳寺(たにぐみさん けごんじ)』。
巡礼の終着駅、西国三十三所満願霊場。これにて無事、結願(けちがん)達成です♪
華厳寺は33所で最も東に位置する岐阜県にあります。
Googleマップでルート案内を試したら「地点が道路から離れているか、サービス
提供範囲外の可能性があります」って・・・w
県道40号に山門前って交差点があり、そこに建っている総門をくぐって行くと
待ち構えているのが、駐車場の呼び込み。これってあまり好きじゃないんですよね
京都の郊外のお寺でもよく見ますが・・・
お寺の駐車場(無料)もあるかもと、確かめるため先まで行ってみたら何と!
日・祝日は「これより先、通行止め」だとか。結局「たかい400円」の駐車場に
停めました。10:30ですがまだ充分余裕あり700台収容の町営駐車場でした。
ちなみに平日ならこの先の無料駐車場に停められるはずですw
以前「近畿 道の駅スタンプラリー」に挑戦しましたが、範囲はほぼ同じですね。
近畿エリアなら京都市はほぼ真ん中、何処へ行くのも楽です。道の駅の場合は、
414日で101拠点走破達成!できましたが、巡礼はそんなに甘くなかったです。
歩き、特に難所も多いので・・・
「観光プラザ」と銘打たれた小屋、ここから門前町を歩いてお寺を目指します。
1kmほどもあるという門前町通りには、色んなお店が軒を連ねていました。
秋の味覚をならべたお店や、秋の石?菊花石と言うそうです。菊の花のような
模様が特徴。この辺りの名産なんだそうで、石を売る店も多かったです。
門前町ならでは?それらしいお土産物屋さんも・・・
そうそう、このお店は見逃せません。
「ういろ 三枡屋」
名物なんだそうで、行列ができ、早々に売り切れることもあるとか。
しめしめ、行列はできてません。でも帰りに通りがかった時にはもう・・・
旅館や食べ物屋さんも。さすが巡礼の門前町って感じかな。
さて、長い門前通りを抜けると、立派な二層の仁王門に突き当たります。
いよいよ満願霊場の入口です。
とてつもなく大きな草鞋(わらじ)が奉納されています。
運慶作と伝えられる金剛力士像(仁王像)、格子が太くて見辛いですが。
仁王門をくぐると、石畳の真っ直ぐな参道。まだ本堂は見えません。
仁王門を入ってすぐ右手には
[放生池(ほうじょうち)]と[地蔵堂]
[三十三度石]
参道の真ん中には、三十三度石、百度石、焼香堂。両脇には百八燈が並んでいます。
[百度石]と[焼香堂]。 石畳の参道と両脇に並ぶ[百八燈]。
[一乗院](上)と、[法然院](下)
参道の左右には塔頭や堂宇が建ち並んでいます。
なかなか見応えがあるお寺でした。
[明王院]
明王院には、荼枳尼天(だらにてん)や阿弥陀如来像が祀られています。
他にも・・・
[白象?]
大人の方は乗らないようにね。
ゾウさんの隣り、水琴弁財天のところには「水琴窟」があって、
[水琴窟]
よほど心地よい音がしたのでしょうか・・・(^_^ゞ
[延命地蔵尊]
ここにも[延命地蔵尊]、そして[念仏石]謂れがあるのでしょうが・・・
[十王堂]
長~い石段の先に本堂がやっと見えてきます。
ここの石段は、整っていて勾配もそれほど苦にならなかったです。
三界万霊・・・ん~、難しいです。ネット検索してもいい加減な間違った解釈が
いっぱい出てきます。仏教用語の本来の意味は、よくよく勉強しないとね。
左が観世音菩薩、右が勢至菩薩の大きな菩薩像があります。
[一切経堂](上)と、[英霊堂](下)
[三十三所堂]
最後の石段を登りきると、すぐに本堂です。
よいちょ、よいちょ・・・頑張った子には
こんなご褒美が待っています・・・望んではいなかったでしょうが。(^_^ゞ
[本堂・拝所]
お寺の創建は1200年以上前、延暦17(798)年です。ご本尊は秘仏ですが
幾度かの戦火により伽藍も焼失しているので、当時のものかどうかは?
縁起はと言うと、奥州会津の大口大領(おおぐちだいりょう)という人物が
御告げにより霊木を手に入れ、それを持って都の仏師に十一面観世音を刻んで
もらいその帰路、観音像が杖、笠、草鞋を履き自ら歩き出しました。
「遠く奥州の地には行かない。我、これより北五里の山中に結縁の地があり、
其処にて衆生を済度せん」と言うと、この地で立ち止まり突然重くなって
動かなくなります。大領はここが結縁の地だろうと思い、ここで修業をしていた
豊然上人(ぶねんしょうにん)と力を合わせて山谷を開き、堂宇を建てて
尊像を安置しました。
これにより開祖は豊然上人、本願は大口大領とされています。
なおその際、堂近くの岩穴より油が湧き出し、燈明に使ったことから「谷汲山」の
山号、地名になったようです。
拝所は薄暗い上に線香の煙が充満していました。
本堂の正面、両側の柱には[精進落しの鯉]と言われるものが、阿吽一対あります。
満願参拝を済ませた巡礼者がこれに触れ、これまでの精進生活から解放されて
普通の生活に戻るための習わしのようですが・・・
ところで「精進」と言うのも仏教用語。本来は修業につとめはげむとか、
悪を断ち善を行うという意味。落としてしまってはいけないものですね。(^_^ゞ
「精進料理」と言うのがありますね、肉食はいけないと誤解されている仏教には、
「殺すまい、盗むまい、不倫すまい、嘘をつくまい、酒を飲むまい」の五戒が
ありますが、肉を食うまいとはされていません。ただし酒は駄目、放逸になり
精進を妨げる大きな要因になります。ただ不飲酒戒を守らぬ者でも阿弥陀さまは
救って下さるのだとか・・・フレキシブルな宗教ですね♪
[賓頭盧尊者像]
[納経所]
満願の寺ならではでしょうか、御朱印も3枚セット。(^_^ゞ
現在(本堂・観音堂)、過去(満願堂)、未来(笈摺堂)の3つになっています。
○宗派:天台宗 ○開基:豊然上人・大口大領
○御本尊:十一面観世音菩薩 ○創建:延暦17(798)年
御詠歌
世を照らす 仏のしるし ありければ まだともしびも 消えぬなりけり(現在)
万世の 願いをここに 納めおく 水は苔より 出る谷汲 (過去)
今までは 親と頼みし 笈摺を 脱ぎ納むる 美濃の谷汲 (未来)
これにて西国三十三所巡礼、結願ですが・・・お寺の記事は後編があります。(^_^ゞ
2013.9/22、谷汲山 華厳寺にて。
2011.6/19、第一番札所『那智山 青岸渡寺』を皮切りに始めた 西国三十三所巡礼。
番外3寺を含めた36番目のお寺は、『谷汲山華厳寺(たにぐみさん けごんじ)』。
巡礼の終着駅、西国三十三所満願霊場。これにて無事、結願(けちがん)達成です♪
華厳寺は33所で最も東に位置する岐阜県にあります。
Googleマップでルート案内を試したら「地点が道路から離れているか、サービス
提供範囲外の可能性があります」って・・・w
県道40号に山門前って交差点があり、そこに建っている総門をくぐって行くと
待ち構えているのが、駐車場の呼び込み。これってあまり好きじゃないんですよね
京都の郊外のお寺でもよく見ますが・・・
お寺の駐車場(無料)もあるかもと、確かめるため先まで行ってみたら何と!
日・祝日は「これより先、通行止め」だとか。結局「たかい400円」の駐車場に
停めました。10:30ですがまだ充分余裕あり700台収容の町営駐車場でした。
ちなみに平日ならこの先の無料駐車場に停められるはずですw
以前「近畿 道の駅スタンプラリー」に挑戦しましたが、範囲はほぼ同じですね。
近畿エリアなら京都市はほぼ真ん中、何処へ行くのも楽です。道の駅の場合は、
414日で101拠点走破達成!できましたが、巡礼はそんなに甘くなかったです。
歩き、特に難所も多いので・・・
「観光プラザ」と銘打たれた小屋、ここから門前町を歩いてお寺を目指します。
1kmほどもあるという門前町通りには、色んなお店が軒を連ねていました。
秋の味覚をならべたお店や、秋の石?菊花石と言うそうです。菊の花のような
模様が特徴。この辺りの名産なんだそうで、石を売る店も多かったです。
門前町ならでは?それらしいお土産物屋さんも・・・
そうそう、このお店は見逃せません。
「ういろ 三枡屋」
名物なんだそうで、行列ができ、早々に売り切れることもあるとか。
しめしめ、行列はできてません。でも帰りに通りがかった時にはもう・・・
旅館や食べ物屋さんも。さすが巡礼の門前町って感じかな。
さて、長い門前通りを抜けると、立派な二層の仁王門に突き当たります。
いよいよ満願霊場の入口です。
とてつもなく大きな草鞋(わらじ)が奉納されています。
運慶作と伝えられる金剛力士像(仁王像)、格子が太くて見辛いですが。
仁王門をくぐると、石畳の真っ直ぐな参道。まだ本堂は見えません。
仁王門を入ってすぐ右手には
[放生池(ほうじょうち)]と[地蔵堂]
[三十三度石]
参道の真ん中には、三十三度石、百度石、焼香堂。両脇には百八燈が並んでいます。
[百度石]と[焼香堂]。 石畳の参道と両脇に並ぶ[百八燈]。
[一乗院](上)と、[法然院](下)
参道の左右には塔頭や堂宇が建ち並んでいます。
なかなか見応えがあるお寺でした。
[明王院]
明王院には、荼枳尼天(だらにてん)や阿弥陀如来像が祀られています。
他にも・・・
[白象?]
大人の方は乗らないようにね。
ゾウさんの隣り、水琴弁財天のところには「水琴窟」があって、
[水琴窟]
よほど心地よい音がしたのでしょうか・・・(^_^ゞ
[延命地蔵尊]
ここにも[延命地蔵尊]、そして[念仏石]謂れがあるのでしょうが・・・
[十王堂]
長~い石段の先に本堂がやっと見えてきます。
ここの石段は、整っていて勾配もそれほど苦にならなかったです。
三界万霊・・・ん~、難しいです。ネット検索してもいい加減な間違った解釈が
いっぱい出てきます。仏教用語の本来の意味は、よくよく勉強しないとね。
左が観世音菩薩、右が勢至菩薩の大きな菩薩像があります。
[一切経堂](上)と、[英霊堂](下)
[三十三所堂]
最後の石段を登りきると、すぐに本堂です。
よいちょ、よいちょ・・・頑張った子には
こんなご褒美が待っています・・・望んではいなかったでしょうが。(^_^ゞ
[本堂・拝所]
お寺の創建は1200年以上前、延暦17(798)年です。ご本尊は秘仏ですが
幾度かの戦火により伽藍も焼失しているので、当時のものかどうかは?
縁起はと言うと、奥州会津の大口大領(おおぐちだいりょう)という人物が
御告げにより霊木を手に入れ、それを持って都の仏師に十一面観世音を刻んで
もらいその帰路、観音像が杖、笠、草鞋を履き自ら歩き出しました。
「遠く奥州の地には行かない。我、これより北五里の山中に結縁の地があり、
其処にて衆生を済度せん」と言うと、この地で立ち止まり突然重くなって
動かなくなります。大領はここが結縁の地だろうと思い、ここで修業をしていた
豊然上人(ぶねんしょうにん)と力を合わせて山谷を開き、堂宇を建てて
尊像を安置しました。
これにより開祖は豊然上人、本願は大口大領とされています。
なおその際、堂近くの岩穴より油が湧き出し、燈明に使ったことから「谷汲山」の
山号、地名になったようです。
拝所は薄暗い上に線香の煙が充満していました。
本堂の正面、両側の柱には[精進落しの鯉]と言われるものが、阿吽一対あります。
満願参拝を済ませた巡礼者がこれに触れ、これまでの精進生活から解放されて
普通の生活に戻るための習わしのようですが・・・
ところで「精進」と言うのも仏教用語。本来は修業につとめはげむとか、
悪を断ち善を行うという意味。落としてしまってはいけないものですね。(^_^ゞ
「精進料理」と言うのがありますね、肉食はいけないと誤解されている仏教には、
「殺すまい、盗むまい、不倫すまい、嘘をつくまい、酒を飲むまい」の五戒が
ありますが、肉を食うまいとはされていません。ただし酒は駄目、放逸になり
精進を妨げる大きな要因になります。ただ不飲酒戒を守らぬ者でも阿弥陀さまは
救って下さるのだとか・・・フレキシブルな宗教ですね♪
[賓頭盧尊者像]
[納経所]
満願の寺ならではでしょうか、御朱印も3枚セット。(^_^ゞ
現在(本堂・観音堂)、過去(満願堂)、未来(笈摺堂)の3つになっています。
○宗派:天台宗 ○開基:豊然上人・大口大領
○御本尊:十一面観世音菩薩 ○創建:延暦17(798)年
御詠歌
世を照らす 仏のしるし ありければ まだともしびも 消えぬなりけり(現在)
万世の 願いをここに 納めおく 水は苔より 出る谷汲 (過去)
今までは 親と頼みし 笈摺を 脱ぎ納むる 美濃の谷汲 (未来)
これにて西国三十三所巡礼、結願ですが・・・お寺の記事は後編があります。(^_^ゞ
2013.9/22、谷汲山 華厳寺にて。
いやあ。 結構範囲が広いし飛び飛びなので、
時間がかかりますねー。
それにしても・・・かわいい灯篭。
やっと結願。達成感ありますね♪
さて、次は何をしようかな・・・
僕は達成しちょらんのでわかんないのですが
年数を考慮するとすごいですよね。
これからの人生、ご利益がありますよ。
道の駅は期間も限られていたし、勢いで達成しましたが
こちらはゆっくり、お蔭で還暦過ぎてしまいましたが・・・
やっと結願ですね。
おめでとうございます。
次はどういう企画ですか?
京都ラーメン巡りか、イケズ石巡りとか。
巡る価値ありかも知れません。
2年3ヶ月で36カ所ですか。
月に1~2カ所とは、なかなかのペースですね。
巨大草鞋がすごい。
どなたが履く設定になっているのでしょう?
ちょっと見てみたい(^^)
山寺が多いので、冬場は動けなかったし・・・
巡礼のシンボル、草鞋ですが、ここのは巨大でした。さすが満願の寺♪
あのサイズの草鞋が履けるの・・・大魔神くらいかなぁ
スゴイっす~ヽ( ´∀`)ノ
改めて見ると、結構広範囲の行脚だったんですねぇ。
出来る事ならやってみたい
・・・
と常々ほざいているよーな気が( ̄Д ̄;)
ま、2巡、3巡されている方も居られますが・・・(^_^ゞ
最後のお寺は近畿圏じゃないのに、西国ってちょっと変ですけどね。
機会があれば巡礼もイイかもよ♪