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臨済宗妙心寺派大本山『正法山 妙心寺(しょうぼうざん みょうしんじ)』、
境内は10万坪(13万坪とも)の広大な敷地です。三門、仏殿、法堂(はっとう)
などの中心伽藍の周囲には、多数の塔頭(たっちゅう)が建ち並んでいます。
塔頭の多さでは日本一。まるでお寺の団地? 妙心寺の塔頭は48ヵ院に及び、
うち山内塔頭38ヵ院、境外塔頭10ヵ院の中には石庭で有名な龍安寺も。
日本にある臨済宗寺院約6,000ヵ寺のうち、半数以上約6割近くが妙心寺派
だそうです。その大本山だから、デカいのは納得。
西の御所と呼ばれているそうです(私は初めて聞きましたが)
また、京童の囃子言葉では「大徳寺の茶面、建仁寺の学問面、東福寺の伽藍面、
妙心寺の算盤面(そろばんづら)」と言われています。
利休に代表されるお茶の大徳寺、京都五山の筆頭として学界をリードすべく
奮闘した時代もあった建仁寺、伽藍造りに東奔西走した東福寺、
妙心寺はというと寺院経営に執心して巨大教団を形成したことから
何時も算盤をはじいていた・・・ということかな?(^_^ゞ
「北総門」この日は北門から入りました。クルマで入って行けます。
親切な警備員さんが、ちゃんと案内してくれますよ。駐車場は入って左へ。
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「南総門」こちらが正門。こちらにも3ヵ所駐車場があり、Pの心配はご無用。
駐車場は無料だし、境内に入るのも無料。結構太っ腹♪ ま、御所と同じで
普通に通り抜けの生活路にもなっています。それだけ広いってことで。
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絵図で見ても広大さが分ります、お寺の集合体。詳しくは『妙心寺山内図』
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じっくり見て回ると半日はかかるでしょうね。『半日コース』
この日は、ふらっと立ち寄っただけなので、通り抜け感覚で・・・
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「鐘楼」の1つ。
日本最古の紀年銘鐘である国宝の梵鐘、黄鐘調(おうじきちょう)の鐘。
数年前まで撞かれていましたが、今は法堂の内部に保存されています。
昭和48年までは毎年「行く年来る年」の冒頭を飾っていたそうです。
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案内が無いと迷子になりそう・・・
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「仏殿(ぶつでん)」と「法堂(はっとう)」どちらも重要文化財。
仏殿は非公開、その前には竹垣に囲まれた四本の松「四派(しは)の松」が
植えられています。
法堂、拝観可:500円。鏡天井には、8年の年月を費やして描かれた狩野探幽の
筆による雲龍図(重文)が観られます。どこから見ても睨んでいるように
見えるので「八方睨みの龍」と呼ばれています。
天井に龍の図が描かれるのは、龍が仏法護持の神将の一つとして重んじられて
きたことによります。龍が雲を呼び雨を降らすといわれることから、
法堂に法の雨(法雨)を降らせるために描かれたり、同じ理由で火災より
守ってくれるために描かれるのだという説もあります。
他にも京都で著名な龍の天井画として、
南禅寺(法堂天井)今尾景年筆、東福寺(本堂天井)堂本印象筆、
天龍寺(法堂天井)加山又造筆、相国寺(法堂天井)狩野光信筆、
大徳寺(法堂天井)狩野探幽筆などがあります。
京のドラゴンクエストを楽しんでみるのも面白いかも・・・
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「三門」(重文)内部未公開。
境内で唯一、朱塗りの建物です。東福寺三門、大徳寺三門に次いで古いもの。
「仏殿と法堂とつなぐ廊下」
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「浴室」(重文)「明智風呂」と呼ばれるように、明智光秀を供養するために
建てられたものです。ちなみに、妙心寺には織田信長の墓もあります。
塔頭には石田三成の菩提所だったり、豊臣家ゆかりのものも・・・
とってもディープな戦国史探訪もできそうです。
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三門越しの仏殿、法堂。
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塔頭「退蔵院」(国の名勝および史跡)拝観可:500円
絵図を見ての通り、ここだけでも立派なお寺です。
枯山水の名園「元信の庭」は、画家であった狩野元信による作庭。
国宝、瓢鮎図(ひょうねんず)も観られるようですが、ここにあるのは
レプリカ、本物は京都国立博物館に寄託されているはずです。
瓢鮎図は将軍足利義持が山水画の始祖と言われる如拙に描かせたもので、
ナマズを瓢箪(ひょうたん)で捕まえるという禅問答が描かれています。
後に宮本武蔵がこの絵を前に自問自答したとか。武蔵の刀のツバには
ひょうたんとナマズの意匠が施されたものが残っています。
余談ですが、瓢鮎図、瓢=ひょうたんは、分りますが「鮎」って疑問が・・・
実は「鮎(あゆ)」って漢字は、本来中国では「ナマズ」って漢字。
中国でアユは「香魚」と書きます。「鯰(なまず)」は、和製漢字です。
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三門、仏殿、法堂は南北一直線に並んでいます。
その先に見えるのは大方丈(おおほうじょう)、庫裡(くり)などありましたが、
何やら工事中でして写真は撮ってません。いずれも重文です。
「東海庵」(原則非公開)史跡名勝の枯山水の庭や絵画など重文多数。
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「天球院」京狩野派の祖、狩野山楽・山雪の2人が描いた重文障壁画が多数
収められています。原則非公開ですが、特別公開もあるようです。
塔頭は山内だけでも38寺もありますが、そのほとんどが非公開です。
通年公開しているのは、退蔵院、大心院、桂春院くらいで、他に幾つかは
特別公開、限定公開もあるようです。
境外塔頭である龍安寺(りょうあんじ)は、もちろん通年公開しています。
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気軽に行けるので、散策にはもってこい♪ 歴史好き、美術好きだと
ディープな探索もできます。重要文化財の宝庫みたいなエリアですから。
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迷路好きも楽しめるかも。(^_^ゞ
「大心院」拝観可:300円。枯山水の名園「阿吽庭」で有名。宿坊もあり。
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2014.2/11、妙心寺にて。
境内は10万坪(13万坪とも)の広大な敷地です。三門、仏殿、法堂(はっとう)
などの中心伽藍の周囲には、多数の塔頭(たっちゅう)が建ち並んでいます。
塔頭の多さでは日本一。まるでお寺の団地? 妙心寺の塔頭は48ヵ院に及び、
うち山内塔頭38ヵ院、境外塔頭10ヵ院の中には石庭で有名な龍安寺も。
日本にある臨済宗寺院約6,000ヵ寺のうち、半数以上約6割近くが妙心寺派
だそうです。その大本山だから、デカいのは納得。
西の御所と呼ばれているそうです(私は初めて聞きましたが)
また、京童の囃子言葉では「大徳寺の茶面、建仁寺の学問面、東福寺の伽藍面、
妙心寺の算盤面(そろばんづら)」と言われています。
利休に代表されるお茶の大徳寺、京都五山の筆頭として学界をリードすべく
奮闘した時代もあった建仁寺、伽藍造りに東奔西走した東福寺、
妙心寺はというと寺院経営に執心して巨大教団を形成したことから
何時も算盤をはじいていた・・・ということかな?(^_^ゞ
「北総門」この日は北門から入りました。クルマで入って行けます。
親切な警備員さんが、ちゃんと案内してくれますよ。駐車場は入って左へ。
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「南総門」こちらが正門。こちらにも3ヵ所駐車場があり、Pの心配はご無用。
駐車場は無料だし、境内に入るのも無料。結構太っ腹♪ ま、御所と同じで
普通に通り抜けの生活路にもなっています。それだけ広いってことで。
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絵図で見ても広大さが分ります、お寺の集合体。詳しくは『妙心寺山内図』
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じっくり見て回ると半日はかかるでしょうね。『半日コース』
この日は、ふらっと立ち寄っただけなので、通り抜け感覚で・・・
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「鐘楼」の1つ。
日本最古の紀年銘鐘である国宝の梵鐘、黄鐘調(おうじきちょう)の鐘。
数年前まで撞かれていましたが、今は法堂の内部に保存されています。
昭和48年までは毎年「行く年来る年」の冒頭を飾っていたそうです。
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案内が無いと迷子になりそう・・・
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「仏殿(ぶつでん)」と「法堂(はっとう)」どちらも重要文化財。
仏殿は非公開、その前には竹垣に囲まれた四本の松「四派(しは)の松」が
植えられています。
法堂、拝観可:500円。鏡天井には、8年の年月を費やして描かれた狩野探幽の
筆による雲龍図(重文)が観られます。どこから見ても睨んでいるように
見えるので「八方睨みの龍」と呼ばれています。
天井に龍の図が描かれるのは、龍が仏法護持の神将の一つとして重んじられて
きたことによります。龍が雲を呼び雨を降らすといわれることから、
法堂に法の雨(法雨)を降らせるために描かれたり、同じ理由で火災より
守ってくれるために描かれるのだという説もあります。
他にも京都で著名な龍の天井画として、
南禅寺(法堂天井)今尾景年筆、東福寺(本堂天井)堂本印象筆、
天龍寺(法堂天井)加山又造筆、相国寺(法堂天井)狩野光信筆、
大徳寺(法堂天井)狩野探幽筆などがあります。
京のドラゴンクエストを楽しんでみるのも面白いかも・・・
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「三門」(重文)内部未公開。
境内で唯一、朱塗りの建物です。東福寺三門、大徳寺三門に次いで古いもの。
「仏殿と法堂とつなぐ廊下」
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「浴室」(重文)「明智風呂」と呼ばれるように、明智光秀を供養するために
建てられたものです。ちなみに、妙心寺には織田信長の墓もあります。
塔頭には石田三成の菩提所だったり、豊臣家ゆかりのものも・・・
とってもディープな戦国史探訪もできそうです。
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三門越しの仏殿、法堂。
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塔頭「退蔵院」(国の名勝および史跡)拝観可:500円
絵図を見ての通り、ここだけでも立派なお寺です。
枯山水の名園「元信の庭」は、画家であった狩野元信による作庭。
国宝、瓢鮎図(ひょうねんず)も観られるようですが、ここにあるのは
レプリカ、本物は京都国立博物館に寄託されているはずです。
瓢鮎図は将軍足利義持が山水画の始祖と言われる如拙に描かせたもので、
ナマズを瓢箪(ひょうたん)で捕まえるという禅問答が描かれています。
後に宮本武蔵がこの絵を前に自問自答したとか。武蔵の刀のツバには
ひょうたんとナマズの意匠が施されたものが残っています。
余談ですが、瓢鮎図、瓢=ひょうたんは、分りますが「鮎」って疑問が・・・
実は「鮎(あゆ)」って漢字は、本来中国では「ナマズ」って漢字。
中国でアユは「香魚」と書きます。「鯰(なまず)」は、和製漢字です。
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三門、仏殿、法堂は南北一直線に並んでいます。
その先に見えるのは大方丈(おおほうじょう)、庫裡(くり)などありましたが、
何やら工事中でして写真は撮ってません。いずれも重文です。
「東海庵」(原則非公開)史跡名勝の枯山水の庭や絵画など重文多数。
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「天球院」京狩野派の祖、狩野山楽・山雪の2人が描いた重文障壁画が多数
収められています。原則非公開ですが、特別公開もあるようです。
塔頭は山内だけでも38寺もありますが、そのほとんどが非公開です。
通年公開しているのは、退蔵院、大心院、桂春院くらいで、他に幾つかは
特別公開、限定公開もあるようです。
境外塔頭である龍安寺(りょうあんじ)は、もちろん通年公開しています。
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気軽に行けるので、散策にはもってこい♪ 歴史好き、美術好きだと
ディープな探索もできます。重要文化財の宝庫みたいなエリアですから。
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迷路好きも楽しめるかも。(^_^ゞ
「大心院」拝観可:300円。枯山水の名園「阿吽庭」で有名。宿坊もあり。
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2014.2/11、妙心寺にて。
一つのお寺とは思えない、とてつもない広さですね。
アユの香魚は知っていましたが、鮎=ナマズには仰天です(笑)
よく甲子園球場何個とか東京ドーム何杯分って表現されることがあるけど、
分かりやすいようで、やっぱり分からん
何時でも簡単に行けますよ、グーグルのストリートビューで。(^_^ゞ
ひょうたんなまずで有名な瓢鮎図(ひょうねんず)、
何で「鮎」なのか疑問でした。読みもね。
調べると鮎の読みは、あゆ・でん・ねん・・・関西弁か!?(笑)
和製漢字「鯰」は読みから来ているのかな
仁徳天皇陵が約5万4000坪、東京ディズニーランドは約24万坪・・・
大阪府は5.7億坪、う~ん!よけい分らんな
妙心寺には、見学してませんが通ったことはあります。
http://blog.goo.ne.jp/iinna/e/c23546173817f09ac55eda7649b92c8d