愛する犬と暮らす

この子たちに出逢えてよかった。

ルイのために買ってやったから

2021-08-11 21:48:02 | ルイとの日々

朝の散歩で、帰路にある小休止の場所まできた。
6時を少し過ぎて雲が払われ、太陽の光が射しはじめて暑かった。
ルイの喘ぎもひどくなっていたので、さっそく水を飲ませようと腰をさぐった。
だが、折りたたみの水飲み用カップがない。

きのう、夕方の散歩で水を飲ませたのまではよく覚えている。
拾い上げず、あそこに置いたままで帰ったのかもしれない。

ルイは、へたりこんで喘いでいる。
しかたなく、手のひらにペットボトルの水を受け、数回にわけて水を飲ませた。
水は昨夜から冷蔵庫で冷やしてあり、まだ冷たかった。

家に帰るとすぐ、ルイを置いてカップを探しに夕方の散歩コースに向かった。
すでに真夏の太陽がまぶしく照りつける。
マンションの隣の家の若い男性が犬を散歩させている。
どうやら8月の盆休みに入っているらしい。

きのうルイに水を飲ませた場所ににカップはなかった。
あんなものを拾っていくはずはない。
だが、なければしかたがない。

念のために、遠回りにはなるが、夕方の散歩と同じルートをたどることにした。
それがさいわいした。
すぐに道ばたにカップを見つけたからだ。

原因はよくわからないが、きっとカラビナ型の金具同士をきちんとつながなかったからだろう。
水を飲ませた場所から100メートルほど離れたところに落としたらしい。

水飲みカップはほかにふたつあるが、先住犬のシェラとむぎのお下がりである。
今朝、戻ってきたのはルイのために横浜・元町で買ったものだった。
カップだけではない。ハーネスやリード、カラーなど、ほとんどがシェラやむぎが使っていたものをルイが、いま、使っている。

ルイのために買ってやった数少ない品物だけに、このカップ、やっぱり失くさなくてよかった。

冷たい水を分けあって

2021-08-10 23:31:45 | ルイとの日々

暑い!
ワンコも暑さに慣れてくれるのか、この2、3日、ルイの散歩途中のへたりこみがなくなった。
むろん、喘いでいるし、日陰で小休止のときはたちまちへたりこんでしまう。
ただ、歩きながらへたりこんで、「オレはいきたくない!」という抵抗はなくなった。

暑さに慣れたというより、逆らっても無駄だとわかったからかもしれない。
こちらも、外に出る時間帯に気を配り、とにかく日陰を選んで歩いている。

夕方の散歩で、カンタくんに逢った。
お父さんと一緒だった。
100円ショップで「霧吹きヘッド」を買い、真似をして使っている旨を話した。
カンタくんがお母さんといっしょに散歩しているときに、お母さんには話しておいたが、あの調子では伝わっていないかもしれない。

ルイはカンタくんのように喜ばないが、このごろでは吹きつけても顔をそむけなくなったとことも話した。
暑いからとても助かると……。

とくに夕方の散歩では“噴霧モード”にして、全身を濡らしてやる。
涼しくなるのがわかったというよりも、これもまた慣れだろう、嫌がらなくなった。
顔のほうも同じである。
カンタくんのように自ら進んで「やってくれ!」という態度は示さないけど、されるがままになっている。

もう1本、430mlのペットボトルに水を入れ、冷蔵庫で冷やして持参している。
こちらは飲料用だから少しでも温かくならないようにと工夫をしている。

小休止でルイと分けあって飲んでいるが、これはルイのためであると同時に自分のためでもある。
暑いだけに冷たい水はなかなかいい。

どこまでつづく泥濘ぞ

2021-08-09 11:30:54 | ルイとの日々
台風10号が銚子沖を通過して東北地方の海上に去ったあと、今度は9号が九州から西日本に上陸した。
やがて、この9号が反対側の日本海方面から関東に影響を与えようとしている。

そのせいだろう、朝から晴れたり、強い風雨にさらされたりと、荒れもようの天候になった。
朝のルイの散歩は、さいわい晴れていた5時過ぎから6時過ぎの1時間ですませることができた。
だが、1時間後にはいかにも台風の影響とわかる風と雨に見舞われてしまった。

台風9号の影響はまだだいじょうぶだと思い込んでいただけに、かなりショックだった。
雲があったので、散歩の暑さも少し楽だった。
それでもルイの喘ぎ方はいつもと変わらなかったし、小休止すればすぐに腹這いになっている。

太陽の光が少し黄色くなって、秋が近づいているのが実感としてわかる。
だが、犬たちを苦しめる暑さにはさほどちがいがあるわけではないようだ。
ルイばかりでなく、ほかのワンコたちも等しく辛かろうと思う。

きのう夕方の散歩では、ルイよりもいくらか若いシーズーが道にへたりこんでいた。
飼い主さんは困り果てて、「さあ、いこうよ」と何度も声をかけていた。

夏はアスファルトの路面も熱くなっていて、犬にはさぞつらいだろうと同情してしまう。
以前飼っていたシェラは肉球を火傷させてしまった。
なんともかわいそうなめにあわせた。

夕方の散歩では、路面に手のひらを当てて温度を確認しながら歩いている。
思いのほか路面は熱い。
日陰がなく、避けようがなければ小走りにそこを通過している。

やっぱり、朝は6時前の少しは涼しうちに、夕方は陽が西に傾いた、せめて5時半過ぎ、いや、かぎりなく6時に近い時刻に出るしかあるまい。

こんな悩みもあとひと月以上くりかえしていかざるえないだろう。
例年なら9月になっても暑さは残る。
ひと息つけるのは10月も過ぎてからだろう。

すばらしい!

2021-08-06 14:57:32 | ルイとの日々
カンタくんは、目を細め、顔を突き出してお父さんの次の行動を待った。
お父さんもシュッシュッと噴霧状の水をカンタくんの顔に吹きかけた。

カンタくんは、2歳になる雑種のワンコである。
スリムだが、身体の大きさはシバよりほんの少し大きく、脚は長い。
「りこうですよ」とお父さんの折り紙つきだ。
そうだろうと思う。

ほかのワンコに対してもだが、それ以上に、飼い主以外の人間にはまるで関心を示さない。
たとえば、何度も会って、いつも名前を呼んでいるぼくに対して、まるでぼくが存在しないかのように徹底して無視する。
それでいて飼い主には従順だ。

そして、なんとも静なワンコである。
知れば知るほどぼくはカンタくんに惚れ込んでしまった。
最近では彼の性格を尊重して声はかけないでいる。
というより、その孤高の精神に圧倒され、気安く名前など呼べなくなっていた。

きのうの朝、久しぶりに逢った。
そろそろ暑くなっている6時を少し過ぎたころだった。

どちらが先にアクションを起こしたのかはわからなかった。
もしかしたら、お父さんのほうが先に霧吹きヘッドのついた水入りのペットボトルをカンタくんに向けたのかもしれない。
それにこたえてカンタくんが目を細め、顔を突き出したのかもしれなかった。
絶妙の呼吸だった。

さっそく、ぼくも100円ショップへいって霧吹きヘッドを買ってきた。
夕方の散歩でルイの顔に冷たい水を吹きかけてやった。
ルイはびっくりして顔をそむけた。

1時間ほどの、ゆっくりした夕方の散歩で、何度かルイに霧状の水をかけやる。だが、その度に迷惑そうに嫌がった。
今朝の散歩では少しは慣れたようだが、喜んではいなかった。
少しは涼しくなるかと思い、身体も湿らせた。

何度やっても、今後ともカンタくんのように目を細め、顔を突き出して待ってはくれないかもしれない。
それでも、きっと涼しいに違いないと信じてつづけるつもりである。

きょうも夕方からの散歩では、冷蔵庫で冷やした水をウレタンの袋に入れて持っていくつもりだ。
ルイがカンタくんのようにこたえてくれる日はくるだろうか。

犬が飼い主を反映するなら

2021-08-05 15:22:17 | ルイとの日々

そのゴールデン・レトリバーは、散歩しながら背後から連れているお母さんの腰にしがみついて遊んでいた。慣れているのだろう、お母さんのほうもワンコを叱ったりしない。
いいなぁ、と心から思った。

10歳のオスだという。ルイと同じ年齢である。
ぼくも家人も大きい犬が好きだ。
ルイは中型犬とはいえ、それに「大きいコーギー」とはいわれるものの、やっぱり小型犬よりやや大きいといったところである。

今朝逢ったゴールデン・レトリーバーは体重が45キロあるという。人間なみだ。いま13キロのルイがいちばん体重があったときで15.5キロだった。
これだけの体重があると、性格が荒かったら飼い主もなかなか御しきれないだろう。

ゴールデン・レトリーバーは性格が穏やかだと聞いていたが、犬同士だと攻撃的になるヤツがいる。
もう、15年ほど前になるが、横浜の公園を散歩中、まだ元気だったシェラが背後からいきなり襲われたことがあった。

ゴールデン・レトリーバーが近づいてきたのに気づいたが、温順な犬だとの先入観があってぼくも油断した。そいつがいきなりシェラの背中を咬んだ。
とっさにぼくが蹴りを入れて、それ以上の攻撃をさせなかった。
ゴールデン・レトリーバーもぼくには攻撃しなかった。

シェラを家人に預け、ヤツのリードを引いて繋がれていたトイレの前に連れていき、しっかり結んだ。
やがてトイレからできた飼い主が、リードの結び目をギョッとしたように見た。
ぼくは近づいていっていま起こったことを説明した。
いい歳をした飼い主はそっぽを向いて黙っていた。

「そういう犬だったら、ちゃんとしばらなけりゃ危ないでしょう」
飼い主はぼくを無視したままだった。
この飼い主にしてこの犬ありか。

犬は、ときとして、飼い主の性格を反映することがあるとあるという。
今朝逢った10歳の子はぼくにも頭を擦り寄せてきたくらいだ。やっぱりいい飼い主に恵まれたのだろう。

このところ、すぐ散歩をやめたがるルイも、飼い主を反映して根性不足なのかもしれない。