☆いまだ風邪が本復せず
最悪の週明けを迎えた。先週からの風邪がまったく好転しない。医者からもらった薬はほぼちゃんと飲んでいる。喉の炎症は収まったらしいが、咳はひどくなるし、声もちゃんと出ない。ミーティングなどでの発言に支障が出ている。少ししゃべると咳こんでしまう。
月曜日の朝、再び会社近くのクリニックを訪ねて診てもらった。もう一度、5日分の薬をもらったが前回と同じではない。今度の薬が効いてくれることを祈らずにはいられない。
それなのに、昨夜はベッドに入ると咳がついてしまい、ずっとウトウトコンコン、ウトウトコンコンの連続だった。さすがに午前2時過ぎに起きて咳止めの薬を飲んだ。
劇薬なのであまり立て続けに飲まないほうがいいらしいのだが……ま、飲んでしまった。しばらくしてようやく眠りについた。朝はケータイのアラームが鳴ったのも気づかなかったほどだが、15分遅れで無事に起床できた。
☆この道はいつもきた道
今年は春が一気にきた。ツバキがまだ残っているし、レンギョウとユキヤナギが競演し、コブシは散ったがモクレンが美しい。花ではないが、今朝、会社の近くのメタセコイアの並木では枝に若葉が芽吹いているのを見つけた。
土曜日はまだそれほどではなかったサクラも、日曜日の晴天と暖かさで一気に開花の速度を早めた。ぼくの家の近所はサクラの並木道がたくさんある。日曜日は家人がお店のスタッフとのランチ食事会を予定していたので、彼女を会場のレストランへ送ってからルイと家に戻り、そのあとふたりでサクラ並木の道を歩いてみた。
まだシェラやむぎが元気だったころ、何度か歩いた道であり、出かけたサクラ祭りである。いま、同じ道をルイとふたりでたどってみると、あらためて寂しさが迫ってくる。そのたびにルイに声をかけ、たがいに見交わしながら歩いた。
☆窓外の人出に興奮するルイ
サクラ祭りの会場となっている恩田川のあたりはうんざりするほどの人の波だった。冬がひときわ寒かった今年は、みんながどれだけ春の到来を待っていたのがわかる。むろん、ぼくもまたそのひとりではあるのだけど……。
正午をはさんでの往復1時間ほどの散歩は、その距離よりも暑さでルイは疲れたはずだ。それでも歩き通してくれて、すっかり成長したことを実感した。
散歩に出る前、同じサクラ並木をクルマで通った。ルイが興奮したのは、サクラがきれいに咲いていたからではなく、歩道にルイがびっくりするくらいの人出だったからである。
シェラもむぎも雑踏を歩くのを嫌った。だからお花見以外はできるだけ人混みを避けていた。ルイはシェラやむぎほど如実に雑踏をいやがったりはしないが、興味しんしんでいつだれに跳びつくかわからないので気が抜けない。お花見どころではないのである。
来年のお花見は、もうちょっとのどかな気持ちで歩けることをひたすら祈ってしまう今年の春である。