さあて、この方角から彫刻を写真にとると、
どうも露出がむつかしいです。
この「イブ」という名の作品も
おかげで写真から全体がわかりにくいです。
まあ、実際これらの作品を
じっくり見ようと思えば、
その場でしっかりと
作品の周りを見て回ることですね。
いやあ、なかなか忙しそうな会社員や
OLがたくさん歩いている中で、
慣れてない人は
ちょっと抵抗あるでしょうけどねえ。
doironはまあこういうことには
普段の生活上から見ても
ほとんど慣れきりましたけどね。
でもねえ、この「イブ」という作品は
みなさんあまり知らないでしょうねえ。
doironは予習していったから
わかっているけど、
そうでない人は、
この作品の作家があの
「考える人」なんかを作った
「オーギュスト・ロダン」
のものだとはあまり知られてないでしょうねえ。
ちなみに、道を歩いている人に
聞いてみても、
わかるのは100人に一人くらいかなあ。
この大阪市の彫刻取り組みは、
「大阪市彫刻ストリート」と言われており、
その手の人から見ればどれも本物で、
高級品ばかりなんだそうです。
さすがに、これくらいの大きさになると、
「境港の妖怪たち」みたいに
指を折っていったとか、
落書きをするような人が
現れたりするようなことは
あまりないようですねえ。
あるのかな?
まあ、あまり聞きませんね。
裸婦が一人盗まれたとかね。
でも馬鹿な奴はどこにもおるもので、
気を付けてほしいと思います。
さて場所は「平野町」のところにまで
出てきました。
ここにあったのが「桑原巨守」さんの
「大空に」という作品です。
もうこの方は亡くなっていますが、
大学の名誉教授であり、
この人の名前の付いた彫刻館が
群馬県にあるそうです。
名前から「巨泉」さんを思い出しますが、
全く関係ありません。
たぶん、彫刻界の有名な方なんでしょうねえ。
この作品には「動き」があり、
とても好感の持てる作品でした。
これは「日高正法」さんの
「啓示」という作品です。
女性が手を挙げて、
タクシーに乗りたいという
気持ちを啓示しており、
つかれたタクシー運転手が
この横で止まってしまうという
事件があったとか無かったとか。
ほんとは、「神の啓示」という
宗教的なものを具現化しているそうです。
なかなか見る人によって
いろんなとらえ方があるようです。
そしてこれがあの有名な
「ジョルジオ・デ・キリコ」の作品。
「ぺことりゅうちぇる」
じゃなかった
「ヘクテルとアンドロマケ」です。
「よう値切るからあんたまけといて」
でもありません。
いやいや、それにしても
このキリコは形而上絵画の創始者です。
キリコといえば、
もうイタリヤのこの画家か
能登地方の祭りの「キリコ」を思い出します。
今月に、大学の同窓会があって
もうすぐ金沢へ行くのですが、
同窓会後、彼らと能登を
旅行することになっています。
そのなかでdoironは、
このキリコを展示している
「輪島市のキリコ会館」に
行ってみようと提案しているところです。
乗ってくれるかなあ。
話は彫刻からずれてしまいましたので
また元に戻しましょう。
このイタリヤの「キリコ」の作品は
卵型の顔、紡錘型の足、
らせん状の腕なんかがよく使われており、
この作品もそのスタイルで貫かれています。
その先に建てられてあったのが、
「御堂筋完成50周年」記念碑ですねえ。
あ、今50年ではないですよ。
昭和62年に建てられてあるようですから、
そのころにできた道ですねえ。
と言ってるうちに、
このコース探索の折り返し地点となる
淀屋橋が遠くに見えてきました。
あの橋より北側には彫刻は
設置されていないそうです。
まだコツコツと頑張りましょう、
と続く。