今日は朝から空がぐずつき、雨降り状態に!羽織袴を着た男子や振袖を着た女子、ドレスを着た女子、それにちょっと着飾った若いパパママたちが下の通りを歩いている。子供たちの手には、千歳飴の袋をぶら下げられている。晴れていれば、如何にもあでやか、元気いっぱいの子供の顔が見られたのだろうが、雨降りで心なしかうつむき加減で、ちょっと寂しそう。昨日まではあれほど晴天に恵まれていたのに、今日は、何と運の悪いことだろう!
私は、11月15日生まれ、大学の頃、「世の中の人は私の誕生日を祝ってくれている。」と勝手なことを言いふらしていたのだが、いつもつるんでいた女友達が、千歳飴を買ってきてくれた。まあ、義理も義理で、大したことではないのだが、その時は何かうれしくなったことを思い出した。その女友達、今は某大手建設会社の社長夫人となっているという。特に、美人として目立っていたわけでも、お嬢様という感じではなく、むしろ田舎者といった印象が強かった。それが、どうして、社長夫人になったのか、どういう出会いなのだろうかと思っていた。大学の同窓会で、出会ったとき、本人に「どうやって知り合ったの?」と問うてみたところ、何でも、イギリスに留学中の頃らしい。本人は、「日本人はあまりいなかったので、入れ喰い状態よ!」とさらりと答えた。まあ、異国の地にあって、同じ日本人ということで親しくなり、交際に発展したのだろう。そして、今はセレブとなり、私とは別世界の人となって、生活している。
人は出会い方によって、その後の人生に大きな違いが出て来るものだ。人生は、偶然の積み重ねで進んでいく、幸せを掴むも、不幸を掴むも、出会い方次第だ。ただ、出会いですべてが決まるかというと、その後、どう動くかがもっと大きな影響を与えるのは言うまでもない。それなりの才能や大変な努力が不可欠だ。出会いは単なるきっかけであって、そのチャンスを活かすか、殺すかは本人次第なのだ。