ここ最近,自動車による交通事故(人身事故)の禍々しいニュースがとりわけ目立っているような気がする。それは高齢者による迷走運転がもたらす恐怖ばかりではなく,老若男女の運転者を問わず,彼ら彼女らがいつなんどき加害者として俎上に挙がるのか知れたものではないという蓋然性においてのことだ。そして,痛い目に会い悲惨な思いを被るのはいつだって交通弱者たる歩行者であり自転車である。昨日もまた,まことに悲しむべき自動車事故が報じられた。それは,滋賀県・琵琶湖畔の県道T字路交差点でのこと,クルマ同士が衝突し,そのうち1台がはずみで舗道の方へと突っ込み,そして,舗道のすみで纏まって信号待ちをしていた保育園児13名と保育士3名を根こそぎ薙ぎ倒したということだ。結果,幼児2人が死亡,1人が重体,その他13人が重軽傷を負った。一方,クルマを運転していたのは52才と62才のオバサンらしいが,恐らくいずれもかすり傷程度だったものと推測される。グーグルマップで見ると,その付近はずっと昔,水生生物調査で何度か訪れている懐かしい場所であり,私にとっても全く他所事とは思われない。その後,インターネット情報等により当該事故ニュースのことを見聞きするたびに,亡くなった幼児らを思って涙が溢れてくるのを止めることが出来なかった。これをクルマによるテロ(大量虐殺)と言わずして何と言おう!
私自身はクルマの運転を辞めてかれこれ10年近くになる。その後はずっと,公共交通機関の利用を別にすれば,自転車および徒歩での移動をメインに生活して現在に至っている。そして移動の際に,街中で,あるいは街道沿いで,何度も何度もクルマと危険遭遇した。時には本当に危機一髪のことすらあった。今から8年ほど前(2011/02/06),このブログに書いた自転車関連記事の一部を以下に再録しておく。
(前略) 。。。昨日,私が幹線道路を自転車で走行中のこと。信号機のある交差点にさしかろうとしたとき,対向の右折車線にいた大型トレーラーがゆっくりと右折をはじめた。それをやり過ごして当方は直進したのだが(もちろん前方は青信号である),その大型トレーラーの尻を慌てて追いかけるようにして,少し離れた後方から白い大きな石鹸箱がスピードを上げて私の直前で右折したのだ。まさか曲がってくるとは思わなかったのでこちらも少し慌てたが,日頃,そのような石鹸箱の理不尽な生態については十分に織り込み済みなので,とっさに回避行動をとって事故には至らなかった。ケド,正直かなり危ないところだった。現代クルマ社会において街中が日々戦場であることは今さら言うまでもないことだが,自転車走行時,とりわけ交差点内においては十二分に注意力を働かせる必要があることを改めて痛感した次第である。そもそも,古今東西を問わず,交差点(carrefour)ないし十字路(croisement)というエリアが常に拮抗,摩擦,ないし衝突の危険性を孕んだ場所であったことはこれまでに数多の歴史が示してきた訳でして。。。 (後略)
ちなみに,文中の「白い大きな石鹸箱」とは,ワンボックス・ワゴン車を指している。それも,愚鈍な運転をするクルマを揶揄した言い方だ。これでも当時はまだ,そのような不逞な輩どもに対して強く反発し,異議申し立てを発信する元気があったのだが,現在の老いたる私はそのような気力も失せ果て,「たった二歳で死んでいった子ら」の蜉蝣の如き儚い人生に対して,ただただ深い祈りを捧げる事しかできないのだ。 ゴメン!
ああ,メソメソジジイの悲しみがとまらない。。。
私自身はクルマの運転を辞めてかれこれ10年近くになる。その後はずっと,公共交通機関の利用を別にすれば,自転車および徒歩での移動をメインに生活して現在に至っている。そして移動の際に,街中で,あるいは街道沿いで,何度も何度もクルマと危険遭遇した。時には本当に危機一髪のことすらあった。今から8年ほど前(2011/02/06),このブログに書いた自転車関連記事の一部を以下に再録しておく。
(前略) 。。。昨日,私が幹線道路を自転車で走行中のこと。信号機のある交差点にさしかろうとしたとき,対向の右折車線にいた大型トレーラーがゆっくりと右折をはじめた。それをやり過ごして当方は直進したのだが(もちろん前方は青信号である),その大型トレーラーの尻を慌てて追いかけるようにして,少し離れた後方から白い大きな石鹸箱がスピードを上げて私の直前で右折したのだ。まさか曲がってくるとは思わなかったのでこちらも少し慌てたが,日頃,そのような石鹸箱の理不尽な生態については十分に織り込み済みなので,とっさに回避行動をとって事故には至らなかった。ケド,正直かなり危ないところだった。現代クルマ社会において街中が日々戦場であることは今さら言うまでもないことだが,自転車走行時,とりわけ交差点内においては十二分に注意力を働かせる必要があることを改めて痛感した次第である。そもそも,古今東西を問わず,交差点(carrefour)ないし十字路(croisement)というエリアが常に拮抗,摩擦,ないし衝突の危険性を孕んだ場所であったことはこれまでに数多の歴史が示してきた訳でして。。。 (後略)
ちなみに,文中の「白い大きな石鹸箱」とは,ワンボックス・ワゴン車を指している。それも,愚鈍な運転をするクルマを揶揄した言い方だ。これでも当時はまだ,そのような不逞な輩どもに対して強く反発し,異議申し立てを発信する元気があったのだが,現在の老いたる私はそのような気力も失せ果て,「たった二歳で死んでいった子ら」の蜉蝣の如き儚い人生に対して,ただただ深い祈りを捧げる事しかできないのだ。 ゴメン!
ああ,メソメソジジイの悲しみがとまらない。。。