日常的に自転車でアチコチを走り回るとき,常にという訳ではないが,首からデジカメをぶら下げて出掛けることが割と多い。人間万事塞翁が自転車,誰もが明日をも知れぬジンセイを日々刻々と生きているが故に,いつ・なんどき・どこで・どのようなシャッターチャンスがあるかわかったものではない(自転車にドラレコなんか付けてないわけだし)。ただし,私個人的には携帯スマホとかを対象物に向けて写真を撮るなんてぇことは結構ハズカシイ行為でありミットモナイ所作であると思っているので,写真に撮って残しておきたい,あるいは撮って残す必要性があると思われる被写体に遭遇したときは,それが風景だろうが動植物だろうが,あるいは人物だろうが事象だろうが,最低限の礼儀として対象に向かってカメラをキッチリと向けることにしている。現在の貧しい境遇にあっても,一応,デジカメは何台か所有している。いずれも安価な機種だけれども,普段もっぱら持ち歩くのはそのなかでも一番安物のコンデジで,約2年近く前にネットのメルカリにて3,000円程で入手したキャノンのIXY200Fという古いカメラだ。これが軽薄短小的に気軽に扱えるものだから結構重宝している。それ以前はパナソニックのLumix DMC-FT1という防水コンデジをよく持ち歩いていたが,少々重くて首に負担がかかるため,そちらは現在では予備的カメラとして使われている。ちなみに重量を計測すると,前者は135g,後者は185gで,一眼レフカメラなどと比較すれば両方とも大して変わらない程の軽さかも知らんが,この約50gの差が老人の劣化した頸椎や後頭下筋群などには随分とコタエルのです。
なお,現在所有している他のデジカメとしては,ニコンCOOLPIX990とか,同じくニコンのCOOLPIX P600などもある。そのうち前者は旧仕事場に置かれた実体顕微鏡の三眼鏡筒部に固定したままで,そこから取り外されることはほどんどない。また後者は,倍率60倍ズームの望遠レンズを有しているため,もっぱら拙宅の庭(猫の額)に植栽された樹々や花々を訪問する鳥やら昆虫やら両生・爬虫類やら小型哺乳類やらを窓から撮影するときに出番があるくらいだ。さらに,少し前まではデジイチのオリンパスペンミニE-PM1という機種も持っていたのだが,さすがにこれは現在の私には分不相応な「お洒落カメラ」と思われたので,つい先日売却してしまった。
振り返れば,過去長年にわたり携わっていた仕事(水商売)はフィールドワークが主体であったため,カメラは必須の調査道具であり,必需品であった。それゆえ,デジタル以前のフィルム・カメラの古き良き時代から,一眼レフカメラ,コンパクトカメラ,工事現場用カメラ,水中カメラ,顕微鏡専用カメラ等々を各種取り混ぜ,さまざまな機種を所有し,それぞれを使い倒してきた。その台数はトータルすれば20~30台は下らないのではなかったろうか。今となっては個々の機種名称さえも碌すっぽ思い出せない。というか,既に失われたモノタチをあえて思い出したくもありません。
その後,社会全体がデジタル主流の時代へと推移してゆくとともに,私の所有するカメラも,デジタルカメラ&フィルムカメラの併用期を経たのち,やがて完全にデジカメ・オンリーへと移行して現在に至っている。そのデジタルカメラも,これまで専ら仕事で使用してきた機種は数知れずあったように思うが,大部分は既に闇の彼方に葬り去られてしまい(あぁカシオ,あぁソニー,あぁペンタックス,ミノルタ,リコー。。。),かろうじて現在手元に残っているのが先に挙げた機種くらい,というわけだ。
ときおり夢の中で,いろんなカメラ・トラブルで困惑している自分を見出すことがある。いずれも昔々のフィールドワークでの出来事だ。増水した川の渡渉時に転倒して高価な一眼レフを水没させてしまいアタフタしている自分,その現場で絶対必要な交換レンズが調査機材の山に埋もれて行方不明になってしまいオロオロとそれを探し続ける自分,ある場所にセットした自動タイマーが意に反して誤作動してしまい貴重なシーンを撮り損ねてガックリしている自分,深山渓谷の崖を降りる途中で足を踏み外すもカメラのストラップが枝に引っ掛かって何とか滑落を免れ危うくイノチビロイした自分,単純なチョンボによる電池切れのために作業全体を中断せざるを得なくなりナサケナサ一杯の自分,などなど,いまだにその種の悪夢にウナされることがあるのだ。これらは死ぬまで,少なくともこの先メデタク完全認知症になるまで,決して消え去ることはないであろう悪夢だと観念している。。。
閑話休題。で,最近ではどんな被写体を,その首からぶら下げた安物デジカメで撮っているのかと申せば,例えばこんな風景だったりする。
「風景」というよりも,「殺風景」といった方がより適切だろう。ほんの1ヶ月ほど前のことになるが,拙宅からほど遠からぬある地区の通り沿いに,このような立てカンバンが突如として多数林立した。上記はそれらのうちの一部に過ぎないのだが,そうやって地域の風景は汚され,蔑まれ,蹂躙されていったわけである(おっと,現在進行中のハナシか)。ま,ヨロシクやって下さい,という訳にもいくまい。私事を述べれば,その手のプロパガンダ,アジテーションは,今から半世紀も昔の1960年代後半には,わたくしの周囲において比較的馴染みあるものだった。ああ,あれから幾星霜。夢と現実のはざまで生きてゆく限り,亡霊は繰り返し現れるというわけだ。
それにしても,最後の「バカ絵」は一体何だろう? 自虐の詩か? はいはい,かように馬鹿馬鹿しい話ならいくらでもございます(ガックリ)。
ところで今年の梅雨はいつ頃明けるのだろうか。ジメジメ・ムシムシした毎日が続き,背中が痛い,首が痛い,あぁ気が滅入る。。。
なお,現在所有している他のデジカメとしては,ニコンCOOLPIX990とか,同じくニコンのCOOLPIX P600などもある。そのうち前者は旧仕事場に置かれた実体顕微鏡の三眼鏡筒部に固定したままで,そこから取り外されることはほどんどない。また後者は,倍率60倍ズームの望遠レンズを有しているため,もっぱら拙宅の庭(猫の額)に植栽された樹々や花々を訪問する鳥やら昆虫やら両生・爬虫類やら小型哺乳類やらを窓から撮影するときに出番があるくらいだ。さらに,少し前まではデジイチのオリンパスペンミニE-PM1という機種も持っていたのだが,さすがにこれは現在の私には分不相応な「お洒落カメラ」と思われたので,つい先日売却してしまった。
振り返れば,過去長年にわたり携わっていた仕事(水商売)はフィールドワークが主体であったため,カメラは必須の調査道具であり,必需品であった。それゆえ,デジタル以前のフィルム・カメラの古き良き時代から,一眼レフカメラ,コンパクトカメラ,工事現場用カメラ,水中カメラ,顕微鏡専用カメラ等々を各種取り混ぜ,さまざまな機種を所有し,それぞれを使い倒してきた。その台数はトータルすれば20~30台は下らないのではなかったろうか。今となっては個々の機種名称さえも碌すっぽ思い出せない。というか,既に失われたモノタチをあえて思い出したくもありません。
その後,社会全体がデジタル主流の時代へと推移してゆくとともに,私の所有するカメラも,デジタルカメラ&フィルムカメラの併用期を経たのち,やがて完全にデジカメ・オンリーへと移行して現在に至っている。そのデジタルカメラも,これまで専ら仕事で使用してきた機種は数知れずあったように思うが,大部分は既に闇の彼方に葬り去られてしまい(あぁカシオ,あぁソニー,あぁペンタックス,ミノルタ,リコー。。。),かろうじて現在手元に残っているのが先に挙げた機種くらい,というわけだ。
ときおり夢の中で,いろんなカメラ・トラブルで困惑している自分を見出すことがある。いずれも昔々のフィールドワークでの出来事だ。増水した川の渡渉時に転倒して高価な一眼レフを水没させてしまいアタフタしている自分,その現場で絶対必要な交換レンズが調査機材の山に埋もれて行方不明になってしまいオロオロとそれを探し続ける自分,ある場所にセットした自動タイマーが意に反して誤作動してしまい貴重なシーンを撮り損ねてガックリしている自分,深山渓谷の崖を降りる途中で足を踏み外すもカメラのストラップが枝に引っ掛かって何とか滑落を免れ危うくイノチビロイした自分,単純なチョンボによる電池切れのために作業全体を中断せざるを得なくなりナサケナサ一杯の自分,などなど,いまだにその種の悪夢にウナされることがあるのだ。これらは死ぬまで,少なくともこの先メデタク完全認知症になるまで,決して消え去ることはないであろう悪夢だと観念している。。。
閑話休題。で,最近ではどんな被写体を,その首からぶら下げた安物デジカメで撮っているのかと申せば,例えばこんな風景だったりする。
「風景」というよりも,「殺風景」といった方がより適切だろう。ほんの1ヶ月ほど前のことになるが,拙宅からほど遠からぬある地区の通り沿いに,このような立てカンバンが突如として多数林立した。上記はそれらのうちの一部に過ぎないのだが,そうやって地域の風景は汚され,蔑まれ,蹂躙されていったわけである(おっと,現在進行中のハナシか)。ま,ヨロシクやって下さい,という訳にもいくまい。私事を述べれば,その手のプロパガンダ,アジテーションは,今から半世紀も昔の1960年代後半には,わたくしの周囲において比較的馴染みあるものだった。ああ,あれから幾星霜。夢と現実のはざまで生きてゆく限り,亡霊は繰り返し現れるというわけだ。
それにしても,最後の「バカ絵」は一体何だろう? 自虐の詩か? はいはい,かように馬鹿馬鹿しい話ならいくらでもございます(ガックリ)。
ところで今年の梅雨はいつ頃明けるのだろうか。ジメジメ・ムシムシした毎日が続き,背中が痛い,首が痛い,あぁ気が滅入る。。。