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マスクを巡る諸問題,とか

2013年01月19日 | 日々のアブク
 この冬は例年に比べてかなり寒いように感じる。それは単に私自身が年をとって基礎体力が衰えたせいなのかも知れない。でも,寒い。とにかく寒い。気象情報をみると当地の最低気温は連日氷点下の値を示している。なかにはマイナス5℃なんて日もあった。すわ,地球寒冷化の影響か? 第四間氷期がソロソロ終わろうとしているのか? そんなわけで,ここ最近5~6年ほどは冬場に自室で暖房機器を使わずに何とか過ごしてきたのだが,今年からは方針変更,夜間に限ってエアコン暖房を入れることにした。お陰でモコモコしたダウン・ジャケット(Mountain Equipment製)とダウン・オーバーズボン(Mont-Bell製)は着用しなくなり,ペラペラの上着(UNIQLO製)で済ませている。はい,軟弱者の仲間入りでアリマス。

 加えて,今年から「マスク愛好者」の仲間入りもした。

 きっかけは100円均一ショップである。以前にも記したが,ウチのすぐ近所に昨春 100均ショップが新規オープンし,なかなか便利なので日常的にちょくちょく利用している。そこで売られているマスクがえらく安いのだ。立体ギャザー&不織布三層フィルター構造の,いわゆる「使い切りマスク」というヤツで,1箱50枚ないし60枚入りで100円ポッキリ(ただし消費税は別途)。それも時期によって入荷商品の種類が少しずつ異なっており,これまでにトータルで大人用,子供用取り混ぜて5~6種類が店頭に並んだように思う。とりあえず製品品質を比較するために大人用の3種類,計160枚を購入してみた。といっても3箱で315円,1枚当たりタッタの2円なわけです。そうだ。去年,やはり家の近所のドラッグストアで使い切りマスクを1箱(60枚入り)買ったのだが,その価格は 超特価!ということでニッキュッパ(298円)だった。そのときも,昨今マスクは随分と安くなったものだなぁ,と感じ入ったものだが,それから1年たってこの値下がりよう。一体何なのだ,この価格破壊ぶりは。まるで,大豊作で無惨にも捨てられてゆくキャベツ状態デハナイカ!



これが100円


これも100円


これだって100円


これは去年買った298円


 とにもかくにも,そうやって私も一夜にしてマスク大尽となり,そして世間並みにマスクマンとなった次第であります。

 家の中ではだいたいマスクを着用している。マスクをしていると菓子類などの間食をムダに口に入れる度合いが減るし,同じくドリンク類を必要以上に摂取することも少なくなる。まぁ,口にチャックを付けたようなものか。また,特に就寝時には必ずマスクをするようにしている。冬場はとにかく室内が非常に乾燥するので,寝ているあいだに喉を痛めることが以前はときどきあったのだが,マスクをしてからはそのようなことは全くなくなった。

 一方,外出時については,徒歩や自転車で外出する時には基本的にマスクはしない。冷たい空気を頬に直接受けながらキリリとした気分で野外を歩いたり自転車で走ったりすることが冬の良さ,醍醐味だと感じているからだ。第一,マスクをしてうつむき加減に歩く姿はかなりミットモナイ。また,マスクをして自転車に乗るとすぐにメガネが曇って大変ウットウシイ。バスとか電車に乗る場合(めったにないのだが)については,駅のホームなどでは やはりマスクはしないが,車内ではマスクを着用する。同じように,町中のお店に入る時も,混んだ店内(ジャスコ改めイオン,ヤマダ電機,カインズホーム,ブックオフ,100均ショップ,などなど)では,やはりマスクを付ける。このように着脱を繰り返していると,平均して一日に2枚くらいはマスクを使用することになる。まさに,使い切りマスク様様である。そのお陰で,かどうだかはわからないが,今のところ風邪引きとは無縁の毎日を過ごしている。

 ところで,ハズカシナガラ,私自身,実は過去にはマスクオタク?だった時期もあるのデス。仕事場の備品保管庫には今でもさまざまなマスクが仕舞われていると思うが,既に破棄した物を含めれば,これまでにかなりの種類と量のマスクを使用してきた。室内作業においていろんな化学薬品,フォルマリン,エタノール,グルタルアルデヒド,キシレン,フェノキシエタノール,水酸化カリウムなどなどを使用する機会が多かったため,それらは業務用衣料品としてのマスクであった。作業の程度に応じて,市販のごく一般的なマスクから,現在の「使い切りマスク」と同じ形状でより高機能タイプのもの,かなり本格的な防毒マスクなどまで,さまざまな種類を使い分けていた。

 ちなみに,我が家にある最も高価なマスクは,3M(スリーエムヘルスケア)の防毒マスク6000シリーズという製品で,これにホルムアルデヒド用吸収缶というのをセットして使用していた。価格は一式で8,000円くらいだったと思う。現在でも仕事場でホコリをかぶっていることだろうと思って探してみたら,マスク本体が2台,未使用の吸収缶が4セット残っていた。これだけで2万円位だろうから,その金で100均ショップ・マスクを買えば,およそ1万枚!?が入手できる計算になる。ああ,メマイがする。

 恐らくは支那大陸のとある地方にあるみずぼらしい工場で,農村から出稼ぎにきた貧しいオネエチャンたちが日々黙々と大量生産しているであろう「使い切りマスク」。それらは現在の私どもの暮らしのなかで非常に有用有益なグッズであり,まさに生活必需品となっているのは確かなことだろう。一方で,ついこの間までは,昔ながらのガーゼマスクを1枚100円くらいで薬局で購入し,それを何度も洗いながら繰り返し使い続けるといった生活を我々はおこなってきたわけだ。激動する世界経済のなかでモノヅクリを考える,なんて,既にして姥捨て山に近づいている老人には詮無い事だけれども,これからの若い人は大変だなぁ,とかシミジミ思ったりするのである。マスクの世界もなかなかに奥が深い。

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