少々困ったオトモダチ

1998年09月17日 | ミーシャ!
 オトモダチづきあいも度が過ぎると少々困ったことになる。昼間,こんなことがあった。

 午前中,いつものように二階で仕事をしていると,部屋の外のそう遠からぬところからフギャフギャフギャー!と大きな悲鳴があがった。何事かと驚いて部屋を出てあちこち探索してみると,なななんと!寝室の隅っこの方に「黒ちゃん」がちゃっかりと座っており,こっちを睨んでいるではないか。一方,お相手たるミーシャはどこにも見当たらない。当の黒ちゃんはかなり興奮している様子で,私を見るなり,フーッ!と強く威嚇してきた(おいおい,まるで居直り強盗に遭遇したような気分だぜ)。

 で,こちらもつい対抗上,いったん引き返して納戸からテニス・ラケットなぞを持ち出してきたりして,しかる後に改めてゆっくりと黒ちゃんに近づいた。すると敵はいきなりカーテンによじ登り,そして始末の悪いことに,上の方でレースのカーテンに絡まってしまった。ありゃりゃ,興奮に油を注いでしまった。

 とりあえずそっとガラスの引戸を開け,そしてカーテンの上方でニッチモサッチモいかなくなっている黒ちゃんを,ラケットで無理矢理押し出すようにしてベランダへと追いやった。

 引戸を閉めて一息つき,さて,この後始末をどうしようか。まず,ミーシャを探しに階下に降りてゆくと,アチャー!居間の長椅子の脚にスプレーされていた。いや臭いのなんの,本当にまいった。

 ミーシャは階下にもいないようだった。台所の網戸が少し空いていたので,恐らく外に逃げ出して?いったのだろう。再び二階の寝室にゆき,ガラス戸越しにベランダを覗いてみると,おやおや黒ちゃんはまだそこにいた。エアコンの室外機の上にデレリンとうずくまり,上目づかいにこちらを睨み返す。どうやら下には飛び降りることが出来ないとみえる(この意気地なし!)。

 まあいいか,しばらくこのままにしておこうと判断保留,再び仕事に戻った。

 顛末は約3時間後,外出先から戻った妻と2人で“黒ちゃん追い出し共同作戦”を敢行することによって幕切れとなった。もっとも,作戦がそう簡単に成功したわけではなく,黒ちゃんはベランダからなかなか動こうとせず,オドシタリスカシタリ,そしてやっとのことでベランダから寝室へと招き入れると,こんどはベッドの下に潜りこまれたりして,それはかなりの大騒動であった。黒ちゃんサイドにしてみれば大変な厄災日,恐らくしばらくはウチに寄りつかないであろう。

 ところで,ねぇミーシャ,もう少しお行儀のいいオトモダチはいないのかなぁ? 
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「地理オンチ」のクマさんを... | トップ | 言われたことが守れない »
最新の画像もっと見る

ミーシャ!」カテゴリの最新記事