ナンシー関とボリス・ヴィアン,ともに享年39才

2002年06月12日 | 日々のアブク
 ナンシー関が死んだ。同時代のサブカルチャー,特にテレビ・メディアに対する冷徹で痛烈な批評には,世代の差を越えて納得し感心させられることしばしばであった。その出自はともあれ,「消しゴム版画家」などというメチエは単なる表看板に過ぎないのであって,テレビ文化の硬派論客としてまことに希有な才能であったと思う。

 新聞記事には享年39才,死因は虚血性心疾患とあった(ヲイヲイ,まるでボリス・ヴィアンと同じじゃないか!) また,身長150cm,体重100kg超とも記されていた(ヲット,こっちは全然違うか!) 多分,ここ10年以上の間は何やら得体の知れぬデーモンにずっと取り憑かれていたのだろう。自らジャンヌ・ダルクとなってこのケーハクな時代を生き急いだのだろう。とまれ,あの独特の芸風を継承するものは現状においては多分いないと思う。その早すぎる死に,合掌。
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