ISIの上にも30x年

映画を見た時の感想を入れときます

2016/02/14 「オデッセイ」

2016-02-14 00:00:00 | 日記
「オデッセイ」

 本作はリドリー・スコット監督で、マット・デイモン主演によるSF作。
デイモン扮する宇宙飛行士が、火星に取り残されて1人で生き延びると言う話。
数年前に、同じく宇宙空間に取り残されるゼロ・グラビティと言う作品があったが、
条件的には本作の方が数段悪い。
さて、どう生き延びるのか、関心あるところです。

①デイモン砂嵐による事故で火星に取り残される。船員は死亡と断定して帰還

 マーク・ワトニーらのチームは火星の有人探査計画に参加。
火星に設置した基地に滞在していた。
だが、激しい砂嵐が発生し、滞在継続が困難と判断された為、
計画を切り上げて帰還する事に。
基地から脱出用のロケットへ徒歩で移動するが、
飛んできたアンテナが突き刺さってマークが飛ばされてしまう。
視界不良の為確認できないが、マークは死亡したものと判断される。
船長は後ろ髪引かれる思いの中、火星からの脱出を指示。
軌道上に待機する大きな母船にドッキングし、地球への帰路に着く事となる。

②基地で畑を作り、次の着陸までの3年分の食糧や水を作る

 だが、マークは生存していた。
砂嵐が収まり、意識が戻った彼は基地へ帰還。
刺さったアンテナを抜いて応急措置をする。
血が穴をふさいだ為、宇宙服からの空気の流出が防がれた様だ。
仲間が帰還してしまったと悟った彼は、通信手段もない為、
4年後に次の宇宙船が来るまで、自分の生存を知らせる事は出来ないと考える。
この後、マークはいつ死ぬかもしれないと、記録を残し続ける。
食糧は長期間の滞在を想定されていなかったが、
6人分あるので、1年程度は持ちこたえる事が出来る。
問題は、残りの3年間をどうやって生き長らえるかだ。
マークは、火星の土をスコップでかき集めて、基地内に畑を作る。
食糧のじゃがいもを植え、貯められていた排泄物を堆肥に。
水は酸素と水素を結合させれば良いと、装置を作る。
こうして畑が出来、やがて見込み通りにじゃがいもが育つのだった。
マークは植物学者で、その知識が役立ったと称するが、
じゃがいもを植えるくらいは誰でも思い付くかも。

③次の着陸地点へ移動する練習する。途中で充電する想定

 マークは、4年後に次の探査船が来た時に、
その着陸地点にいなければならないと考える。
太陽光で充電する式の車で移動するのだが、一度の充電でたどり着ける距離ではなく、
何日もかけて途中で充電する必要があるのだ。
実際に練習してみた彼は、実行可能と判断する。

④管制室で動きに気づいて、生存と判断

 その頃、NASAの管制室では、火星の動きに気付き始める。
リアルタイムで画像を受信できる訳ではなさそうだが、
基地の近くにある車が移動しているのを発見したのだ。
NASA長官は、一旦は死亡したと発表したマークが、
実は生きているらしいと再度発表する。

⑤最初は1文字ずつだったが、通信で文章ならやりとりできるように

 地上から着陸船のカメラを遠隔操作できるので、
これを動かした所、マークもそれに気付く。
そこでマークは、「届いてますか」と書いたプレートをカメラに写し、
近くにはイエスとノーのプレートを立てる。
すると、カメラがイエスの向きに動いた為、
ようやくコミュニケーションが図れていると悟るのだった。
だが、すべての質問をイエスとノーでやりとりしていては、膨大な時間がかかる。
カメラの周囲にアルファベットを並べる事を考えるが、
それでは一文字の間の角度が狭すぎて分かりにくい。
そこで、16進数でコミュニケーションを図る事を思い付く。
地上でも意図を察し、
同じ型の着陸船を組み立ててカメラの動作を確認しつつ、文章を伝える。
その結果、ちょっと配線をさわるだけで、文字によるチャット形式の会話が可能に。
マークは喜ぶが、
帰還中の仲間たちが自身の生存を知らされていないと知り、複雑に想うのだった。

⑥急いで救助船を打ち上げるが失敗。中国から協力の話が来る

 地上では、マーク救助の為にロケットが突貫工事で作られる。
本来ならばテストを何回もしなければならないのだが、
長官からそこを割愛しろと指示が出たのだ。
完成したロケットは打ち上げられるが、
問題があったらしく、発射直後に爆発してしまう。
関係者は呆然とするが、そんな中、中国航空局から支援の申し出を受ける。
中国では完成間近のロケットがあり、それを提供すると言うのだ。
計算通りに行けば、マークの残りの食糧がなくなる前に火星に到達出来る。

⑦畑が爆発し、食糧が持たないと判明

 だが、マークの畑の装置で爆発が発生。
作物が全滅し、再度畑を作り直すが、救助まで食糧が持たせらるかは微妙だ。

⑧帰還中の母船を引き返させる案が浮上

 そんな中、NASA長官の顔も知らない若造が妙案を思いつく。
地球へ帰還中の母船を、地球の周りを回って引き返らせるのだ。
そして、途中で中国の救助船とドッキングして火星に向かう事により、
到達日数を短縮できるのだ。
フライトディレクターのヘンダーソンはこの案に乗り気だが、長官は反対する。
成功確率も微妙な上、母船の乗員は宇宙滞在期間が半年以上も延びてしまう。
1人の命の為に、全員の危険は冒せないと言うのだ。

⑨案は却下されるが、地上でも母船でも命令違反して、救助作戦が決行される事に

 母船は匿名の通信で受けて、乗員はこの作戦を知らされていた。
実はヘンダーソンがこっそり知らせており、彼は作戦終了後に辞職する覚悟だ。
一方、マークを置いてきた事を悔やんでいた船長も作戦に乗り気だが、
実行には乗員全員の同意が必要だ。
船長ともう1人は軍人なので、命令違反で軍事裁判を受ける事になるだろう。
他の乗員も二度と宇宙へは出られなくなる。
だが、宇宙にはもう十分すぎるほど滞在したと、全員が作戦に同意する。

⑩デイモン充電しながら移動開始

 作戦を知らされたマークは、火星脱出用の救助船へ移動を開始する。
太陽光充電式の車で、移動したり充電したりを繰り返す。
その途中でマークは、火星はもはや自分の土地だとか、
何をやっても火星記録だとか語る。
原作は「火星の人」と言う題名で、
どうやらこのあたりが重要らしいのだが、映画ではさらりと描かれる。

⑪救助船で火星脱出。軽くするためカバー外しすぎた影響で高度が足らない

 救助船は母船から遠隔操作できる為、マークは乗ってさえいればいいはずだ。
だが、ドッキングコースを考えると、救助船の重量を限りなく落とす必要があった。
パネルとかを外すよう指示され、
最後には天井部分を外してビニールシートをかぶせる始末。
いよいよ打ち上げられるが、
ビニールシートがはがれて空気が入り、速度が落ちてしまう。

⑫デイモン船外に出て空を飛び、船長も船外に出て回収。

 その結果、ドッキングコースから離れてしまうマーク。
船長は、これ以上乗員を失いたくないと、自ら船外活動用スーツを着て外へ。
救助船を回収しようとするが、命綱が届かない。
船長は命綱を外させようとするが、
あなたばかり活躍させたくないと、マークは思い切った行動に出る。
船外に出た彼は、宇宙服の腕の部分に穴を開け、
漏れる空気の勢いでアイアンマンの様に飛び、母船にたどり着こうと言うのだ。
船長は飛んできたマークの腕をつかもうとするが失敗。
だが、マークが命綱をつかんで、すかさず船長がぐるぐる巻きにして回収。
火星滞在中に、船長の趣味の70年代とかの音楽ばかり聞いていたマークは、
あなたの音楽の趣味は最低だと言う。
母船に入ったマークは乗員たちに歓待され、
その様子を中継で見ていた世界中の人々は喝采するのだった。

⑬その後の各人の様子が描かれる

 それから数ヶ月後。マークは無事地球に戻っていた。
マーク救出に奮戦した人たちは、
中国の人とかも含めて、その後も人のつながりが続いていた。
命令違反をしたヘンダーソンは、ゴルフコーチになっていたが、
その仕事もまんざらでもなさそう。
マークは、訓練生たちに自らの体験を語る。
死ぬかと思った事は何度もあった。
困難も数多くあったが、1つずつ解決していけば、前へ進めるのだと。

 と言う訳で、序盤に、デイモンは仲間の宇宙飛行士と共に火星を探査しており、
軽口を叩いた為に通信を切られる。
そのせいで、忘れられたのかなと思った瞬間、
これって、宇宙のホームアローンじゃないか?と感じた。
(ひょっとしたら、通信を切られたのは他の隊員だったかも)
結局、忘れられたのではなく、
その後に事故があるんだけど、ホームアローンと言う印象は最後までぬぐえず。
デイモンが事故死したと判断した隊員たちは、確認出来ないまま地球に帰還する事に。
生きていたデイモンは、基地に戻って、
次の宇宙船が来る4年後まで生き延びる方法を考える。
残された食糧は1年程度しか持たず、
残りの3年分の食糧が必要だと、基地内に畑を作ってじゃがいもを育てる。
水分も必要だと、酸素と水素を化合して作り出す。
肝心の酸素をどうしたかは触れられてない。じゃがいもの光合成で何とかなるのか?
そもそも、じゃがいもばかり食べて栄養分が偏る事はないのか?
。。なんて点は気になりつつも、
デイモンはアイデアを出す事がどこか楽しげで、
ホームアローンでなければロビンソンクルーソーと言う程度。
ゼログラビティほど精神的に追い込まれない。
一方、地上ではクルーザーが動いている事に気づいて、デイモンが生きていると知る。
予告編では、デイモンの通信を受信して管制室が驚くように見せていたが、
本編にそういうシーンはない。
何とか文字でやりとり出来るようになるだけだ。
後半はどうやってデイモンを救出するかになって、
そこにはアポロ13を連想させるシーンや、
ヤマトを連想させるシーン(全員が命令違反する)などどこかで見た場面が展開。
悲壮な雰囲気はどうにも薄く、ホームアローンと言うのも遠からず。
予告編を作った人も何か違うと感じて、本編にないシーンを作ったのでは。
置き去りにされたデイモンが上昇するロケットに絶叫するシーンや、
何ヵ月かぶりに会話できて感激するシーンがあっても良さそうだが、それもない。
展開は面白い(興味深いと言うべきか)が、
そうした予想されたシーンがないせいか、何となくパンチ不足。
ところで、船長役はゼロダークサーティの人だけど、
デイモンも彼女もインターステラーに出ていた。
かの作品のデイモンの役柄は、人類未踏の惑星で仲間を待っていた宇宙飛行士。
このダブり感も、本作の印象にマイナスに働いてるかも。
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2016/02/14 「黒帯ドラゴン」

2016-02-14 00:00:00 | 日記
「黒帯ドラゴン」

ジョーンズ (ジム・ケリー)
シドニー バードの娘(グロリア・ヘンドリー)
バード ジョーンズの師匠
ステファノ 組織のボス
ピンキー ステファノの手下

 組織のボスであるステファノは、市民センター予定地を入手して儲けようと目論む。
だが、バードの空手道場が立ち退きを拒否した為、
彼に金を貸している手下ピンキーを手配。
ピンキーはバードを脅すが、誤って死なせてしまう。
道場の権利は、バードの娘シドニーが持つと判明。
バードの弟子で警察の協力者であるジョーンズとシドニーは、
ステファノの屋敷から金を盗み出し、ピンキーに返済。
はめられたと気付いた一味に襲撃されるが、
返り討ちにし、全員を警察につき出すのだった。

 と言う訳で、70年代に流行った黒人を主演に据えたアクション。
主役のジム・ケリーは、燃えよドラゴンで主役から3番目だった人。
相手役グロリア・ヘンドリーは死ぬのは奴らだの黒人初のボンドガール。
師匠の道場が組織に狙われ、ケリーが大暴れすると言う話。
単なる地上げなんだけど、微妙に話が入り組んでもどかしい。
ただし、燃えよドラゴンみたいな香港映画風ではなく、
アメリカ映画になってる点は好感が持てる。
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