大往生の鈴虫君に感謝です

ついに鈴虫君がいなくなった

昨年からの卵の孵化に失敗して全滅してしまったから、今年は知人から譲ってもらった数十匹に数匹を買い足して、血縁が偏らないように飼育ケースを三つに分けて飼ってみた。

夏から秋にかけて実に心地よい声を聴かせてくれた。
飼育ケースごとに鳴いてくれるから、一晩中鳴き声が途切れることなく軽い響きを楽しむことができた。

毎日、三つのケースを手入れするのが日課だった


そんな鈴虫たちも一生を終える時期が来て、最後には雄が一匹になった。

鈴虫も寂しいだろうがよく鳴いてくれて、毎晩澄んだ声を聴かせてくれると感心しながら、注意深く観察してきた。

最後の一匹は雄の鈴虫君


鳴き声がしないとき、ついに亡くなったかなと思いながらギターの練習を始めると、連れ鳴きの様にリーンリーンと鳴き始めるから可愛い。

翌朝、何となく静かな気がして飼育ケースを開けると、羽を開いたまま力尽きたように動かなくなっていた。

昨晩、鳴いたままで力尽きたようである


羽を擦るようにして鳴きながら、そのまま動かなくなったのだろう。何ともいえない哀愁が漂う。

たかが鈴虫だがひと夏を楽しませてくれた。毎朝面倒をみてきたから、寂しいけれど大往生の鈴虫君であったと納得する。

半月ほどかけて一匹ずつ亡くなっていき、飼育マットの中には卵が産み付けられているのが分かる。

来年こそ孵化してくれるだろう


鈴虫が入った３ケースを開けてナスや水苔を取り替えるのが夏季のルーティンになり、毎日繰り返していると不思議と可愛くなってくる。

毎朝起きてからの活動に新鮮な行動を追加してくれて、規則正しい生活習慣をくれた鈴虫君に感謝した日になりました。


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