凱旋門賞でディープインパクトが負けた理由は、余所(よそ)行きの競馬に尽きます。調教師も含め、スタッフ全体がリラックスしていなかったので、それが賢いディープインパクトに伝わり、微妙にリズムが崩れていたのです。
取材規制があっただけでなく、池江調教師が前夜祭のパーティを欠席し、レースに全てを注いでいると報道がありました。でもそれらの態度は、馬にとってはマイナスなのです。特にディープインパクトは、レース前半を遊びながら走った時の方が好結果なタイプの馬なのですから、周りが緊張すると気を遣って力を発揮できないのです。
武騎手も、パドックでは緊張して青ざめていました。それで、レースでは血迷って先行し、しかも道中で無理に外に出すなど、いつものディープインパクトとは異なった騎乗をして、ディープインパクトのリズムを失わせてしまったのです。ディープインパクトは、レースのタイムが遅いと苦戦するタイプです。弥生賞、有馬記念、凱旋門賞、例年の勝ちタイムより2~4秒も遅いレースでは、負けるか勝っても辛勝です。これが、同じサンデーサイレンス産駒でも、スローペースに強かったマンハッタンカフェとの決定的な違いです。マンハッタンカフェが今年のレースに出ていたら勝てたでしょう。
ディープインパクトは、ミスターシービーやダンシングブレーヴのように乗り方が難しい名馬なのです。ですから、小頭数になった今年の凱旋門賞では、前半は最後方からポツンと離れるくらいで遊ばせて、最後の600mだけレースをするというのがディープインパクトにとっての理想だったのです。
武騎手は、日本では天才扱いされますが、世界的には普通の騎手です。本当の天才はデットーリ騎手クラスの事を言うのです。海外で長距離レースを勝った事のない武騎手には、凱旋門賞は荷が重いのが現状なのです。ですから、来年の凱旋門賞のディープインパクトの鞍上は、デットーリやペリエなどの外国人騎手に変えるのが理想ですが、それも出来ないでしょう。それは、日本の競馬がまだヌルマ湯の中にある事を意味するのですが。
ディープインパクトの実力は、ハリケーンランとシロッコに先着したところで評価されるべきです。ですから、レースでは負けましたが彼らとの勝負では勝っていたのです。ディープインパクトがレースでも勝って真の世界チャンピオンになる道は、スタッフ全体がリラックスして自然体で臨む事。これ以外にありません。できたら、日本から3~4頭程度は一緒に出場し、ディープインパクトやハーツクライが孤立する環境を改めるべきです。世界の社台ファームがそれをしないのは、怠慢でしかありません。社台の兄弟は仲が悪いのかな?エルコンドルパサーが教えてくれた、凱旋門賞挑戦への理想的なステップも、今回は生かされませんでした。
ディープインパクト以外にも、オペラハウスの最高傑作メイショウサムソン、フジキセキの最高傑作ドリームパスポートなど、ヨーロッパでも活躍できる馬はたくさんいます。少し前の、宝塚記念でシンボリクリスエスとネオユニヴァースを子供扱いしたヒシミラクルなどは、明らかにスタミナが要求されるヨーロッパ向きです。サッカーボーイの子供は、ヨーロッパの方が向いているのではないでしょうか。芝が深い洋芝だった頃の阪神を得意にした、メジロマックイーンやトウカイテイオーなども、絶対にヨーロッパ向きだったと思います。挑戦しないで能書きを垂れるのはやめて欲しいですね。という事で、来年以降に期待しましょう。気軽に挑戦すれば結果は自ずと付いてきます。心配するのは信仰心の欠如なのですから。
エフライム工房 平御幸(Miyuki.Taira)
取材規制があっただけでなく、池江調教師が前夜祭のパーティを欠席し、レースに全てを注いでいると報道がありました。でもそれらの態度は、馬にとってはマイナスなのです。特にディープインパクトは、レース前半を遊びながら走った時の方が好結果なタイプの馬なのですから、周りが緊張すると気を遣って力を発揮できないのです。
武騎手も、パドックでは緊張して青ざめていました。それで、レースでは血迷って先行し、しかも道中で無理に外に出すなど、いつものディープインパクトとは異なった騎乗をして、ディープインパクトのリズムを失わせてしまったのです。ディープインパクトは、レースのタイムが遅いと苦戦するタイプです。弥生賞、有馬記念、凱旋門賞、例年の勝ちタイムより2~4秒も遅いレースでは、負けるか勝っても辛勝です。これが、同じサンデーサイレンス産駒でも、スローペースに強かったマンハッタンカフェとの決定的な違いです。マンハッタンカフェが今年のレースに出ていたら勝てたでしょう。
ディープインパクトは、ミスターシービーやダンシングブレーヴのように乗り方が難しい名馬なのです。ですから、小頭数になった今年の凱旋門賞では、前半は最後方からポツンと離れるくらいで遊ばせて、最後の600mだけレースをするというのがディープインパクトにとっての理想だったのです。
武騎手は、日本では天才扱いされますが、世界的には普通の騎手です。本当の天才はデットーリ騎手クラスの事を言うのです。海外で長距離レースを勝った事のない武騎手には、凱旋門賞は荷が重いのが現状なのです。ですから、来年の凱旋門賞のディープインパクトの鞍上は、デットーリやペリエなどの外国人騎手に変えるのが理想ですが、それも出来ないでしょう。それは、日本の競馬がまだヌルマ湯の中にある事を意味するのですが。
ディープインパクトの実力は、ハリケーンランとシロッコに先着したところで評価されるべきです。ですから、レースでは負けましたが彼らとの勝負では勝っていたのです。ディープインパクトがレースでも勝って真の世界チャンピオンになる道は、スタッフ全体がリラックスして自然体で臨む事。これ以外にありません。できたら、日本から3~4頭程度は一緒に出場し、ディープインパクトやハーツクライが孤立する環境を改めるべきです。世界の社台ファームがそれをしないのは、怠慢でしかありません。社台の兄弟は仲が悪いのかな?エルコンドルパサーが教えてくれた、凱旋門賞挑戦への理想的なステップも、今回は生かされませんでした。
ディープインパクト以外にも、オペラハウスの最高傑作メイショウサムソン、フジキセキの最高傑作ドリームパスポートなど、ヨーロッパでも活躍できる馬はたくさんいます。少し前の、宝塚記念でシンボリクリスエスとネオユニヴァースを子供扱いしたヒシミラクルなどは、明らかにスタミナが要求されるヨーロッパ向きです。サッカーボーイの子供は、ヨーロッパの方が向いているのではないでしょうか。芝が深い洋芝だった頃の阪神を得意にした、メジロマックイーンやトウカイテイオーなども、絶対にヨーロッパ向きだったと思います。挑戦しないで能書きを垂れるのはやめて欲しいですね。という事で、来年以降に期待しましょう。気軽に挑戦すれば結果は自ずと付いてきます。心配するのは信仰心の欠如なのですから。
エフライム工房 平御幸(Miyuki.Taira)