日曜日に府中競馬場で行われる、第29回ジャパンカップの枠順が確定しました。僕のもっとも好きなレースですが、それは外国馬の馬場適性が分からず、国際レーティングの評価が当てはまらないことに理由があります。世界最高峰のレースの一つであるイギリスのダービー勝ち馬でさえ、日本ではスピードに対応できないのです。逆に言えば、日本馬はイギリスではパワー不足に泣きます。
アメリカの馬は右回りのレース経験が無く、阪神で行われるようになったジャパンカップ・ダートで未知数。アメリカで最近流行の全天候型のトラックでは、ダートのチャンピオンがコロリと負けています。逆に、ヨーロッパでは少し足りない馬が、全天候型のトラックで生き生きとすることさえあります。要するに、馬が強いとか速いとかの指標は、馬場適性とコース適性のマジックに過ぎないのです。ジャパンカップはその典型にあります。
ジャパンカップというと、ドバイのモハメド殿下が96年にシングスピールで勝ったことがあります。つい最近ですが、夫人のハヤ王女、次男のハムダン殿下共々、日本での馬主資格も取得しました。ところが、昨日の政府系持ち株会社ドバイ・ワールド破綻のニュース。ドバイ・ワールドはイギリスのHSBCが投資する金融センターですから、破綻は欧州経済を巻き込む衝撃波です。
HSBCは香港上海銀行の名前の通り、昔からアジアへの投資で成長してきました。上海という名前は不気味ですが、意外にもロックフェラー系ではなくてロスチャイルド系です。実利を重んじる体質ですが、英国シティともどもドバイは命取りになるかもしれません。もっとも、ドバイ・ワールドはサムスン物産、現代のバベルの塔と揶揄されるブルジュドバイの方もサムスン建設の施行。サムスンはドバイでの工賃が回収できなくなりそうです。サムスングループとしては弱り目にたたり目ですね。
さてジャパンカップですが、府中は先行馬が前残りになりやすいコースです。直線が長いので追い込み馬は悠々と構えていますが、坂が余り急ではないので、意外に先行した馬が持ってしまうのです。ミスターシービーとシンボリルドルフの三冠馬対決と煽られた84年は、無印のカツラギエースが逃げ粘って日本馬初の勝利。初めて日本の馬が勝ったのに、場内も実況もシーンとして面白かったですね。
今年はリーチザクラウンが逃げを宣言していますから、やや早めの平均ペースで落ち着きそう。昨年の覇者スクリーンヒーローと、アメリカの最高峰ブリーダーズカップを連覇したコンデュイットは共に大外の8枠。ちょっと不利ですね。5枠に同居した、牝馬のウオッカとレッドディザイアは面白そう。特に名手ルメールに乗り替わったウオッカに闘争心が戻るかに注目。府中の申し子ジャングルポケットを父に持つ、オウケンブルースリも力を付けているので外せません。
以上、体型の好きなリーチザクラウンから各馬へ。大穴としてアメリカのインターパテイションの一発があるかも。格ではコンデュイットですが、ブリーダーズカップからの転戦は少しマイナス。この手の実力馬はナジェ <`Д´> か4着が多いんですよね。
参考
【経済】サムスン株価下落 ドバイ政府系不動産ファンド ドバイワールドとナキール社の支払い猶予を申請[11/27]
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1259229519/
エフライム工房 平御幸
アメリカの馬は右回りのレース経験が無く、阪神で行われるようになったジャパンカップ・ダートで未知数。アメリカで最近流行の全天候型のトラックでは、ダートのチャンピオンがコロリと負けています。逆に、ヨーロッパでは少し足りない馬が、全天候型のトラックで生き生きとすることさえあります。要するに、馬が強いとか速いとかの指標は、馬場適性とコース適性のマジックに過ぎないのです。ジャパンカップはその典型にあります。
ジャパンカップというと、ドバイのモハメド殿下が96年にシングスピールで勝ったことがあります。つい最近ですが、夫人のハヤ王女、次男のハムダン殿下共々、日本での馬主資格も取得しました。ところが、昨日の政府系持ち株会社ドバイ・ワールド破綻のニュース。ドバイ・ワールドはイギリスのHSBCが投資する金融センターですから、破綻は欧州経済を巻き込む衝撃波です。
HSBCは香港上海銀行の名前の通り、昔からアジアへの投資で成長してきました。上海という名前は不気味ですが、意外にもロックフェラー系ではなくてロスチャイルド系です。実利を重んじる体質ですが、英国シティともどもドバイは命取りになるかもしれません。もっとも、ドバイ・ワールドはサムスン物産、現代のバベルの塔と揶揄されるブルジュドバイの方もサムスン建設の施行。サムスンはドバイでの工賃が回収できなくなりそうです。サムスングループとしては弱り目にたたり目ですね。
さてジャパンカップですが、府中は先行馬が前残りになりやすいコースです。直線が長いので追い込み馬は悠々と構えていますが、坂が余り急ではないので、意外に先行した馬が持ってしまうのです。ミスターシービーとシンボリルドルフの三冠馬対決と煽られた84年は、無印のカツラギエースが逃げ粘って日本馬初の勝利。初めて日本の馬が勝ったのに、場内も実況もシーンとして面白かったですね。
今年はリーチザクラウンが逃げを宣言していますから、やや早めの平均ペースで落ち着きそう。昨年の覇者スクリーンヒーローと、アメリカの最高峰ブリーダーズカップを連覇したコンデュイットは共に大外の8枠。ちょっと不利ですね。5枠に同居した、牝馬のウオッカとレッドディザイアは面白そう。特に名手ルメールに乗り替わったウオッカに闘争心が戻るかに注目。府中の申し子ジャングルポケットを父に持つ、オウケンブルースリも力を付けているので外せません。
以上、体型の好きなリーチザクラウンから各馬へ。大穴としてアメリカのインターパテイションの一発があるかも。格ではコンデュイットですが、ブリーダーズカップからの転戦は少しマイナス。この手の実力馬はナジェ <`Д´> か4着が多いんですよね。
参考
【経済】サムスン株価下落 ドバイ政府系不動産ファンド ドバイワールドとナキール社の支払い猶予を申請[11/27]
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1259229519/
エフライム工房 平御幸