元・還暦社労士の「ぼちぼち日記」

還暦をずっと前に迎えた(元)社労士の新たな挑戦!ボチボチとせこせこせず確実に、人生の価値を見出そうとするものです。

直虎は龍雲丸の木材伐採の技術への委託と瀬戸方久の売りさばきルートの組み合わせ⇒お互いの利益を得る!!

2017-06-11 08:55:22 | 社会保険労務士
 豪商「瀬戸方久」は歴史上の人物だが龍雲丸は架空の人物!!

  NHKの大河ドラマ「女城主直虎」に登場する盗人の頭領である「龍雲丸」(配役 柳楽優弥)は、山林の伐採に長(た)けており、またたくまにそこらの山の木材を盗み取る技術はただ者ではない。「自分は泥棒だが、武士こそ大泥棒じゃないか。百姓がやっと作った米をほとんどをかすめ取っていく。」と龍雲丸が直虎に言う。確かに云われればそうだが、戦国の世の中では、土地の奪い合いの中で、領主はその戦いの中で、自分の領地の中での「安堵」を求め、その安堵の代わりに百姓に領地を与えてそこから出る作物の中からもらうというルールが出来上がっていた。この武士のルールもそういった時代背景という武家社会の中の大ルールがあってものである。いいたいのは、それぞれ時代の生み出した大ルールがあるということである。

 この龍雲丸は、材木の盗人の罪で捕えられるが、井伊家では死罪というルール(慣習)があったという。それぞれの領主の下では、こういったルールが出来上がっていたものであろう。今でいえば、会社での就業規則であろう。会社の中のルールであり、それぞれの会社の中のルールとして、それぞれ異なっていても問題はない。ただ、国の労働基準法で決められた最低基準は、就業規則は守らねばならない。これに対し、戦後時代は、全体の国の秩序は整ってなかったので、「盗人は死罪」とは井伊家の中でのルールにとどまっており、これが全体的な国の共通のルールによって規制されるのは、統一後の秀吉・徳川政権を待たねばならないことになる。

 直虎は、からくも井伊家から脱出を計ったこの龍雲丸に商売を持ちかける。彼の伐採の技術を見込んで伐採を行ってもらい(=業務委託を図る)木材を切り出し、配下の「豪商」=瀬戸方久(配役 ムロツヨシ)の木材の売りさばきルートを利用する。すなわち、龍雲丸の伐採技術と売りさばきルートを組み合わせを行うことによって、直虎は、龍雲丸を盗人から正規の表の技術者に仕立て上げた。ここで面白いのは、直虎が龍雲丸に木材の伐採の仕事を業務委託することによって、龍雲丸の盗人を正規のルートに載せたことである。そのことにより、龍雲丸も直虎側も双方に利益を得ることができたのである。今も昔も仕事のやり方・方法は変わらない。

 豪商=瀬戸方久は歴史上の人物であるが、この龍雲丸は、オリジナル脚本を書いた森下佳子の生み出した架空の人物である。ただ、この人物の登場は「直虎」の中でおもしろい展開となっていくが、少なくともこの時代にいただろう人物の代表格であろう。
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