「じいちゃん子」として育ったなつ=共に精神的成長(NHK朝ドラ・なつぞら)
主人公なつ(広瀬すず)は、戦災孤児であったが、父の戦友の柴田剛男(藤木直人)の家に引き取られ、北海道の大自然の下でのびのびと育てられる。祖父とは、祖父(柴田泰樹・草刈正雄)が中心となって経営している「乳牛」の関係を通じて、いわゆる「じいちゃん子」として育つことになる。北海道開拓者であった祖父は、それゆえ頑固なところを持っていたが、なつの深い「思い」を感じながら、農協等みんなで協同で行うような寛容さを持つようになっていく。
そのなつは、東京に出てアニメーターとして一人前になるが、その時演出助手をしていた坂場一久(中川大志)と知り合い、結婚することになる。
なつ じいちゃん、お世話になりました。
じいちゃん ありがとうな
なつ ありがとうはおかしいでべさ。育ててくれたじいちゃんが・・
じいちゃん わしもお前に育ててもろた。たくさんたくさん、オマエにもろた。
ありがとう。ありがとう、なつ。
この場合はじいちゃんとの関係であるが、親子関係においても、同様に親が育てるばかりではなく、特に精神的には、子供が親を育てることだってある。その中で、親子共々成長していくものであろう。
これを職場の上司との関係で言うと、小手先の技術的なものについては、上司の方が上回っているかも知れないが、アプローチ方法や精神的な考え方等において、お互いの「共生」関係の中で仕事を進めていくものであろう。
そんな関係でないと、現在、よく言われているパワハラ、セクハラの類は起こり得ることになるのではないか。
子供は精神的には一人の独立したものとして育たないといけない。親子がいびつな依存関係にあると、大人になっても、その依存関係から抜け切れず、社会に出ても、うまく適応できなくなり、職場でも依存した上下関係になる例があると思われる。下が依存関係になるだけでなく上もそうだが、逆にパワハラだって起こり得る。さらに、「劣等感」は、親子のいびつな依存関係の中で、主に植えつけられると言われる。それだけ、親子関係等は重要なのだ。
また、誰からもよく思われたいというのは、それだけ愛に飢えており、それは小さいころ愛情欲求が満たされていなかったということであるという。子供の頃愛情と承認の欲求が十分満たされていれば、他人にどう思われているかは、それほど重要なことではないと思われるからだ。さらに、いつも他人から責められていると感じるのも、子供の頃「甘える」のを抑圧した結果それが他人に「投影」され、他人が責めてもいないのに、そう感じるという。(自分に気づく心理学 *1) よい親子等の関係であれば、社会に出ても職場のよい人間関係を築けていけるのだ。*1
*1 よい親子関係でなかったという人は、それに気づくことが必要であるが、まずそれに気づいていない例が多いという。そのため、自分の何が満たされなかったかということに気付ければそれで十分であるという。(参考 自分に気づく心理学 加藤諦三)
主人公なつ(広瀬すず)は、戦災孤児であったが、父の戦友の柴田剛男(藤木直人)の家に引き取られ、北海道の大自然の下でのびのびと育てられる。祖父とは、祖父(柴田泰樹・草刈正雄)が中心となって経営している「乳牛」の関係を通じて、いわゆる「じいちゃん子」として育つことになる。北海道開拓者であった祖父は、それゆえ頑固なところを持っていたが、なつの深い「思い」を感じながら、農協等みんなで協同で行うような寛容さを持つようになっていく。
そのなつは、東京に出てアニメーターとして一人前になるが、その時演出助手をしていた坂場一久(中川大志)と知り合い、結婚することになる。
なつ じいちゃん、お世話になりました。
じいちゃん ありがとうな
なつ ありがとうはおかしいでべさ。育ててくれたじいちゃんが・・
じいちゃん わしもお前に育ててもろた。たくさんたくさん、オマエにもろた。
ありがとう。ありがとう、なつ。
この場合はじいちゃんとの関係であるが、親子関係においても、同様に親が育てるばかりではなく、特に精神的には、子供が親を育てることだってある。その中で、親子共々成長していくものであろう。
これを職場の上司との関係で言うと、小手先の技術的なものについては、上司の方が上回っているかも知れないが、アプローチ方法や精神的な考え方等において、お互いの「共生」関係の中で仕事を進めていくものであろう。
そんな関係でないと、現在、よく言われているパワハラ、セクハラの類は起こり得ることになるのではないか。
子供は精神的には一人の独立したものとして育たないといけない。親子がいびつな依存関係にあると、大人になっても、その依存関係から抜け切れず、社会に出ても、うまく適応できなくなり、職場でも依存した上下関係になる例があると思われる。下が依存関係になるだけでなく上もそうだが、逆にパワハラだって起こり得る。さらに、「劣等感」は、親子のいびつな依存関係の中で、主に植えつけられると言われる。それだけ、親子関係等は重要なのだ。
また、誰からもよく思われたいというのは、それだけ愛に飢えており、それは小さいころ愛情欲求が満たされていなかったということであるという。子供の頃愛情と承認の欲求が十分満たされていれば、他人にどう思われているかは、それほど重要なことではないと思われるからだ。さらに、いつも他人から責められていると感じるのも、子供の頃「甘える」のを抑圧した結果それが他人に「投影」され、他人が責めてもいないのに、そう感じるという。(自分に気づく心理学 *1) よい親子等の関係であれば、社会に出ても職場のよい人間関係を築けていけるのだ。*1
*1 よい親子関係でなかったという人は、それに気づくことが必要であるが、まずそれに気づいていない例が多いという。そのため、自分の何が満たされなかったかということに気付ければそれで十分であるという。(参考 自分に気づく心理学 加藤諦三)