人生の好きなことを見つけるのは大学時代だが見つからない人生でも「体験」そのものが価値なので「自分の人生を肯定」すること
舞は浪速大学の人力飛行機のサークル「なにわバードマン」に入部。先輩のパイロットの由良冬子が試験飛行の際に落ち骨折してしまい、その代役として1回生ながら、急遽皆の支援を受けてその本番の記録飛行で琵琶湖を10分間も飛んだ舞子。その感動が忘れられずに自分のやりたいことは、本物の「旅客機のパイロット」になることだと自覚する。五島のおばばが住むバラモン凧から始まった舞の空にかける夢は、人力飛行機のパイロットを経て、ジェット機のパイロットへと最終ステージを迎えることになる。
舞は幼馴染の久留美、貴司にはクリスマスの夜の飲み会でパイロットへの夢を語ったが、会社で行き詰っていた貴司は「ホンマの自分を見つけたんやな」と羨望の眼差しで見つめた。そして、なにわバードマンの休部を申し出たところ、部員たちは今辞められたら困ると皆猛反対したが、その決意を聞くなり、うすうす感じていた冬子が一番に応援するといい、他の部員も「なにわバードマンから旅客機パイロットの誕生」と喜んで送り出した。
さて、問題は両親への相談?(告白!)である。舞は、航空工学を学ぶという希望で大学に行かせてもらっており、その将来の目標が変更したことに後ろめたさを感じ、言い出せずにいたのである。久留美が仕事が続かない父親に言いたいことをいってしまったと自分の所へ泊りに来たことに端を発して、その夜、仕事の話をしている最中の両親に、ついに自分の思いを打ち明ける。と、ここまでで第6週の話は終わった。予告では、母のめぐみが反対する様子で、兄は「遅かったがやっと舞に反抗期か」と笑う場面が放送された。
大学1年の頃、自分の進む道を決められた舞は本当に幸せだ。私は大学時代は公認会計士になりたいと思っていたが、本当に将来の進路を決めたかは疑問で、そのまま4年間を過ごしてしまった。親の勧める「地方公務員」に運良くなり、表向きは「地方に貢献する」といっていたが、自分が本当になりたがっていたものかは疑問である。退職後の第2の人生を含めて、自分が本当にやりたがっていたものを見つけたかは、これまた疑問である。こういうことは自分でもわからないもので、何か違和感を感じる限り、朝ドラで言うなら「舞のように、空飛んでこのために生まれてきたのと違うのかというくらい楽しかった」というような感動はないので、まだまだ自分を探し切れていないのかもしれない。結局、人生そんなもんではないかとも思い、あきらめの気持ちもある。なかなか社会に出てから、自分が何をやりたいかを考えるのも、実際は日常生活に振り回されて難しいものだ。
できることなら、それができるのは大学時代であろう。しかし、それも実体験や経験が不足している大学時代に見つけるのも難しいように思う。しかし、それが見つかった人は、大学時代といわず、まだ若いあなたなら今からでも遅くない。やれるならやればよいように思う。大学時代にそれが見つかった舞は幸せといったのは、そこにある。
自分の人生は、後半ではなく既に晩期であるが、今までの人生を振り返り、後悔するのではなく、今までの人生を肯定することにしたい。ひとつ一つの仕事に生きがいを感じて、一生懸命に、その瞬間・瞬間に生きてきたように思う。第1の人生も第2の人生もそれなりに充実した人生であった。自分がやりたい事を求めるのは、「チルチルミチルの青い鳥」の部分もあるように思う。自分の人生はこれでよかったと肯定的に考えたい。その一つひとつの事柄が自分の経験という「体験」そのものになっているのだ。あなたの「体験」は、あなたしか築いていけない貴重なものである。それがどんな人生であろうとも・・・。
スピチュアルの世界では、この世に生きる意味は「体験する」ことにあるという。魂の故郷=あの世に帰ると、その「体験」ができないので、何度もこの世に生まれてくるのだという。当然体験することには、楽しいことだけではなく、辛い、悲しいこともある。<しかし、>せっかく生まれてきたのだから、できるだけその自分の人生では、好きなことができればいいと思うのも事実。周りの状況で、そう出来ない人生が大半であろうが、思い切りできることをやれれば最高であろう。
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