松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

ばさら日本史

2009-02-23 21:20:06 | 和ろうそく芯ものがたり
やっぱり日本にはスゴい先生がいるんですね。
日本史の海内先生からメールをいただき、「櫨蝋から和ろうそくを作る。」という話を聞いた時、こりゃまたもや新たな風雅人が現れたなぁと思って、HPを拝見させていただきました。

ばさら日本史というページ。

な、なんと銅鏡とか縄文編布とか正倉院宝物・漆胡瓶まで!実際に作ってらっしゃるんです。も、もう、どっひゃ~~って感じ。「講義」とか「暗記」中心の歴史学習ではなく、歴史モノを作ることで、より生きた日本史を勉強するという実践の日本史なんだそうですよ。ああ、私も埼玉県に生まれて海内先生に日本史を習いたかったなぁ。そうすれば日本史大好きになっただろうに。

海内先生が今までに挑戦したモノ作り歴史グッズは30近く。いずれも興味深いものばかりです。この最新の教材として「はぜの実からロウをとる」というテーマと、和ろうそくを作るというテーマで実践されています。

みようみまねで芯巻きまで挑戦するとは。灯芯草の髄を止めておくのには真綿が良いそうですと伝えたら、繭玉を使っているなんて、スゴすぎる。今までの実践の蓄積がより高度なモノ作りへ進化しているわけです。幅広く勉強することが、より一つの道を深めていくことを目の当たりにして、私も改めて勉強になりました。

さて、今まで正徳さんの芯巻き画像は詳しく載せていませんでしたが、ここで初公開することにします。私も海内先生に刺激を受けました。芯巻きの詳細な部分をアップ写真で紹介しますので、今後芯巻きをやってみたい方はぜひ参考にしてください。

どうぞ!
1、和紙(半紙でも代用できます)を編み棒にくるりと巻き付けます。先端は編み棒通りにひねって閉じておくのがミソ


2、灯芯草の髄を数本置いて、1の先端を上に置きます。


3、髄の端っこの部分を人差し指で織り込んでいます。


4,親指できっちり巻いていきます。押しつぶさず緩すぎず。


5,長さが足りなくなったら継ぎ足しましょう。


作業工程は単純ですが、慣れるまでが難しい。しかし一度慣れてしまうとテレビを見ながらでもやれるので、案外楽しいんじゃないかなと思います。正徳さんも芯巻きは大好きと言ってました。今、私は簡単なカップキャンドルをみんなと一緒に作りながら、櫨の話をしていますが、いずれは芯巻き工程も含めた体験教室をやっていきたいですね。

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