松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

接ぎ木のこと 聖書から

2014-08-11 12:03:18 | 櫨ものがたり
櫨の木から蝋を絞れる実を採取するには、必ずといっていい程「接ぎ木」が必要です。

そこで、ふと、いつごろから接ぎ木の歴史は始まるんだろう?と思い、少し検索している途中で、聖書の一節を見つけたので紹介します。

「ローマ人への手紙11章17~18節」
11:17
もしも、枝の中のあるものが折られて、野生種のオリーブであるあなたがその枝に混じってつがれ、そしてオリーブの根の豊かな養分をともに受けているのだとしたら、

11:18
あなたはその枝に対して誇ってはいけません。誇ったとしても、あなたが根をささえているのではなく、根があなたをささえているのです。

もちろんこれらの文章は比喩で、非常に深い意味があります。

解釈について興味のある方はこちらのサイト(http://www.berith.com/shuhou/roma/099-20010715.shtml)をどうぞ。

接ぎ木それ自体に目を向けると、聖書の昔から、すでに樹木のクローン技術が確立していたことに驚きますね。

さて、地元の植木農家のKさんから接ぎ木のコツを聞きました。

その1 まず、しっかりした台木を使うのが基本。

その2 だがあまりにも丈夫だと台木の枝が伸びてしまうから、台木の根を切って一時的に弱らせる。水も与えない。←(^_^;)

その3 台木が弱ったところで、接ぎ木する。

その4 二つの違う木が重なり、お互いに助け合おうと協力すると、接ぎ木は成功し、豊かな実をつける。

櫨だけでなく、ほとんどの果樹は接ぎ木によって成り立っています。豊かな実がつくのは、丈夫な台木に支えられているからです。

私はここでもう一度、聖書の一節を思い出します。

「あなたが根を支えているのではなく、根があなたを支えているのです。」

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