松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

弓道雑誌に櫨のことが

2008-06-14 22:46:34 | 和弓と櫨
「弓道」という月刊誌に、弓師・松永重宣氏の書いた文章があり、
そこで櫨に言及していた部分がありました。

「…青櫨や赤櫨があるが、出来るだけ赤櫨を使う。八十年以上経った木の外側を除いて
二~三寸の黄ばみのところがいいものだ。」


青櫨・赤櫨という呼び名があるとは知りませんでした。
弓師が扱う櫨はヤマハゼで、櫨蝋屋が扱う櫨とは違うのですが、
こういう呼び名の違いも興味深いものです。

他にもニベ(鹿の生皮から作った接着剤)についての記述があり、
弓は竹・櫨・鹿・麻といった自然素材をうまく生かして作られているのがわかります。

松永重宣氏の父・重児氏は、球磨川沿岸が良い竹と櫨の産地であることから
この地に移住し、京弓と薩摩弓の良さを生かした名弓「肥後三郎」を生み出しました。
現在は重宣氏の兄である重昌氏が二代目「肥後三郎」を作っています。

「松永重宣」にしろ「肥後三郎」にしろ、愛弓家の中では非常に評価が高い弓で
弓道具店でも置いてある場合が少なく、数年待ちのところもあるそうです。

こうした話を聞くと、早く竹弓欲しいなぁと思いますが
なんと、ある女性が「肥後三郎」を所持しているとの情報を聞きました。
弓道具店で、たった一つだけ残っていた「肥後三郎」の18kgを気に入り購入したとのことです。

18kgを女性が引いてるって…。
12kgを引き始めたばかりの自分を振り返ると、私は愕然としました。

「18kgでも正しく下ろしてくれば、きちんと引けるよ。」と先生。
うぅ。先生、そうは言っても…。orz

しかし、もし将来、貴重な竹弓に出会っても、
その弓が自分には強すぎて引けなかったら、あきらめるしかないことを考えると
やっぱりもうちょっと筋力はつけた方が良さそうです。

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4 コメント

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御弓師 柴田勘十郎訪問 (紅の豚)
2008-06-15 21:25:10
注文してきました。

昨日15時過ぎに御弓師 柴田勘十郎店舗を訪問しました、思ったより店舗は狭かったのですが、応対に出てきた勘十郎氏の声の迫力は凄かったです、弓を持参した先客の外人さんに英語で説明(日本英語混じり)待たされること数分やっと相手していただきました。

弓を見せて頂いてその弓成りに感動・それに肩入れした時、いままで引いてる弓を持参したのですが、弓力を測って同じキロ数と偶然同じでしたが、とても軽く感じもっと強い弓を注文しようと思ったくらいでした、奥様も出てこられて一話に花が咲き、古竹+拭き漆で二張り注文してきました。

その後工房を見学させていただき説明をしていただき、本物の弓に再び出会えた事に大変喜びを感じました。
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よかったですね! (elster)
2008-06-15 21:45:01
勘十郎氏とご対面&注文おめでとうございます。
やっぱり弓師と会って話をするってのは、弓引き冥利に尽きるってもんでしょうね。
二張りも注文されたのは、よほど惚れ込んだってことですね。私もhideoitaitaさんの「勘十郎」を見て、本当に優美な弓だなぁと見とれました。でも見かけだけじゃなく、非常に引きやすいというのも評価が高い点だそうですね。
良い弓師に出会えて、満足しておられる様子を想像すると、私も嬉しくなりました。ヨカッタヨカッタ。
私も紅の豚さんみたいな竹弓マスターを目指して、精進したいと思いま~す。
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竹弓 (紅の豚)
2008-06-15 22:48:16
言い忘れましたが、家内と二人で訪問して各一張りづつ購入しましたのですよ。

elsterさんにも 柴田勘十郎の弓をお勧めしますよ 弓の姿が女性的で柔らかの曲線を描く弓で、引き顔は半月です、掘れを引けば立派な竹弓マスターに成る事請け合いです。

時間を作って櫨の光展を見に行きます。
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ご夫婦でペア弓ですね (elster)
2008-06-16 15:59:37
よく考えたら、ご夫婦で行かれたんだから二張りですよね。小竹と拭き漆。味わいのある弓でしょうね。一度じっくり見てみたいです。
そういえば先週に比べると、12kgが少し軽く引けるようになりました。だんだん馴染んできたみたいです。
櫨の灯り展はぜひ、奥様とご一緒にどうぞいらしてください。手がけ実演のある19~23日がおすすめです。
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