松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

四代目@大與 IN 九州

2008-05-23 22:30:56 | 復活奮闘日記
正徳芯和ろうそくを作ってもらっている
大與の後継者・四代目の巧さんが九州にやってきました。

和ろうそくの手がけ職人として、
一子相伝のごとく父親から伝統技法を受け継いでいくために日夜がんばってらっしゃいます。
今回は九州で唯一の櫨蝋メーカーである荒木製蝋や野口植栽蝋に初訪問となりました。
工場を見学して櫨の実から蝋を絞る過程などを率直に質問しています。

荒木製蝋で生蝋を天日にさらして白蝋を作っている様子

今の時期は暑すぎず寒すぎず、天日にさらすのにいい季節だそうです。
まんべんなくさらすために毎日ひっくり返す作業があり、真夏はかなりの重労働です。
真っ白になるのには一ヶ月ほどかかります。

白蝋の様子をチェック

白蝋は生蝋と混ぜて和ろうそくの上掛けにも使われています。
普段使っている蝋の過程や現場の声を知るのはとても勉強になると、
時折メモをしながら熱心に聞いていました。

四代目の巧さんは、手がけ和ろうそくを作る上で壁にぶち当たっていました。
「芯とのバランスをきちんと測って作っても、蝋が流れる場合がある。」

ろうそくは作った後、少し寝かせると落ち着くんですが
新しいろうそくが流れずに、古いろうそくが流れる場合もあるそうです。
型流しのろうそくではなく、手がけですら流れる場合もあるわけですから、
一体それは何が原因なのか?

今回の九州への旅は、その問題を解消するためでもあったのです。
私も一緒に蝋についての話を聞いていると、
次第に櫨蝋産業の抱える問題点を再認識することになりました。

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