松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

自然エネルギーが地域を変える

2008-02-14 20:58:31 | ニュース
環境ジャーナリストの佐藤由美さんから本が送られてきました。
「自然エネルギーが地域を変える」学芸出版社発行という本で、
内容は、日本の各地で自然のエネルギーを利用した
新しい試みを精力的に取材されたものです。

内容は…
風を生かした風力発電を試みている町や、
雪国の暑い夏を、雪で冷房するという試みをしている町、
伐採木を有効利用したり、
牛や下水、生ゴミからのバイオ燃料への取り組み、
ダムを作らない水力発電所、太陽光発電、地熱など
特に地域の住民が中心となった多様な取り組みが
紹介されています。

自然の中で、ゴミや邪魔だと思われていたものが
意外にも有効なエネルギーを秘めていることがわかった時、
従来の発想を転換し、それを有効利用することで
少しでも地球環境と共存できれば、
という人々の未来に賭ける思いが伝わってきます。

以前、TVのニュース番組で回らない風車とかが
取り上げられた事があります。
風力発電をするために、
風があまり吹かないのに莫大な予算をつけて
風車を設置した上、設置するだけで電力を食っているという
本末転倒の取り組みでした。

この本を見ていると、こういった環境への取り組みは
産・学・官がきちんと機能しているところだと
うまく前に進んでいくんだろうなと思いました。

最初のアイディアはいいものの、
いろんな関係各所を経るにつれ
どういうわけだかどんどん計画が変わって
最終的には最初と全く違うヘンテコなものができてしまう、
というのは、実によくあることですよね。

そういえば自分の住んでいる町を考えてみると
賢く行政が行われているかどうか、
かなり疑問符がついてくるところではあります。

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小学生の乾太郎窯見学

2008-02-13 20:59:55 | 復活奮闘日記
今日は久留米市の山本小学校の生徒さんたちによる
乾太郎窯の見学会がありました。
最近すっかり朝寝坊になっていた私でしたが、なんとか起きて出かけました。
子供たちははぜ並木を通って、永勝寺を過ぎて、どんどん山に登ってきました。
私は寒いので車で先回り。てへ。

櫨並木からまっすぐ耳納山を登った所にある乾太郎窯に行くと
山の上にあるせいか、バケツに氷が張ってました。(上画像)

子供達が到着すると、さっそく陶器ができる過程の説明会です。

子供達は軽い登山でややぼーっとなっていたような。

ハゼの葉っぱや実から作る釉薬の説明です。


かくしてこのように微妙な色の陶器ができるのですの説明。

たまに熱心にメモしている子もいて、私もタジタジ。

見学のメインイベント。窯の中に入ってみよう体験。
次々と暗い窯の中に入る子供達。こういうのみんな大好きなんですね。
窯の中は階段状になっていて、そこに器を置いていくのだそうです。


地元密着の授業は大きくなってからも、ずっと記憶に残るモノ。
はぜ並木のもとで育っている子供達の、いい思い出になったことでしょう。

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森が消えていく

2008-02-12 21:27:38 | ニュース
バイオ燃料生産が温暖化促進!?森の減少で…米チーム試算
地球温暖化防止で注目されるバイオ燃料を生産するため、森や草原を、原料となる大豆などの畑に変えると、逆に温暖化を促進してしまうという試算を、米国の研究者らがまとめた。


 森などが蓄えていた炭素が大量の二酸化炭素(CO2)として放出され、数十年から数百年後まではCO2抑制効果が出ないという。8日発行の米科学誌サイエンスに発表した。

 試算したのは、米国の環境保護団体「ネイチャー・コンサーバンシー」とミネソタ大学の共同チーム。

 森林や草原を畑にすると、燃やしたり、草木を微生物が分解したりする際に大量のCO2が出る。研究チームは、東南アジアやブラジル、米国などを例に、様々な植生をバイオ燃料用の作物畑に変えた場合に出るCO2の量と、生産されたバイオ燃料の使用によるCO2排出削減量が等しくなる時間を試算した。

 試算の結果、最も時間がかかったのは、1ヘクタールあたり約3500トンのCO2を貯留している換算になるインドネシアやマレーシアの泥炭地の森をパームやしの畑に変える場合で423年。ブラジルの熱帯林を大豆畑にした場合は319年、米国中部の草原をトウモロコシ畑に変えた場合も93年だった。これらの期間に達するまでは、化石燃料を使う場合よりもCO2の排出量が総計で多くなり、地球温暖化を促進するという。

(2008年2月8日15時08分 読売新聞)

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バイオエタノールに関するうさん臭さは以前から指摘されてきましたが、やっぱりという感じ。
そもそもたったの3%しか入ってないバイオガソリンってのもアホらしすぎる。
おまけにこのバイオエタノール騒ぎのおかげで、穀物価格が上昇してアマゾン森林は伐採が加速しているそうです。

森林伐採面積 5カ月で東京都の3倍 アマゾン

世界最大の熱帯雨林を有するブラジル・アマゾンで森林伐採のペースが加速している。ブラジル環境省はこのほど、昨年8月から12月の5カ月間だけで約7000平方キロの森林が失われたとみられると発表した。東京都の面積の約3倍にあたる。

 ブラジル国立宇宙研究所によると、衛星写真によって同じ時期に約3200平方キロの伐採が確認された。これだけで04年の同期の4倍にあたる。

 この調査では、25ヘクタール以下の伐採は確認できないうえ、熱帯雨林の上空は雲がかかることも多く、実際の5割程度しか発見できないという。このため、同時期に失われた森林面積は7000平方キロに達するとみられる。環境省高官は「極めて憂慮すべき事態だ」としている。

 国際的な穀物価格の上昇により、農園主や牧場主がアマゾン地域での事業拡大をめざした結果とみられている。

 ロイター通信などによると、アマゾンの熱帯雨林は70年代に比べ5分の1ほどが失われている。

 ブラジル政府はアマゾン地域の自然保護に力を入れ、違法伐採を厳しく取り締まっていると説明。ルラ大統領は昨年9月の国連総会の演説で「近年、アマゾンの森林伐採のペースを半減させた」などと環境保護政策の成果を誇っていた。

 これまでの主張が覆された形の政府は、緊急対策として、環境破壊を監視する警官を25%増やすことを決めた。しかし広大な森林面積に比べると増員はわずかで、焼け石に水というのが実態だ。

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ずっと昔、SF小説で「人間がいっぱい」という本を読みました。
1966年に書かれたものですが、世界の環境問題や飢餓の根底にある人口問題をベースにしています。
それを読んだ時、こんな未来には住みたくないなぁと鬱々となったのを覚えています。

地球を守るための政策が、地球の首を絞めてるとは。
アマゾンの森がなくなった時、私たちはどうなるんでしょう?

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火の国でお好み焼き

2008-02-11 21:48:48 | 美味しい食事
昨日のイベント「卑弥呼の火祭り」のついでによった食事どころの紹介です。
みやま市瀬高町にある火の国。
一見普通の居酒屋風な店の造りだったんですが、
ガラスで仕切られた厨房には大きな鉄板が。
メニューを見るとお好み焼きの部分が充実してるので、ここは鉄板料理がうまいに違いないと確信。
チーズ玉(630円)を注文しました。
かなり量がたっぷりとしてた上、具のチーズの量も多くて食べ応え十分でした。



それと「山芋の唐揚げ」のしゃきしゃきとした山芋がウマ~。
ここには二回行ったんですが、二回ともお好み焼きと「山芋の唐揚げ」を食べました。

瀬高にはめったに行くことはありませんが、近くに行く時はぜひ立ち寄りたいお店です。

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卑弥呼の火祭り その8

2008-02-10 23:55:41 | 復活奮闘日記
今日は良い天気に恵まれたイベント「卑弥呼の火祭り」
無事に終わりました。
昨日はあまりの寒さと今にも雪が降るそうな天気に、ついサボってしまった私。
今日こそはちゃんと販売しなくちゃとなんとか10時頃に到着。
どうやら私が最後だったようであわててセッティングしました。



一人でカウンターの後ろに座っていたんですが、
写真パネルに目をとめる人は多いものの、するすると人は流れていくばかり。
お隣の「もくろうの里みやまのまちづくり協議会」の方に店番をお願いして
他の店を見て回ることにしました。



工房楡の木です。樟脳の入った木製の卵がありました。
私はサンショの木のすりこぎとニレの木を輪切りにしたコースターを買いました。



あとりえ那古の「卑弥呼人形」です。
このイベントのみの限定販売で、一体ずつ表情が違っていて、かなりそそられました。



以前のエントリで紹介した
井口さんのブースでは、灯芯草から中の髄を引き出す実演をして子供達に大人気。
灯芯草を使った「靴の中敷き」もかなり売り上げていました。

のんびりしながらテーブルで手羽先の唐揚げを食べていると、
「私の甥っこに北山たけしってのがおりますもんな。」というおじさんに遭遇。
私はイマイチ芸能界には疎いのでピンときませんでしたが、
北島三郎の事務所で売り出し中の柳川市出身の歌手なのでした。
公式サイトはこちら
今度の3月2日、古賀政男記念の大川音楽祭にゲストステージとして出演されるそうです。
しかし、その北山たけしのおじさんって人も、ここらへんの中年のおじさんにしては珍しく
茶髪に染めてて色つきのメガネで、茶色の皮ジャンに革靴。
なんとなく演歌の匂いがするような方でしたよ。

さて、当委員会の商品はなかなか売れませんでしたが、
野口植栽蝋さんが助っ人として到着すると、あ~ら不思議。
次々とご婦人方が「櫨の石鹸」や「櫨のワックス」を買い求め、瞬く間に売り切れてしまったのでした。

店の方が気になって、ステージの方は全然見られなかったのが残念でしたが、
無事に終わってとにかくほっとしました。
主催者の方々も本当にお疲れ様でした。

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卑弥呼の火祭り 前夜祭

2008-02-09 01:56:42 | 復活奮闘日記
今日は「卑弥呼の火祭り」の前夜祭でした。
私も明日からの展示・販売に備えて、会場の様子を下見に行ってきました。

日が落ちて、冷え込んできた空気の中、設置されたステージへと歩いていくと
ちょうど劇「女神降臨」が上演されている真っ最中。

残念ながら途中から見たもので、ストーリーがよく理解できずにいましたが
卑弥呼らしきヒロインが真ん中に。



みんなで激しく踊るシーンもありました。初めから見ればよかったなぁ。



その後すぐに祭りの実行委員長のご挨拶。
後ろの竜の頭がカワイイ。



実はあまりに寒くて、この後すぐに帰ってしまいました。
温かいぜんざいとか、だご汁のサービスとかあれば、
食いしん坊の私は飛びついたんですけどね。

明日の天気が気になるところ。
小雨実行なので、雪だったらどうなるんでしょう。
とりあえず卑弥呼の火祭り公式サイトで情報が告知されるとのことです。

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幸せを呼ぶ福の種…かな?

2008-02-07 22:35:15 | 復活奮闘日記
じゃ、じゃーん!
当委員会製「幸せを呼ぶ福の種」です。

これは明日から始まる「卑弥呼の火祭り」で当委員会の商品を
購入してくださった方へのプレゼントとして作りました。
袋の中身は「昭和福櫨」の種です。

昭和福櫨は、昭和になって改良された品種と誤解されがちですが、
実は寛政二年(1790)、島原市千本木町(当時の杉谷村)で発見された品種で
その当時「新古ロウハゼ」という、新しいのか古いのかわかんないような名前でした。
これは新しい実から絞った蝋でも
古い実と同じ白色系の蝋のような色をしていたからだそうです。
昭和二年になって、大変優秀な櫨と折り紙がつけられ、「昭和福櫨」と改名しました。
伊吉櫨と同様、現在の木蝋業界を支える最も重要な品種です。

素直に「ハゼの種」と書いてもよかったんですが、
乾太郎窯から「昭和福櫨だから『福の種』になる。」とアドバイスをいただきました。
「昭和福櫨」を命名した人は、
やはり「福」をもたらすようにと願ってつけたのだと思います。
イワシの頭も信心からと言いますし、
この袋を部屋に飾っていたら、本当に「福」が訪れるかも…?

中の種は荒木製蝋からいただいた後、
一度中性洗剤で洗って中身のあるものだけを選びました。
土に蒔いて種から育てることも可能です。

さて、明日からの天気が心配になってきました。
9日はなんと雪のマークが出てますけど…。どうなることやら。

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櫨の石鹸

2008-02-06 23:29:09 | ワックスと石鹸
イベント「卑弥呼の火祭り」が、あと二日になりました。
外の会場だけに天気が気になるところです。
週間天気予報では、8日と9日がアヤシイ感じ。
小雨だったらいいんですが。こればっかりは天にまかせるしかありませんね。

今回、当委員会では「正徳芯和ろうそく」と
「眞櫨きゃんどる&乾太郎窯キャンドルホルダー」を販売することにしていますが
もう一つ、「櫨の石鹸」を販売することにしました。

この石鹸の製造元は野口植栽蝋で、
長年白蝋作りをしながら白蝋や楠を使った商品化の研究開発に取り組んでいるところで、
現在は軟膏クリームや入浴剤を通信販売しています。

白蝋とは櫨の実を搾った木蝋を天日にさらして何度も精製したもので、
高級化粧品や医薬品などの原料に使われています。

その白蝋の優れた特長を生かそうと、
野口さんは数年前から櫨蝋を使った自然派石鹸への研究に取り組んでいて、
最近ようやく、その研究の成果が実を結んできました。

野口さんが目指したものは、有害な添加物を入れず、
肌に優しく環境に優しい石鹸。
ふだん乾燥肌の私は、洗顔するといつもパリパリと顔がツッパル感じがするのですが、
しっとりとした洗い上がりで快適でした。

市販で売られているようなスマートな石鹸じゃなくて、
画像の通り、なんかゴツゴツしていますが、
手作りで自然乾燥しているために、きちんと結晶が残り、
保湿性の高い天然成分(グリセリン)を多く含んでいる良質な石鹸なのです。

安心して使える商品ですし、櫨の可能性を広げるという点で目的は一致しました。
石鹸の名前はそのまま「櫨の石鹸」です。

「櫨」って書いたら売れないかもしれないよとアドバイスくださる方もいましたが、
櫨の委員会が「櫨」を隠すわきゃーないでしょ。
櫨の良さを、もっともっとたくさんの人に知ってもらいたいと思っています。

櫨の石鹸は限定50個です。
(手作りなので、あまり多く作れませんでした…。)

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卑弥呼の火祭り その7

2008-02-05 19:40:24 | 復活奮闘日記
「卑弥呼の火祭り」の関係者説明会が先週の日曜日にありました。
一通り出店者への説明が終わった後、
みんなで現地に向かいました。

初めて足を踏み入れる中ノ島公園。
柳川藩の田尻惣馬が堤防を強化するために植えた
樹齢300年の巨大な楠が出迎えてくれます。

公園内の空き地は、竹組みで作られた
白いテントによって丸く囲まれており、
これがポスターに描かれた白竜を表しているのだそうです。



竜とか蛇は昔から川に例えられてきました。
白竜は矢部川の化身です。
白いテントの端っこを見ると川の近くまで届いています。
これは白竜が川から上がってきたところだそうで
うまく出来てるなあと感心しました。



白いテントの中が出店者たちのブースです。
みんな当日の準備のために、注意深く説明を聞いていました。



白竜の腹の中にたくさんの売店があるというのは楽しいですね。
ブースの数は40以上もあり、地元産の土産物や食べ物など
かなり賑やかな品ぞろいになりそうです。

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乾太郎窯のキャンドルホルダー誕生秘話

2008-02-04 23:26:08 | 櫨蝋でキャンドル
眞櫨きゃんどるに合わせて、新しいキャンドルホルダーが誕生しました。
乾太郎窯のキャンドルホルダーです。
櫨の釉薬で焼いた独特の色の陶器で、
火を灯すと、テーブル上に光の影を作り出します。
ひゃ~、美しいですね。

先月お披露目した耳納学園のキャンドルホルダーとは全く違う趣きで
眞櫨きゃんどるのために、このような芸術作品が次々と生まれてきたなんて、
もう感謝感激の私です。

しかし乾太郎窯にとっては、このキャンドルホルダー完成に至るには
ちょっとばかし紆余曲折があったのでした。

当初は耳納学園と似たようなデザインを考えていた乾太郎窯でしたが、
先に耳納学園のキャンドルホルダーが世に出てしまいました。
誰だってアイディアを先取りされるのは気分がいいもんじゃありませんし
何より私が八方美人みたく耳納学園にも頼んでいたのが腹立たしいわけで。

電話で乾太郎窯のキャンドルホルダーを注文しようとする私に、
「アンタ、耳納学園にも頼んどったと?」とかなり不機嫌な一言。
「えっ、いや、あの、あれ?言ってませんでしたっけ?」と焦る私。
なんとなく妻に浮気がバレた亭主のような気分になってきました。

私としては全く別の個性の陶器だから、いろいろ種類があるといいなと
気軽に考えていたのです。
線香立てだって、いろんな種類の陶芸作品があるんだから
キャンドルホルダーだって、いろんな陶芸作品があってもいいんじゃないか。

なんとか乾太郎窯の個性が光るキャンドルホルダーを作って欲しいと
私は思いました。
「ほら、乾太郎窯と耳納学園とは全然違うんですから、
あれはあれ、これはこれで…。」
「もうあのキャンドルホルダーがあるなら、別に作らんでもいいやん。」
「そんなぁ。全く違う個性があるんだから、お願いしますよぉ。」

渋々承知した乾太郎窯でしたが、
浮ついた私への怒りが、クリエイティブ魂に火をつけ昇華されたのでしょうか。
誰でも考えつくようなデザインをあっさりと脱ぎ捨て、
乾太郎窯にしか作れない、
独特の形をした美しいデザインのキャンドルホルダーを製作したのでした。

「まさにクリエイティブ魂(だましい)のたまものですね。」と私。
「アンタのはクリエイティブ騙し(だまし)じゃ!」と乾太郎氏。

申し訳ないと反省しつつ、なにはともあれ芸術作品の誕生に関わることができるって
本当に幸せだとつくづく感動した私です。

今回の乾太郎窯のキャンドルホルダーは限定20個。
「卑弥呼の火祭り」でお目見えします。
欲しい方はお早めに。

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お寺さんの形骸化

2008-02-03 20:40:10 | 復活奮闘日記
今日は昨年末に亡くなった祖母の法要がお寺で行われました。
祖母のために、私は14号の正徳芯和ろうそくを持って行き、
灯していただきました。

今日は寺のお堂はとても寒くて、
ストーブをつけていても冷気が襲ってきたんですが、
お経をあげてもらっている間、
和ろうそくは静かに揺らめき続け、美しく燃えてくれるのを見て、
私は心がゆったりと落ち着いていくのを感じました。

歴史のある寺のお堂ですから、金箔も豪華。
そこで鎮座しながら明るく揺らめく正徳芯和ろうそくは、
とってもサマになります。
法要の後、さっそく写真撮影をさせていただきました。(上画像)

しかし最近は、経営難にあえぐ寺も少なくないようで、
このお寺も住職さんは兼業で寺を運営しているそうです。
昼は会社勤め、夜や休日は寺の法要。
忙しさで余裕のない様子がありありでした。

お堂を見渡すと、本来ろうそくが灯される燈籠は全て電気。
もちろんロウソクの形の電気で、
見るからに寒々しく見えるのは、天候ばかりではなかったのです。

住職さんは、お経をあげ終わると法話のネタを考えるヒマもないのか、
「最近、本を読んでいましたら…」と
本から丸ごとネタを拝借した話をして
「…とりとめのない話でしたが…。」との締めくくり。
少なくとも、亡くなった前の住職さんは、
もっと話に中身があったのになぁと寂しく思いました。

その後、時間がないのか住職さんはバタバタと奥に去っていかれました。
ずっと灯していた14号の「正徳芯和ろうそく」には気づきもしません。

私は、ひょっとしてこの寺では、ここ数十年
和ろうそくを灯したことがないのかもしれない、と思いました。

実はこないだ、他の由緒あるお寺でも
「和ろうそくを灯したことがない。」と聞いたばかりだったのです。
もちろん昔は灯していたわけですから、
ここ数十年、古い寺でも高価な和ろうそくは
敬遠されてきたことがわかりました。

和ろうそくを灯せない寺。
兼業でしか運営できない寺。
法話も満足に話せない住職。

衰退しているのは櫨や和ろうそくばかりではありません。
寺もまた形骸化が進み、徐々に衰退しているのです。

私には、仏壇の金箔を照らす電気の明かりが、
まるで沈みゆく船を照らす夕日のように見え、
胸が締め付けられるような気がしました。

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祝一周年

2008-02-02 22:15:22 | 復活奮闘日記
気がついたら、なんと一年が過ぎていました。
ちょうど一年前、松山櫨の復活を目指して当ブログをたちあげたのでした。
月二回発行している「松山櫨便り」も、最新号は25号目になりました。

月日の経つのは早いもんです。
最初は松山櫨の苗木を故郷の山に植えることだけが目的でしたが
櫨を通じていろんな方に出会ううちに、
ただ木を植えるだけではなく、
櫨という木の良さと魅力を、もっと一般の人に知ってもらいたいと思うようになりました。

ささやかですが、二年目もなるべくマイペースでやっていこうと思っています。
どうぞこれからも当ブログをよろしくお願いします。

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卑弥呼の火祭り その6

2008-02-01 20:39:25 | 復活奮闘日記
卑弥呼の火祭りのイベントに関連して、
今まで江戸時代の話をしてきましたが
今回は古代まで時間を遡ってみます。

邪馬台国と卑弥呼という言葉が魏志倭人伝に記された事から
その在処は依然として古代史最大のナゾとなっており、
学説は主に近畿大和説と九州説に分かれ
遺跡が発掘されるたびに、
白熱した論議が続けられているのはご承知のとおりです。

九州説は非常に多くの候補地があり、
最近は沖縄説も登場したようです。
しかし、その九州説の中でも有力候補なのが山門の地。
邪馬台(ヤマト)の音と山門の音が似ていて、
魏志倭人伝に記載された行程をたどると、
地理的にも山門であったのではないかと思われています。

もちろん、近畿大和説の学者は九州説に対し反論していますし、
近畿か九州かは、いまだに定かではありません。

しかし、いずれにせよ、山門の地が
歴史学者を悩ませる邪馬台国の候補地であるというだけでも、
自分たちの住んでいる土地を、
新鮮な目で見ることができるでしょう。

今回のイベント「卑弥呼の火祭り」。
8日のオープニングと10日のフィナーレでは、
劇団けいさんらんどによる卑弥呼にちなんだミュージカルの発表もあるということで、
どんなミュージカルなのかちょっと楽しみです。

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