25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

中国

2015年09月06日 | 社会・経済・政治
中国と日本がバレーボールで戦っている。中国はアメリカからアナリストを招聘して、チームの強化に取り組んでいる。
陸上の世界大会も開いた。
中国をみていると、国際社会というか、先進国社会に積極的に入っていくことを希望しているように見える。国内的には我が党の力強さを見せつけたいようにも見える。
中国の6000万人が中級層であるが、残る12億4000万人が貧困に喘いでいる。この貧困層をどうするか、これが国内の問題で、汚職摘発も、その問題の中にある。

そう考えると、中国は戦争を仕掛けてくるはずもないと思う。それをすればたちまちに中国の経済がなりたたなくなる。不平をもつものが暴動を起こす。ウィグルが反乱を起こす。香港なども党に従わないだろう。

そんなことを思いながらバレーボールを見ている。もちろん、バレーボールにひたすら打ち込む選手たちにはさほど関係のないことだ。
抗日パレードへの中国の若者へのインタビューをみても、パレードを観る人々の余裕も、「知日々」」という日本を紹介する雑誌も若者に受け入れられているし、日本から学ぶべきことは多いという。

「続100年予測」(ジョージ・フリードマン。早川書房) は2011年に書かれた。続は100年ではなく、2012年から10年間の世界情勢の予測を地政学から説いている。
予測の多くは当たっている。アメリカはイラン、キューバと和解した。ドイツとロシアにくさびも打っている。トルコがアメリカやスンニ派アラブ諸国の要請に応えた。

午後、コーヒーを飲みながら、妻と話をした。
「石油などの資源獲得が争いのもとなんだから、日本はそれがないのだから、すべてを木や土で賄えないものかねえ」と言うと、
「日本は明るすぎるわよね。コンビニも、どこももっと暗くていいよね」
「乏しい生活なんてできるんじゃないのか。江戸時代に戻っても、いいくらいだ。木と紙で文化を作ったのだから、せめて半分でも木や土や太陽や水、風でエネルギーで資源を賄えないものなあ。トイレだったら、バクテリアで、暖房はチップで、乗り物は太陽熱やその他のもので、と」
「このまま突き進むのよね」
「だな」
などと雑談したのだった。