このままゆくと、日本はアメリカの都合に追従せざるをえなくなる。アメリカによる抑止力よりも、追従せざるをえないことのほうが恥である。あえて「恥じ」と使う。アメリカの都合に合わせる、という風に結果がなりかねないからである。
日本は独自の判断をすればよい。日本を守ってくれているのに、同盟国のアメリカを守らないというのは仁義におとる という勇ましく言う政治家もいるが、戦後の日本は一度もアメリカから助けられたことはない。ただ日米安全保障条約があっただけである。その間にアメリカはヴェトナムから撤退した。ヴェトナムは徹底抗戦して、核をもつアメリカに対して戦った。日本は基地を提供した。
23歳の大学生が述べる内容を聞いて、日本人の立憲主義、民主主義、個人の自由、戦争忌避が戦後70年の間に、根付きつつあることを思った。
アメリカは今や、知らぬまに、帝国になってしまっている。世界の生産量の25%を占める経済 軍事大国である。それは恐竜に寄生するようなものである。日本はどの国とも戦争せず、仲よくすればよいのだ。小さな、資源のない島国なのだ。ひっそりといればよい。技術や芸術や、サービスを最高度に考えればよい。