25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

遺伝子の研究

2015年12月11日 | 日記

  遺伝子の突然変異の確率は一億分の一らしい。この説からするとオオカミがわずか1万5千年でさまざまな犬に変わっていったことが説明できない、と気づいた人がロシアにいた。スターリンの政策に遮断されたが、スターリンの死後、遺伝子の研究が再開されたらしい。オオカミが人になつく犬にどのようにしてなるのか。オオカミは群れを作る。その群れでは序列ができる。序列の最下位のものは、餌にありつけないものもいた。人間はそれを観察していた。餌にありつけない最下位のオオカミはたまたま人間に餌をもらうことになった。そんなオオカミを交配させると、赤ちゃんオオカミは人になつく。彼らは用心深い野生のキツネを集めた。キツネで、証明しようとした。

 野生キツネを3000匹集め、人になつくキツネと逃げたり、噛みにきたりするキツネに分け、人になつくキツネを交配させた。五世代あたりから巻尾がでてきた。耳が垂れたままのキツネも現れた。 10世代になると、白斑が現れ、口からあごが短くなり、顔が横にやや広がってきた。遺伝子は野生キツネと変わらなかった。同じ遺伝子なのに、なぜこうも違うのか。

 遺伝子は変わらないが、その強弱や、活性化のタイミングが違うことがわかった。種は同じでも姿形が変わってくることが、この研究からわかった。

  人類が発生してから700万年である。その間、26種の人類がいて、現在の我々は27種め、ホモサピエンスである。自分というものを象徴化できた種の最先端である。そしてこの種は滅びると僕は想像している。ホモサピエンスと違う神経回路ができている人間の交配か、全く違うものなのか。新しい人類の登場は、生き残る勇者の登場でもある。 

もうすでに存在するのかもしれない。l