息子達家族が年末から正月にかけてくるというだけで、なんだか慌ただしい。食料、飲料、灯油、お出かけ、と日常と異なる5日間ほどになる。スーパーマーケットの商品も値が上がる。
逆流性食堂炎らしくいつものクリニックにいくと、その通りだと言われ、待合室で見たパンフレットに粘膜保護の薬をガスターとともに服用するのがよいと載っていたので、わざわざそのパンフをもって、診療室に入った。思った通りだった。別に内視鏡などで検査するわけでもなく、胸と背に聴診器をあて、血圧を調べるだけでわかるものなのかと、不思議には思うが、僕もそう思っていたので、わざわざ総合病院までいかなくても、という思いもあって、「ガスター20にしますか」と医師が言うので、僕はパンフを見せ、粘膜保護剤も一緒に出してほしい、とお願いした。本当かどうかわからないが、ガスターのようなH2ブロッカーは胃の粘膜が薄くなってしまうと何かで読んだことがある。医師にそのことも伝えた。医師は、そんなことはない、と言って、胃の絵を描いて、「ガスターを飲むと出過ぎて胃の粘膜を傷つけるのを、胃酸の量を減らすだけのことで、粘膜が薄くなることはありません」と説明してくれた。粘膜保護剤を一緒に飲むのもかまわない、と言う。
僕は試してみたい、と言って処方してもらった。その晩、夕食後に2つの薬を同時に飲むと、ウソのように、口の中に上がってきていた焼いたイカのような味がなくなった。 15年ほど前に胃潰瘍があると言われ、つぎの検査ではすでに治っていると言われた。しかし、食後三時間後くらいになると、胃に不快感がでてくるので、随時、ガスター10を処方してもらって、常備して、服用していた。再発しやすいということだった。
近頃ウィスキーに凝っていて、しかもロックで冷たいものを飲む。それがまずかったのか、胃の上部のほうにまだ炎症があるような気がする。食堂あたりとの境界あたりではないか、と自己診断している。これが癌にならないようにしなければならないだろう。
「癌になっても同情しないからね」などと細君から言われる。で、今日は、ボウモアと思っていたが、熱燗にすることにした。そして、薬を飲む、ということになる。アホなのですね。年末がくるというのに。