1539 スルヤチプタの工業団地に進出したばかりの射出成型の会社を訪問した。カラワンティムールインターから出て、直ぐの工業団地で、開設は1996年以前だと思う。1997年にはリマタカハ(当時)現在はリマテクノという会社を訪問したのが最初でした。日本では水槽のジェックスです。団地の事務所までは、団地へ入ってから1kmくらいで、訪問先までは事務所から1kmと離れていなかった。その辺りまで、会社が点在していて、そこから奥の方に行ったことがなかったし、道は続いていたが、それほど奥行きはないと思っていた。それが、今日の訪問先は、事務所からリマテクノの前を通り、どんどん、奥へ入ってゆく、1kmや2kmではない、すると、日本で有数のバネ屋さんとか射出成型屋さんの新築の大規模工場が現れ、そこ辺りを通り過ぎてなお1kmくらい奥へ行ったところに訪問先があった。新築の匂いがする真新しい建屋で、まだ、生産はしていない。その次ぐ向かい、これも、こんなに大きくて大丈夫?と思った会社が、多分、工場は完成していると思うが、人の気配がない、まだ、稼働していない。聞くところによると、受注予定が後退してしまって、一年先くらいに稼働になるらしいという。
本当に広い、それほどでもないと思っていた私の大間違い、今回も限界までは行ってみていないので、どこまで、行ったら、団地の端に達するの?
道は続いているが、両側は草原、まったく整地はしていない、建設するときに整地や杭打ちから始めるのでしょう。広大な空き地だが、見通しは良くない、数M高さの起伏があるからです。訪問先の人に聞くと、空いているところがこんな奥しかなかったという。ということは、ここまでの空き地は全部、契約済ということでしょう。スルヤチプタの西隣のミトラ工業団地も一杯だという。
それはそうでしょう。この先のチカンペック方面のいくつかの工業団とも、すでに一杯だという。カラワンバラット付近の団地もソールアウトだし、デルタマスは以前に書いたが、丘陵地帯を平らに均してあって、地平線の先まで茶色の大地が続いている、道はいちぶしかできていない。それでも、売れてしまっているとか、リッポチカランとデルタマスの連絡道路に沿って、デルタシリコン3,4,5などの工業団地が広がっている。これらも、見渡す限りという表現がぴったりする。
一部の産業ではバブルがはじけ始めていて、新しく進出したり、増設したりした工場が操業を無期限に伸ばしている会社もあるくらいで、これから数年後にはバブルがはじけないまでも、生産量が横ばいになる産業がほとんどになると思う。特に車の伸びが止まるはずである。
それでも、日本企業の進出は止まらない、新興住宅地にも豪邸が並び、1500US$の家賃でも直ぐ契約されてしまうとか、最長二年しか、契約できないそうだ。二年後の契約では、家賃の相場が上がっているとみているからだ。
こういう状況を見ていると、日本の企業の末期症状と感じる。インドネシアの市場が“藁”に見えていると感じる。
ジャラン ティクス(ネズミの道、近道)への入り口付近の左右から、トカン オジュック(バイクタクシーの運転手)の詰め所になっている。バス、ミニバスはジャラン ティクスへは入って行かないので、それらから降りた人達がここからはオジェックを使うからです。
藁 溺れる者 無茶