エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

冬の夕焼け

2012年01月28日 | 日記
冬夕焼(ふゆゆやけ)である。
何日か前に「まるで涅槃に入るようである」と俳句にした。

      音もなく涅槃に入りぬ冬夕焼      野 人

いかにもそうである。
冬の夕焼けは、赤く静寂を演出するのである。
佇(たたず)まいが冬であるのだ。





      冬夕焼灯明一本足しにけり      野 人





シルエットの向こうに、希望も燃え出るのであろうか。
この冬夕焼、被災地では見られない筈である。
大雪に喘いでいるからである。

それにも拘らず、国会では相も変わらず不毛の議論が重ねられている。
自民、公明という両大野党の質問は過去に拘っていて、未来を志向していないからだ。

今の国会は「虚しい」。



ダボス会議に、あの元総理・管何某が出席して福島原発の事故報告をしたそうである。
彼が総理時代、そうした原発事故に関する政府の会議では議事録が記録されていないのだと言う。
そもそも議事録を残さなかったというのである。

管何某は、どんな記録とどんな記憶に基づいて話をしたのだろうか?
彼は「不作為の罪」で投獄されるべき犯罪者であると言うのにである。



今日ぼくは、この冬夕焼を見ながら、思わず学生時代に歌った「国際学連の歌」を口づさんでいた。

   学生の歌声に
   若き友よ 手をのべよ
輝く太陽青空を
再び戦火で乱すな
われらの友情は 原爆あるもたたれず
闘志は 火と燃え
平和のために戦わん
団結堅く・・・

と続くのである。
何故この歌がぼくの口をついて出たのかは分からない。

いま、この政治不在の時代。
学生たちに怒りは無いのだろうか?

不思議な国である。
だがしかし、夕焼けの綺麗な国である。




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 荒野人