エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

ギボシ

2016年07月05日 | ポエム
ギボウシでも良い。
植え込みの、葉影にそっと咲く。

その佇まいが大好きである。



ギボシ、この花が終る頃に盛夏が訪れる。
里は暑さに喘ぐ、のである。

因に、ギボシの漢字表記は「擬宝珠」である。







「水銀のあがる勢い花擬宝珠」







色の濃いギボシもあるけれど、ぼくは色の淡いギボシがすきである。
そっと撫でてあげると、いやいやをするように笑う。

ギボシの花には、美しい命が宿っている。



     荒 野人