エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

山間で暮らすこと

2016年07月06日 | ポエム
山間で暮らすと云う事。
夫々の季節で、厳しさが募る。
その箏である。



ただ一本の山道で至る集落は、だがしかし厳かである。
人の優しさとか、悲しさとか、喜びだとかが全て詰まったパンドラの箱のような秘密を持っている。
それも又、山間で暮らすと云う事である。







「山間で暮らすと云うこと夏の昼」







斜面で作る蔬菜は、根菜類が中心であろう。
だからこそ、健康な生活と云えるのかもしれない。

身体中が、清らかなのだ。
繊細なかつ繊維質の肉体は、崩れ落ちる事も無い。

そうした生活に、便利な生活が迷いこんで来た。
人はその甘美さに、慣れ親しんでしまう。



俳句と云う文学は、そうした惰性を峻厳に感じ取る。
そうした文学であってほしい。



     荒 野人