エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

茄子の花

2016年07月16日 | ポエム
初夏、薄紫の茄子の花が開く。
梅雨時には、雨に叩かれて哀しげに萎(しぼ)む。



だがしかし、茄子の花は使命感に満ち溢れている。
人に食べられる為に開く、茄子の花。



野菜の花は、おしなべて人に食べられる為に咲く。
輪廻転生であって、食の連環を豊かに体現する。







「茄子の花実る命の巡りくる」






茄子の花が終わり、実が膨らんでくる。



その営みこそが尊い。
頂くのは、人である。


    荒 野人