刺子のコースターを頂いた。
とても嬉しかった。
刺子という民芸品は、かつては実用的な範疇であった。
けれど、その鈍重さから久しく見向かれることが無かった。
時代が、漸く追いついたと云うべきだろうか。
いま、人の温もりが見直された結果再評価されたのである。

小さな刺子のコースターだけれど、いまその命の重さに魅せられている。
大好きなアイス珈琲を少し少なめに注いで、そのコースターに載せて楽しんでいる。
藍色の刺子の生地に白く太い糸のライン。
誠に鮮やかである。

「花茣蓙や刺子の布のコースター」

このコースターは、リバーシブルになっていて一枚で二度楽しめる。
とてもお気に入りの一品、である。

この句は、いまだに悩んでいる。
中七と下五は、直ぐに決まった。
上五の措辞に悩んでいる。
候補は限りなくある。
白玉・・・夕涼・・・風鈴・・・糸取女・・・避暑の宿
手花火・・・ビール注ぐ・・・川床涼み
どれを置いても、季語としては動いてしまう。
しかも、動詞や形容詞だと刺子の布と矛盾してしまう。
やはり、名詞の季語が良い。
結果として「花茣蓙」となったけれど、まだ悩んでいる。
さて、この裏地も粋である。
実は、句友に頂いたのである。
この句友が、展示会をしていて・・・もちろん仲間たちと合同なのだけれど。
ぼくは、たまたま体調を崩して出かけられなかったのであった。
その後、句会でプレゼントされた一枚であった。
次には、来て下さいね!
そのお誘いも嬉しかった。
一枚のコースターは軽やかだけれど、古人たちの伝えて来た重さが感じられるのだ。
その重さこそが、血潮であって過去から未来へのメッセージである。
刺子の一針一針に込められた、生きると云うパトスである。
俳句を通じた友は、大切なのである。
荒 野人
とても嬉しかった。
刺子という民芸品は、かつては実用的な範疇であった。
けれど、その鈍重さから久しく見向かれることが無かった。
時代が、漸く追いついたと云うべきだろうか。
いま、人の温もりが見直された結果再評価されたのである。

小さな刺子のコースターだけれど、いまその命の重さに魅せられている。
大好きなアイス珈琲を少し少なめに注いで、そのコースターに載せて楽しんでいる。
藍色の刺子の生地に白く太い糸のライン。
誠に鮮やかである。

「花茣蓙や刺子の布のコースター」

このコースターは、リバーシブルになっていて一枚で二度楽しめる。
とてもお気に入りの一品、である。

この句は、いまだに悩んでいる。
中七と下五は、直ぐに決まった。
上五の措辞に悩んでいる。
候補は限りなくある。
白玉・・・夕涼・・・風鈴・・・糸取女・・・避暑の宿
手花火・・・ビール注ぐ・・・川床涼み
どれを置いても、季語としては動いてしまう。
しかも、動詞や形容詞だと刺子の布と矛盾してしまう。
やはり、名詞の季語が良い。
結果として「花茣蓙」となったけれど、まだ悩んでいる。
さて、この裏地も粋である。
実は、句友に頂いたのである。
この句友が、展示会をしていて・・・もちろん仲間たちと合同なのだけれど。
ぼくは、たまたま体調を崩して出かけられなかったのであった。
その後、句会でプレゼントされた一枚であった。
次には、来て下さいね!
そのお誘いも嬉しかった。
一枚のコースターは軽やかだけれど、古人たちの伝えて来た重さが感じられるのだ。
その重さこそが、血潮であって過去から未来へのメッセージである。
刺子の一針一針に込められた、生きると云うパトスである。
俳句を通じた友は、大切なのである。
荒 野人